【Landiary 4】マジック(MTG)のメーカー希望小売価格(MSRP)がなくなる?

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MSRP(メーカー希望小売価格)が廃止

 

公式記事によると、次セット:「灯争対戦」よりMSRP(Manufacurer's Suggested Retail Price)が廃止になるそうですね。

MSRPというとあまり聞き慣れないですが、いわゆる「メーカー希望小売価格」のことです。ちょっとマジックから脱線する部分もありますが、お付き合いください。

 

ざっくりですが、一般的に価格の表示というのは以下のように分かれます。

①定価

最初から決まった価格で売買されるもので、値上げや値引きが許されません。身の回りの身近なもので言えば、書籍などが挙げられます。考えてみると、本屋さんでセールってやらないですよね。売れ残った先週のジャンプが半額で売ってる!…なんてことはなく、大抵は委託販売制度を適用しているので売れなかった分は出版元に返却します。本屋さんは売れ残りの在庫を抱える心配がないため、定価で販売が可能となるわけです。

 

②希望小売価格

「この商品はこれぐらいの値段を付けて売ってね」とメーカーなどが小売業者(ショップ)に対して希望額を提示したものです。これを遵守しなければいけないという決まりはなくて、実際にいくらで売るかはショップ次第です。マジックでいうと、ブースターパックのメーカー希望小売価格は350円(税別)ですが、ショップでの実売価格はだいたい300円ちょいだと思います。

 

③オープン価格

最初から販売価格をショップに一任した提示方法です。メーカーが決めるのは「卸価格」だけです。

 

 

上記3種類の価格表記方法を書き出しましたが、「灯争対戦」以後は「②希望小売価格」を廃止して、「③オープン価格」にするということです。元々アメリカは独占禁止法の兼ね合いで、小売価格の設定はされない場合が大半ですが、アパレル品や雑貨に関してはMSRP(メーカー希望小売価格)が設定されることがあります。今回はこれを撤廃する、と。

 

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オープン価格のメリット・デメリット

 

もともとオープン価格というのは、二重価格表示の問題が相次いだことから生まれたものです。たとえば希望小売価格が2,000円の構築済みデッキが発売されたものの、収録カードがあまりにも弱いために、カードショップの値下げ合戦が始まった…というシチュエーションで考えてみましょう。そして、この値下げ合戦の結果、日本全国どのショップでも1,000円で購入できる相場になっていたとします。

ここで、あるショップAがこの構築デッキを「当店ではメーカー希望小売価格の50%引きで販売していますよ!」と謳った場合。あたかもその商品がショップAで格安で売られているように聞こえてしまいますが、実際の相場はどこでも1,000円なわけで、特にこのショップAが他店より安く売っているわけではありません。

希望小売価格と実際の相場がかけ離れていくと、このように、相場感覚が狂わされてしまう危険性があります。そのため、あえて希望小売価格を設けず、全ての価格をショップに一任してしまうというのがオープン価格なわけです。また、見かけ上の値引き率が高くなってしまうと「マジックっていつも値引きされてるよね」というようなブランドイメージの悪化を招くため、これを防ぐ意味合いもあります。

 

 

こう書くとオープン価格はメーカーと消費者双方にメリットがあるように見えますが、デメリットもあります。

まずは、商品の価格が実際にショップに行かないとわからない点です。たとえば「新しい多人数戦向けセットを発売しますよ!」というアナウンスがあり、メーカーの公式サイトの商品ページを見に行っても、そこには「オープン価格」としか書いていません。新商品の発表があっても、各ショップが予約を開始するまではおおよその価格すらわからないのです。

 

もう一つは、よくも悪くも一定の基準が無くなってしまう点です。特に、マスターズシリーズなどの限定商品がイメージしやすいと思います。例えば「モダンマスターズ2017」のメーカー希望小売価格は1BOXあたり25,920円でしたが、この価格のまま予約を受け付けるショップもあれば、予約段階から38,880円で受け付けるショップもありました。後者は、メーカー希望小売価格よりも1万円以上も高値をつけるショップなんだなと判断できましたが、オープン価格になってしまうと絶対値での判断となり、そうはいきません。

 

 

結局どうなるの?

 

希望小売価格が設定されていようがいまいが、最終的にいくらで売るのかはショップの判断です。ショップも商売ですから、売れるものなら38,880円で販売し、利益を多くしたいのは当然です。しかし、希望小売価格よりも高い価格で売るのはイメージ的にプラスになることは無いはずで、「多少色を付けても限定商品だから売れるけど、プレ値で売るショップだと思われたくないな…」というように一種の抑止力として働いていたとすれば、今回の変更は我々消費者側にはややマイナスに働くのかなと予想しています。

 

まぁ、マジック・プレイヤーは相場周りは普段からよく調べていますし、前述した二重価格による錯覚なんていうのはまず引っかからないですよね。それを踏まえると、消費者目線では今回のMSRP撤廃はあまり良いことがなくて、メーカーとショップだけがやや得をするのかなぁ…と考えた1日でした。

 

 

参考

MTG公式:NO MORE MSRP
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/no-more-msrp-2019-02-18

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『灯争大戦』:2019年5月3日発売
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●英語版:
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