デッキリスト
カウンターレベル2018 by COOLUSER
解説
「カウンターレベル」は、『メルカディアン・マスクス』ブロックにおける白ウィニーデッキ:「リベリオン」に青を足し、コントロール要素をプラスしたデッキだ。主な戦績としては、プロツアーシカゴ00でKamiel Cornelissen氏が使用し準優勝している(当時のスタンダードでは、第6版、マスクス・ブロック、インベイジョンのカードが使用できた)。
その名の通りレベル・クリーチャーを次々と展開していくデッキだが、マスクス・ブロック時に一世を風靡したこのデッキがレガシーに帰ってきた!
Ramosian Sergeant / レイモス教の兵長 (白)
クリーチャー — 人間(Human) レベル(Rebel)
(3),(T):あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストが2以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
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それではリストを見ていこう。
このデッキに採用されているクリーチャー14枚は全てレベル・クリーチャー。その内10枚がリクルート能力を持っており、マナさえあれば次々と後続をライブラリーから戦場に出すことができる。実はレベル・カードは『時のらせん』ブロックでいくつか種類が増えており、《アムローの偵察兵/Amrou Scout》もその1つ。豊富なラインナップで序盤からアドバンテージを取りやすい構成だ。
【1マナ:リクルーター】
《レイモス教の兵長/Ramosian Sergeant(MMQ)》
【2マナ:リクルーター】
《果敢な隼/Defiant Falcon(NEM)》
《レイモス教の副長/Ramosian Lieutenant(MMQ)》
《アムローの偵察兵/Amrou Scout(TSP)》
【3マナ:リクルーター】
《果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero(NEM)》
Aven Riftwatcher / エイヴンの裂け目追い (2)(白)
クリーチャー — 鳥(Bird) レベル(Rebel) 兵士(Soldier)
飛行
消失3(このクリーチャーは時間(time)カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、その上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる。)
エイヴンの裂け目追いが戦場に出るか戦場を離れるかしたとき、あなたは2点のライフを得る。
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Mirror Entity / 鏡の精体 (2)(白)
クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)
多相(このカードは、すべてのクリーチャー・タイプである。)
(X):ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは基本のパワーとタフネスがX/Xになり、すべてのクリーチャー・タイプを得る。
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リクルート能力以外で採用されているレベル・クリーチャーは《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher(EMA)》《鞭縄使い/Whipcorder(ONS)》、そして多相持ちの《鏡の精体/Mirror Entity(MM2)》の3種。《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher(EMA)》はコストパフォーマンスに優れており、自分と相手のライフ差を広げるのに一役買ってくれるカード。消散持ちは一見デメリットだが、相手からすれば除去を撃ちづらいクリーチャーでもある。
《鏡の精体/Mirror Entity(MM2)》はこのデッキのフィニッシャー。部族デッキでも度々見かけるカードだが、このデッキでもその全体強化能力が買われて採用されている。元のサイズが貧弱なレベル・クリーチャーにとって、大幅なパンプアップ(正確にはサイズ変更だが)はありがたいところ。
Bound in Silence / 静寂の捕縛 (2)(白)
部族 エンチャント — レベル(Rebel) オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは攻撃したりブロックしたりできない。
Training Grounds / 訓練場 (青)
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーの起動型能力は、それを起動するためのコストが最大(2)少なくなる。この効果は、能力を起動するためのコストのマナの総量を1マナより少なくすることはない。
スペルに目を向けると、全体的にレガシーで使用できる白青の優秀どころがセレクトされた印象だが、ピン挿しの《静寂の捕縛/Bound in Silence(FUT)》と4枚フル投入の《訓練場/Training Grounds(ROE)》が光る。《静寂の捕縛/Bound in Silence(FUT)》は通常であれば1マナ重い《平和な心/Pacifism(EMA)》に過ぎないが、部族エンチャント(レベル)のためリクルート可能なのが強み。このデッキにおけるシルバーバレット戦術に幅を持たせている。
そして、《訓練場/Training Grounds(ROE)》はこのデッキのキーカード。クリーチャーの起動型能力の起動コストを2マナ軽くすることが可能で、このデッキのリクルート能力を助けてくれる。レベル・クリーチャーのリクルート能力は「呼び出すクリーチャーのマナ・コストよりも重めに設定されている」のだが、このカードを使えば価格崩壊。あっという間に盤面に複数のレベル・クリーチャーが並ぶことだろう。
懐かしくも、しっかりとレガシーフォーマットに対応した新しい「カウンターレベル」。2000年近辺にマジックに携わっていたプレイヤーはきっと胸が熱くなるはずだ。さぁ、押し入れからカードを探そう!
参考
Competitive Legacy Constructed League
カウンターレベル2018 by COOLUSER
https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2018-04-28