新たなウィザーズ・プレイ・ネットワークの展開
現在の店舗レベル制度(コア、アドバンス、アドバンスプラス)は廃止され、2019年6月以降「ウィザーズ・プレイ・ネットワーク」が大幅にリニューアルされます。
これまでは大会の開催数やイベントへの参加人数を基準としていましたが、今回からは年間の全イベント参加人数の合計である「総参加者数」と、1年に6回以上イベントに参加した「熱心なプレイヤー数」をカウントする新システムに移行します。簡潔にいえば、「量より質」の評価基準となるわけです。さらに、一定の条件を満たすと「WPNプレミアム」店舗に認定され、特別なイベントの開催権や豪華プロモーションキットの配布が行われるそうです。
【WPN認定条件】
・1年間の総参加者数:250人
・熱心なプレイヤー数:5人の条件を満たす
【WPNプレミアム認定条件】
・WPN店舗チェックリストに書かれた要素(内装/外装、カスタマーサービス)を満たす
・1年間の総参加者数:3,000人
・1年間の熱心なプレイヤー数:60人
・定着プレイヤー数:20人
・ウィザーズの求めに応じた特定期間のPOSデータ提供
・WPN継続加盟期間:6ヵ月以上
※定着プレイヤーとは?
「新たな」熱心なプレイヤーのこと。初めてその店舗のイベントに参加したプレイヤーが、1年の間に5回以上再来店してイベントに参加した場合を指す。
もちろん「WPNプレミアム」店舗に認定されるのは厳しいですが、「WPN」認定であれば敷居は下がったといえるでしょう。イベントも特にスタンダードに限らず何でもよいため、そのエリアで活発なフォーマットであれば「WPN」の維持は(これまでの制度に比べれば)容易そうです。地方の救済に繋がればいいなと思っています。
「プロモパック」の導入
「基本セット2020」から、プロモカード単品のイベント配布を廃止し、「プロモパック」の配布に移行します。
【プロモパック内訳】
・1パック4枚入り
①最新セットのレアまたは神話レア(プロモ・スタンプ付き):1枚
②厳選されたレアまたは神話レア(プロモ・スタンプ付き。スタンダードで使用できるもの):1枚
③別イラスト版基本土地(プロモ・スタンプ付き)
④プロモ枠:1枚
※上記の②と④には「予想外のこと」が起きる模様(詳細は不明)
・4パックに1パックの割合で、4枚全てがFoil仕様のパックも存在
・配布方法は完全に店舗の自由
プロモパックの配布は悪いことではないと思うのですが、まず気になるのは25%の確率で引けるオールFoilパックの存在。ここで優劣を付けるのはやめて欲しかった、というのが個人的な思いです。また、配布方法はこれまでと異なり完全に店舗の自由となりました。モダンやレガシー、各店舗で人気のフォーマットの賞品にできるため、イベントの集客率UPに繋がるかもしれません。ただ、多くは語りませんがこの制度が悪用される懸念もあります。
>>(オールFoilパックなんかは重さを計ってしまえばしまえば一発ですし…)
「よくある質問集」を確認したところ、オールFoilパックは外観から識別できる仕様でした。修正致します。(2019/3/21)
色々と不安もありますが、地方のマジック取扱店の救済になるのであれば歓迎すべきかなと思っています。WPNが発足して10年、ビジネスとしてはテコ入れが遅すぎるような気もしますが、TCGは遊べる場所があってなんぼの世界です。今勢いのあるMTGアリーナとも上手くリンクして、市場拡大に繋がればいいですね。なんにせよ、我々は馴染みの店舗に足を運び、イベントに参加することで応援していきましょう。
今日のお買い物
今日のお買い物は《ネクロポーテンス/Necropotence》のDeckmasters版です。
「ネクロディスク」のキーカードでもあり、ミドルスクールで使用が許されている超強力カードのひとつ。トリプルシンボルとはいえ、書いてあることが強すぎます。「ミドルスクール:安かったら買っとけリスト」などでも述べたように、旧枠Foilはこれしかないので早めの購入をお勧めしているカードです。もちろん、その強力さがゆえにミドルスクールで今後禁止になる可能性も十分にあるのですが…。その時は笑ってやってください。