デッキリスト
テゼレッター(テゼレイター) by Toyoda Taichi
解説
今日は熱狂的なファンの多いモダンのデッキ:「テゼレッター」の紹介だ。マジックのストーリーに登場する人気プレインズウォーカー:「テゼレット」を使用するデッキは「テゼレッター」と呼ばれる。(英語の綴りでは「Tezzerator」なので、正しい発音は「テゼレイター」に近いそうだが、日本国内では前者の呼び名で定着している)
その名の通り、このデッキの主役はテゼレットだ。《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker(MM2)》と《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》、どちらのテゼレットを使うかでデッキの型が変わってくるが、こちらは《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》を主軸にした形だ。[+1]能力で手札にアーティファクトを補充し、[-1]能力で自身を守り、[-4]でライフドレインと、単体で能力が完結し、勝ちに繋がる手段を持つため「維持すれば勝てる」類のカードと言える。
リストを見ていこう。この「テゼレッター」は青黒で組まれている。クリーチャーは0枚で、土地以外は全てスペルで固められた構成だ。内容を見てみると、《致命的な一押し/Fatal Push(AER)》《滅び/Damnation(MM3)》《四肢切断/Dismember(NPH)》といったクリーチャー対策と、《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek(ROE)》や《思考囲い/Thoughtseize(THS)》などの手札破壊が目立つ。その他のスロットを埋めるのは、テゼレッターには欠かせないアーティファクト達だ。
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《威圧のタリスマン/Talisman of Dominance(MRD)》で色マナを整えマナ加速をしつつ、《罠の橋/Ensnaring Bridge(STH)》でクリーチャーを足止めし、《交易所/Trading Post(M14)》でアドバンテージを稼いでいく。これらのアーティファクトは本来の目的の他に、《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》の能力によって5/5クリーチャーの兵隊として利用する役割も持つため、なるべく多くをばらまきたい。こうして時間を稼ぎ、隙を見て《弱者の剣/Sword of the Meek(FUT)》+《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry(C16)》のコンボを決める。
《弱者の剣/Sword of the Meek(FUT)》と《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry(C16)》を同時に揃えるとどういうことが起きるか? まず、1マナを支払い《弱者の剣/Sword of the Meek(FUT)》を生け贄に捧げ、《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry(C16)》の能力を起動する。これにより、飛行機械・トークンが1体と、1点のライフを得られる。このとき、飛行機械・トークンが戦場に出たことで墓地にある《弱者の剣/Sword of the Meek(FUT)》の能力が誘発し、戦場に戻る。また1マナ払って《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry(C16)》の能力を起動して…。マナのある限りこのサイクルを繰り返し、大量の飛行機械・トークンとライフを得ることができるコンボだ。もちろん、このコンボに頼らずとも、十分な数のアーティファクトが並べば5/5の軍隊で殴り倒すプランもある。
この「テゼレッター」は固定パーツが少ないデッキなので、ビルダーの色が出るデッキだ。アーティファクトのセレクト、配分、枚数…是非自分だけの「テゼレッター」を組み上げてみて欲しい。
参考
晴れる屋 大阪店平日モダン:3-0
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD00201SA/