今週の海外相場:2020/4/26
不定期更新ですが、『MTG 今週の海外相場」として海外市場で急な高騰/暴落したカードをピックアップしていきます。
日本と海外ではそもそも各フォーマットの分布が大きく異なっており、海外ではカジュアル戦や統率者戦(EDH)が一大マーケットとなっています。そのため、トーナメントシーンではまず見かけることがないような意外なカードが高くなることも。日本とは異なる値動きがあるので、ウォッチしていて非常に面白いです。
最近では新型コロナウイルスの影響で、海外では日本よりも厳しい外出規制が強いられている地域が多いです。そのせいか自宅で統率者戦(EDH)を楽しむプレイヤーが増え、『統率者2020』という新商品の後押しもあってEDH需要が高まっているようです。それでは今週の海外相場を見ていきましょう!
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今週の注目カード
《姥の仮面/Uba Mask(CHK)》
現実世界だけでなく、マジックの世界でも「マスク」の需要が高まったようです。
そのターン引くはずだったカードを追放し、そのターン限りであれば追放領域から唱えられるようになるという変わったカードですが、『イコリア:巨獣の棲処』で登場した《ドラニスの判事/Drannith Magistrate(IKO)》とのコンボによるソフトロック戦術が注目されている模様。
《変化の風/Winds of Change(5ED)》
ディスアドバンテージを負うものの、相手のプラン妨害とこちらの手札のリフレッシュを1マナでこなすソーサリー。EDHでは初手1ターン目に撃つと相手のプランをズタズタに出来ます(気持ちいい)。
昔、愛用しているドラゴンストームのサイドに忍ばせて試したことがあります。重ね引きしてしまった重量級のドラゴンたちをなんとか処理する手順として採用したのですが、秒で抜けた苦い思い出が。
《どんぐりカタパルト/Acorn Catapult(CMD)》
1ターンに一度、1点のダメージを飛ばしてそのコントローラーもしくはプレイヤーに1/1のリス・トークンを与える砲台。ダメージを与えられることによってメリットに変えるクリーチャーも多いので、それらのカードと組み合わせるとお得。リスデッキのみならず、意外と様々なEDHデッキで採用されることも。
実は『統率者』で初登場以来、一度も再録されていないアーティファクトだったりします。
《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad(IKO)》
紙束的『イコリア:巨獣の棲処』の最高カード。なんせこのカードを相棒にすると鳥カードを沢山詰め込めるようになるという素晴らしい能力を持っています。
発売当初は相棒カードの中でも大きく出遅れた印象でしたが、パイオニアにおける白ウィニーデッキで《太陽に祝福されしダクソス/Daxos, Blessed by the Sun(THB)》や《反射魔道士/Reflector Mage(OGW)》の能力を使い回したり、《創案の火/Fires of Invention(ELD)》デッキで採用され始めています。頑張れヨーリオン!
《Pyramids(ARN)》
えぇと、まずこのカードの知名度はそう高く無いと思います。
土地を守る能力と、土地に付けられたオーラを守る能力を思っています。アラビアンな雰囲気とユニークな能力を持つカードではありますが、流石に6マナという重さはネックです。『アラビアンナイト』収録の古いカードということであまり市場に在庫がなく、たまたま少ない在庫が掃けて伸びただけだけ…のはず。流石に…。
《Wheel of Fortune(3ED)》
言わずとしれた赤の最強ドローソース。相手にもカードを引かせてしまいますが「カードを7枚引く」カードが弱いわけがありません。
値上がりの理由は海外でEDH需要が急速に高まったため。全体的に『統率者2020』の新ジェネラル候補などもやや上がっていますが、こうした「必須パーツ」と言われるような強力カードの需要が高まるのは当然ですね。