デッキリスト
グリクシス即席 by Oota Takayuki
解説
現環境において、まさしくこれぞローグ!多くのデッキビルダー達がチャレンジしては散っていった「即席」デッキ。今回は晴れる屋スタンダード杯 7位という好成績を残した「グリクシス即席」を紹介したい。(何かの手違いであろうが、サイドボードのデータがないのは驚きだ…)
「艱苦の伝令」は5/5飛行という十分なスペックに加え、「即席」によるコスト軽減、ハンデス能力、クリーチャー除去能力とゲームを決めうる強力な1枚だ。出したターンに除去されなければ確実に1枚分のハンデスの動きをするし、対処が少しでも遅れようものなら相手の手札はズタズタになるだろう。ただ、素直に唱えるには7マナと重く、もちろん即席によるコスト軽減を狙っていくわけだが…これがネックとなってしまう。即席カウントとして使用できそうなアーティファクト群は、単体ではあまり仕事をしない。盤面への干渉力も弱めで、悠長にアーティファクトを並べていては、速度の速いデッキに瞬く間に沈められてしまうだろう。
この「グリクシス即席」は、単体での機能が弱い「歯車工の組細工」「発火器具」「霊気装置の設計図」などの即席用アーティファクトに、「テゼレットの手法」によって新たな役割を持たせている。3ターン目から殴りかかる5/5の「霊気装置の設計図」は十分脅威だし、除去されたとしてもアドバンテージを失いにくい。また、ちょっとしたテクニックとして、「テゼレットの手法」を「街の鍵」にエンチャントしてクリーチャー化すると、アンタップ時に2マナでカードが引ける5/5クリーチャーが誕生する。
即席用アーティファクトを並べるか、クリーチャーを展開するか、除去を構えるか、「テゼレットの手法」で攻め立てるか…。選択肢が多くプレイングが難しそうなデッキだが、溢れんばかりのこの「ローグ感」がたまらない。
参考
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD06831W/