マジック:「イラストコレクション構築」」とは
「イラストコレクション構築」。
Twitterで見かけたこの謎のフォーマット、字面だけでいえば一部界隈で話題の「アーティスト構築」の亜種のような印象を受けるが、その中身は全く異なる。なんとこのフォーマット、『モダンホライゾン』のパックに封入されている全54種の「イラストコレクション」のみでデッキを構築するというのだ。もはやマジックの正式なカードですらない。…そう、狂っている。
【イラストコレクションの良い点】
・シングル価格が安い
・オールフルアートのため手札、デッキ、盤面全てが美しい
【イラストコレクション構築の悪い点】
・裏面でカードが判別できてしまうためスリーブ必須
・カードプールが極端に狭い
・正式なマジックのカードではない(致命的)
・テキストレスのため全てのカードの情報を暗記しておく必要がある(致命的)
・狂人認定されやすい(致命的)
ずらずらとメリット/デメリットを書き出してみたが、なんだこれは…明らかにデメリットの方が多い…。いや、そもそもマジックの正式なカードですらない。早くもこんなネタを記事に起こしてしまったことを後悔しているが、書き始めてしまったので引くに引けず。とりあえず行けるところまで突き進んでみようと思う。
スポンサーリンク
イラストコレクション構築のカードプール
イラストコレクションは今現在54種だが、デッキ構築に当たりカードプールを把握するためには単純なリストではなく色別に分けた方がわかりやすいので、この記事の後半で色別にソートしてカード画像を並べておく。気になるプレイヤー諸兄はこのページをスクロールしてじっくり眺めて頂くとして、まずは簡潔に結果から。
●各色のカード枚数
白 | 12 |
青 | 10 |
黒 | 11 |
赤 | 5 |
緑 | 2 |
多色 | 5 |
無色 | 6 |
土地 | 3 |
そう、このフォーマット…圧倒的に土地が足りない。
なんと「イラストコレクション構築」のカードプールにおいて、土地はたったの3種類。そのうち《虹色の眺望/Prismatic Vista(MH1)》は持ってくる「基本地形」が存在しないため使うことはできず、マナを生み出す土地枠としてカウントできるのは現状《無声開拓地/Silent Clearing(MH1)》と《冠水樹林帯/Waterlogged Grove(MH1)》の2枚と、マナファクトである《モックス・タンタライト/Mox Tantalite(MH1)》のみ。よってこれらの3枚は「イラストコレクション構築」の実質的な必須カードとなる。なにせこの3種×4枚=12枚を所持していないとデッキが成り立たないため、これは高騰待ったなし。
それと、《無声開拓地/Silent Clearing(MH1)》と《冠水樹林帯/Waterlogged Grove(MH1)》の色の組み合わせから、赤マナが死ぬほど出ない点に注意。赤マナは《モックス・タンタライト/Mox Tantalite(MH1)》でしか賄えないため、赤のカードが使用できるのはゲーム後半だ。土地バランスの関係からマジックが成り立たないので、60枚デッキはほぼゲームにならないと見ていいだろう。したがってデッキ枚数は多くとも40枚を推奨したい。もしくは、フルアート基本土地を解禁するなどの工夫が必要そうだ。
いやもうこの時点でフォーマットが成り立っていないのでは?と疑問に思った諸兄の感覚は完璧に正しい。ダメだ、なぜこんな記事を書いたんだろう。
もし40枚制限で自信のあるデッキが組めたら、是非リストを送ってほしい。
イラストコレクション:白のカード
イラストコレクション:青のカード
イラストコレクション:黒のカード
イラストコレクション:赤のカード
イラストコレクション:緑のカード
イラストコレクション:多色のカード
イラストコレクション:無色(アーティファクト含む)のカード
イラストコレクション:土地のカード