『基本セット2021』のコモン・アンコモンにも注目!
『基本セット2021』のフルスポイラーが公開されましたが、注目カードは神話レア、レアだけではありません。
本セットのコモン・アンコモンには、既存のデッキを強化しアップデートするもの、新たなデッキの中心となるもの、様々な魅力的なカードが多く収録されています。今回は紙束MTGの独断と偏見で、『基本セット2021』収録の注目コモン・アンコモンを10枚セレクトしました。これら10枚のカードを1枚ずつ解説していきたいと思います!
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『基本セット2021』収録の注目コモン・アンコモン10選
《唱え損ね/Miscast(M21)》
これぞ令和の《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》!
本家と比較して、対象範囲が狭まった代わりに要求マナが1マナ増えたバリエーションです。アーティファクトやプレインズウォーカー、エンチャントをカウンターすることはできなくなりましたが、要求マナが増えているため相手のマナクリーチャーの上からでも強引に通せる可能性が高まっています。いずれにせよ1マナカウンターのバリエーションが増えるのはいいことです。
《テフェリーの後見/Teferi's Tutelage(M21)》
こちらがカードを引くたび、倍の速度で相手のライブラリーが削られていく不思議なカード。キーカードを引き込む手段である「ドロー」がそのまま勝利に直結するという面白いカードです。新たなライブラリーアウト(LO)デッキのメインエンジンとしての活躍が期待されます。またしてもテフェリーのヘイトが高まりそうな気配が。
《銀打ちのグール/Silversmote Ghoul(M21)》
マナレシオは悪いですが、自身を生け贄に捧げると1ドローに替えられる能力と、3点のライフゲインで自動復活する能力を持っています。3点ライフゲイン…《這い寄る恐怖/Creeping Chill(GRN)》と一緒に使えと言わんばかりの良シナジー。新たなドレッジデッキの誕生を予感させます。地味に《傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord(M20)》とも相性が良く、「毎ターン3点ドレイン」というお手軽コンボも。
《死に至る霞/Pestilent Haze(M21)》
《蔓延/Infest(ONS)》の上位互換。3マナの-2/-2全体修正はこれまでも出ていましたが、「忠誠カウンターを2個取り除く」というプレインズウォーカーを弱体化させるモードも選べるようになりました。より腐りにくくなっており、対応力が上がってるのはマル。素晴らしいナイスアンコモン。
《魔王の器/Archfiend's Vessel(M21)》
1マナ1/1絆魂と素のサイズは貧弱ですが、墓地から出る or 唱えることで5/5のデーモンとして帰ってきます。リアニメイト系のデッキを組もうぜ!というウィザーズからのメッセージ。大抵リアニメイト系のデッキで釣りたいカードというのは、手札に来ると重すぎてダブつくというジレンマを抱えていました。その点このカードはたとえ引いてもチャンプブロッカーとして使うことができ、非常に腐りにくくなっています。悪用するアイディアが無限に生まれてきますね。さぁ、デッキを組もう!
《取り除き/Eliminate(M21)》
癖が無く汎用性の高い除去。インスタントなのも嬉しいですし、2マナと軽くシングルシンボルなのも最高です。多色デッキでもタッチしやすいのは素晴らしいですね。
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《心火の供犠者/Heartfire Immolator(M21)》
2マナ2/2と平凡なサイズながら、果敢を持っているためスペル連打でサイズが膨れ上がります。また、自身を生け贄に捧げることでプレインズウォーカーかクリーチャーにダメージを飛ばせる能力を持っており、除去が飛んできても相手のクリーチャーを道連れにすることが可能です。これアンコモンなんですね、強いな…。
《チャンドラの紅蓮獣/Chandra's Pyreling(M21)》
赤単の期待のルーキー。「二段攻撃を得る」の文面に震えました。
《槍播き/Spear Spewer(RNA)》《焦がし吐き/Scorch Spitter(M20)》《災厄の行進/Cavalcade of Calamity(RNA)》など、現スタンダード環境には1点ダメージをばら撒く手段が豊富に存在するため、今後の超速攻型の赤単のキーカードとなりそうです。MTGアリーナのBO1では関連デッキが増えるのではないかと予想しています。
《ガラクの蜂起/Garruk's Uprising(M21)》
スタッツの良いパワフルなクリーチャーを採用するデッキであれば出すだけで元は取れますし、ドロー手段の乏しい「緑」にとってこの恒久的なドロー能力はありがたいはず。緑単ストンピィにどうでしょう。『基本セット2021』には《長老ガーガロス/Elder Gargaroth(M21)》や《ガラクの先触れ/Garruk's Harbinger(M21)》などの優秀な緑のクリーチャーが多く収録されており、パワフルなデッキが好きな方は血が騒ぐのではないでしょうか。
《議事会の導師/Conclave Mentor(M21)》
茹でたキャベツもしくは白菜を全身に貼り付けたケンタウロス。なんつーデザインだ!
当時の環境で活躍していた《硬化した鱗/Hardened Scales(KTK)》や《巻きつき蛇/Winding Constrictor(AER)》の能力を内蔵しているといえばわかりやすいですね。本家同様、+1/+1カウンターを多用するデッキの核となる可能性を秘めたカードです。まず+1/+1カウンターを1個乗せ、その後カウンターの数を2倍にする《活性化のうねり/Invigorating Surge(M21)》と是非一緒に使いたいカードです。
「カウンターの数を2倍にする」とは、「すでに置かれている+1/+1カウンターの数に等しい数のカウンターを置く」と同義のため、《議事会の導師/Conclave Mentor(M21)》との相性は大変宜しいです。