デッキリスト
スタックス by KOGAMO
Creatures (4) 4 Lodestone Golem Spells (30) 4 Chalice of the Void 4 Crucible of Worlds 3 Ensnaring Bridge 3 Mox Diamond 4 Ratchet Bomb 4 Smokestack 4 Sphere of Resistance 4 Tangle Wire | Lands (26) 4 Ancient Tomb 4 City of Traitors 2 Grasping Dunes 1 Inventors' Fair 4 Mishra's Factory 4 Mutavault 3 Rishadan Port 4 Wasteland Sideboard (15) 2 Hangarback Walker 4 Phyrexian Revoker 1 Razormane Masticore 2 Spellskite 2 Thought-Knot Seer 1 Ensnaring Bridge 1 Trading Post 2 Zuran Orb |
解説
Smokestack / 煙突 (4)
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは煙突の上にスス(soot)・カウンターを1個置いてもよい。
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは煙突の上に置かれたスス・カウンター1個につき、パーマネントを1つ生け贄に捧げる。
「スタックス」は、ウルザズ・サーガで登場した強烈な妨害カード:《煙突/Smokestack(USG)》をキーカードにしたロック・デッキの一種だ。
《煙突/Smokestack(USG)》は毎ターン、お互いのプレイヤーにパーマネントを生け贄に捧げることを要求してくるカード。これと《抵抗の宝球/Sphere of Resistance(EXO)》などの呪文コストを増加させるカードを組み合わせると、「土地をプレイしないと呪文を唱えることができないのに、その肝心の土地が《煙突/Smokestack(USG)》によって削られ何もできない」という形でロックが決まる。
《煙突/Smokestack(USG)》の能力は自分にも影響を及ぼすため、そのデメリットは決して小さくはない…のだが、「スタックス」では《世界のるつぼ/Crucible of Worlds(10E)》を採用することでそのデメリットを軽減し、アドバンテージを得ることができる。
それではリストの中身を見ていこう。リストを見れば一目瞭然だが、この「スタックス」には対戦相手の動きを妨害するためのカードが数多く積まれている。
まず、呪文を唱えるためのマナ・コストを増大させる《磁石のゴーレム/Lodestone Golem(WWK)》と《抵抗の宝球/Sphere of Resistance(EXO)》。特に《磁石のゴーレム/Lodestone Golem(WWK)》は相手の動きを妨害すると共に5/3のクロックにもなり、生き残れば速やかに相手のライフを詰めることが可能。
Tangle Wire / からみつく鉄線 (3)
アーティファクト
消散4(このアーティファクトは、その上に消散(fade)カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それから消散カウンターを1個取り除く。できない場合、それを生け贄に捧げる。)
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーはからみつく鉄線の上に置かれている消散カウンター1個につき、そのプレイヤーがコントロールするアンタップ状態のアーティファクト1つかクリーチャー1体か土地1つをタップする。
相手のマナを縛るという意味では《からみつく鉄線/Tangle Wire(NEM)》や《リシャーダの港/Rishadan Port(MMQ)》も同じくくりで考えられる。《からみつく鉄線/Tangle Wire(NEM)》は自分も影響を受けてしまうのだが、①相手から先に影響を受ける点、②《からみつく鉄線/Tangle Wire(NEM)》自体もタップできる点、そして③「消散カウンターを取り除く能力」と「パーマネントをタップする能力」が同時に誘発することから、実際はパーマネント2個分、自分に対し有利に働くカードだ。
実は、《煙突/Smokestack(USG)》も同じ。「①スス・カウンターを乗せる能力」と「②パーマネントを生け贄に捧げる能力」が同時に誘発するため、カウンターを乗せる能力が後に解決されるようにすれば、生け贄に捧げる数を1個分減らすことができる。《煙突/Smokestack(USG)》と《からみつく鉄線/Tangle Wire(NEM)》を使用する際には必須となるテクニックなので覚えておこう。
Crucible of Worlds / 世界のるつぼ (3)
アーティファクト
あなたは、あなたの墓地にある土地カードをプレイしてもよい。
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds(10E)》は、このデッキのキーカード。毎ターン《煙突/Smokestack(USG)》で土地を生け贄に捧げれば、都度墓地から土地をプレイすることでアドバンテージ面で非常に有利になる。
また、「スタックス」の勝ち手段は、ロックをかけつつ、《磁石のゴーレム/Lodestone Golem(WWK)》や《ミシュラの工廠/Mishra's Factory(RNS)》《変わり谷/Mutavault(MOR)》で殴り切ることだ。《世界のるつぼ/Crucible of Worlds(10E)》とミシュラランドを組み合わせることで、何度でも蘇るクロックが誕生する。《不毛の大地/Wasteland(TMP)》や《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》を使い回せるのもポイントだ。
Ratchet Bomb / 漸増爆弾 (2)
アーティファクト
(T):漸増爆弾の上に蓄積(charge)カウンターを1個置く。
(T),漸増爆弾を生け贄に捧げる:点数で見たマナ・コストが漸増爆弾の上に置かれていた蓄積カウンターの数に等しい、土地でない各パーマネントを破壊する。
その他の妨害・干渉カードとして、《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》《罠の橋/Ensnaring Bridge(STH)》《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》も採用されており、これらのカードを用いてロックが決まるまでの時間を稼ぐ。特に《漸増爆弾/Ratchet Bomb(SOM)》はデッキによっては劇的に刺さり、僅か1枚で圧倒することも。先置きすることで相手へのけん制にもなる。
対戦相手のやろうとしていることを徹底的に妨害し、行動の範囲を縛る「スタックス」。相手をじわじわと追い詰め、「やりたいことをさせずに勝つ」デッキが好きなプレイヤーにお勧めだ!
参考
Competitive Legacy Constructed League
スタックス by KOGAMO
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-06-21