デッキリスト
8Rack(メガハンデス) by MICHAEL PENNER
Creatures (0) Spells (36) 4 Liliana of the Veil 4 Smallpox 4 Inquisition of Kozilek 2 Thoughtseize 1 Blackmail 3 Wrench Mind 3 Raven's Crime 3 Fatal Push 2 Dismember 2 Funeral Charm 4 The Rack 4 Shrieking Affliction | Lands (24) 4 Urborg, Tomb of Yawgmoth 4 Mutavault 4 Concealed Courtyard 1 Godless Shrine 2 Verdant Catacombs 2 Bloodstained Mire 7 Swamp Sideboard (15) 3 Death's Shadow 1 Disenchant 1 Flaying Tendrils 2 Fragmentize 2 Fulminator Mage 1 Leyline of the Void 2 Lingering Souls 3 Surgical Extraction |
解説
GPバンクーバー2017の上位デッキリストを眺めていたところ、この「8Rack」が11位という好成績を残していた。「8Rack」は大きな大会で結果を残していて、少しずつローグ感が薄くなってきている節もあるが、環境をよく見て作りこまれたデッキなのでご紹介したい。
「8Rack」は「メガハンデス」とも呼ばれ、対戦相手の手札を徹底的に破壊し行動不能にするデッキだ。クリーチャーは0枚で、「脅迫状」や「葬送の魔除け」などのハンデス呪文が計21枚採用されている大胆な構成。勝ち手段としてはシンプルで、相手の手札をひたすら落とし、ハンデスをすり抜けたクリーチャーには「致命的な一押し」や「小悪疫」をぶつけていく。相手の手札を空にしたら、最終的には「拷問台」と「金切り声の苦悶」によるダメージで勝利するデッキだ。ちなみに、8Rackという名前の由来は、キーカードである「拷問台(The Rack)」と、その類似カードである「金切り声の苦悶」が計8枚採用されていることから来ている。
この「8Rack」は、パーツの大半が黒のカードのため一般的なリストでは黒単で組まれることが多い。しかし、このMICHAEL PENNER氏のリストはメインボードこそ黒一色なものの、サイド後に白をタッチできる構成だ。理由として考えられるのは、多くのデッキでサイドボードに採用される「神聖の力線」の存在だ。デッキの実に1/3がハンデス呪文である性質上、「神聖の力線」が1枚置かれるだけで全くゲームにならなくなってしまう可能性がある。そのため、サイドボードを見ると「解呪」「断片化」が3枚取られている。
白を触るために特殊地形が増え「血染めの月」に対して弱くなってしまっているが、「血染めの月」を採用したデッキが少ないと見越しての決断だったに違いない。事実、GPバンクーバー2017のTOP32のデッキリストを確認すると、採用されていた「血染めの月」は僅か1枚。見事な読みと言わざるをえない。
参考
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpvan17/9-32-decklists-2017-02-19