MTG相棒探求記:実用性はさておき「相棒」を同時に限界まで積みまくりたい話

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仲間の数はそりゃ多い方がいい

 

様々なフォーマットで暴れまわっている相棒ですが、相棒条件をしっかりと満たしていれば、複数の相棒をサイドボードに忍ばせることが可能です。

もちろんルール上複数体の相棒を同時に公開することはできませんが、ゲーム開始時にどの相棒を公開するかは自由に選ぶことができます。したがって、「この人はタトゥーがバリバリ入っているからラクドスアグロだな」とか、「なんか緑一色の全身コーディネートだから緑単かな」だとか、色々勝手に想像して相手に合わせた?相棒を都度選ぶことができます。人を見た目で判断していけ!

 

その分サイドボードのスロットを圧迫するので、あまり増やしすぎても実用性は落ちていくのですが…。ふと「全10種類の相棒クリーチャーはどれぐらいまで同時に積めるのか」疑問に思ったので、半分ノリで、半分本気で考えてみました。ここは紙束MTG、当然強くなりたい方向けの情報は一文字も書かれていませんので今すぐブラウザバック推奨です。

 

 

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ステップ1:両立できない相棒たち

 

そんなん土地オンリーデッキに相棒10体を適当にぶちこめばいいやんけ」と思う方もいらっしゃると思いますが、限界まで薄めた「土地単」となってしまいほぼデッキにならないので、前提として土地単以外で、という条件をひとつ付けます。

 

そのルールの中でよくよく考えてみると、相棒10体のセレクトでは絶対に両立が出来ない組み合わせが存在します。

どうしても両立できないのが、《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream Den(IKO)》と《巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage(IKO)》による2マナ以下で組むか、3マナ以上で組むか。そして《獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercer(IKO)》と《深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda, Doom of Depths(IKO)》による奇数で組むか、偶数で組むかという問題です。まずは2×2の4通りのパターンで考えていきます。

 

①ルールス×オボシュ=1マナで組む必要あり

②ルールス×ジャイルーダ=0マナもしくは2マナで組む必要あり

③ケルーガ×オボシュ=3, 5, 7, 9マナ…で組む必要あり

④ケルーガ×ジャイルーダ=4, 6, 8, 10マナ…で組む必要あり

 

 

上記のパターンを考えると、もっとも構築の縛りが強くデッキに幅を持たせることができないのは①ルールス×オボシュです。

ケルーガパターンであれば縛りは緩くなるため、相棒てんこ盛りにする条件としてはこちらの方が有利でしょう。ただし、相棒単体としてのカードパワーはルールスの方が高いのも事実。うまく0マナおよび2マナで縛ることができたなら、ルールスパターンも一考の余地ありです。

 

今回は構築面での受けの広いケルーガパターンを採用していきますが、ジャイローダと組み合わせるか、オボシュと組み合わせるかは現時点では悩みどころです。ジャイローダの方が戦場に出た後の能力は強烈ですが、3マナ以上かつ偶数となるとデッキのカードは最低でも4マナ以上のカードのみで構築することになります。つまり序盤は「マグロ確定」、死が近づくはずです。スピード重視で3ターン目から動けるようにするか、マグロ覚悟で4ターン目から動くか、目指すデッキによってスタイルは分かれるかなと。どちらにするかは様子を見て決めていきます。

 

 

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ステップ2:まずは条件の緩いものから

 

ステップ1で「4種類の相棒から2体を選択する」という形を取ったので、残る6体の相棒から最大値を狙っていきます。

まずこの6体の中で最も条件がラクなのは、《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad(IKO)》です。単純にデッキ枚数を60枚⇒80枚に引き上げればよいだけなので、単体で見れば非常に簡単に見えます。しかし、他の相棒条件が絡むと構築難易度が上がっていくので注意。たとえば《呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser(IKO)》と組み合わせた場合、土地以外のカードがハイランダー形式且つ80枚構築になるため、デッキとしての安定度はガタ落ちします。しかしまぁ安定性などというものはこの際どうでもいいので無視することにします。

 

 

 

 

続いて着目したのは《湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring(IKO)》です。

相棒条件は簡潔に言ってしまえば「ダブルシンボルのカードがデッキに入れられなくなる」というもの。基本的にマジックではダブルシンボルのカードは色拘束が強いためカードパワーを高めてあります。例えば全体除去なんかはダブルシンボルなのでイメージしやすいかと思いますが、こういったパワーカードが使えなくなるというのは明確なデメリットです。う~ん、これは結構きついですね。《巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage(IKO)》を採用し既に「3マナ域からしか動けない」という縛りがあるにも関わらず、中盤以降から巻き返すための四肢をもがれているようなものです。

 

また、ジェガンサ君を採用したことで他の相棒カードはもれなくメインデッキに入れることができなくなるというオマケ付きです。それもそのはず、ジェガンサ以外の相棒カードは全て混成マナ・シンボルのダブルシンボルカードなので…。とりあえず「相棒カードはサイドボードから唱えるってことで問題ないっしょ!」と軽く考え、こちらの問題も無視することにします。

 

色々大事なことから目を背けている感は拭えませんが、とりあえずヨーリオン、ルーツリー、ジェガンサという3体の相棒を獲得することに成功?しました。次いってみましょう!

 

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ステップ3:プレインズウォーカーに光あり

 

残るラストは3枚。この3枚をうまく両立させるには少し考えてやる必要があります。

まず《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard(IKO)》から見ていきますが、相棒条件はメインデッキのクリーチャーが「猫、エレメンタル、ナイトメア、恐竜、ビースト」の5種類のみに縛られるというもの。《集めるもの、ウモーリ/Umori, the Collector(IKO)》との共存は比較的楽そうですが、《黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker(IKO)》との両立のハードルが高くなるのがネックです。そこで、今回は抜け道を使います。最近「カヒーラ・コントロール」の活躍でも知られるようになったテクニックですが、実は「メインデッキにクリーチャーを1枚も入れないノンクリーチャーデッキにする」ことでカヒーラの条件は問題なく満たせます。これでいきましょう。

 

 

続いては《集めるもの、ウモーリ/Umori, the Collector(IKO)》。

相棒にするには「土地以外のカード全てが共通のタイプを有している」という条件を満たさなければなりません。。既にカヒーラのためにノンクリーチャーデッキにすることを選択したので、インスタント、ソーサリー、エンチャント、プレインズウォーカー、アーティファクトのいずれか一つのカードタイプで統一して組む必要があります。しかしながらこのあと《黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker(IKO)》が控えているので、「起動型能力」を持つカードのみで組むことも視野に入れなければならず。加えて、ヨーリオンとルーツリーのせいで80枚の枠を埋める必要が…。え?難しくない???

 

 

インスタントやソーサリーで統一する場合は土地以外のパーマネントが不要となるため「起動型能力」による縛りからは解き放たれますが、ダブルシンボル不可という縛りにより、かなり味の薄いデッキになりそうです。そこで、必ず起動型能力を持ち、勝利にも貢献できるカードである「プレインズウォーカー」に着目しました。

 

まず、こちらがざっと調べた3マナ以上かつジェガンサの制約に引っかからないプレインズウォーカーの枚数です。(2020年5月現在。たぶん誤差あり)

3マナ以上+同一ダブルシンボルでないPWの種類

・3マナ:21種
・4マナ:37種
・5マナ:13種
・6マナ:15種
・7マナ:4種
・8マナ:2種

 

 

ケルーガとの兼ね合いにより3マナ以上のリストですが、レガシー範囲まで捜索の手を広げたところ奇数プレインズウォーカーは38種、偶数プレインズウォーカーは54種です。80枚デッキで組むとして、土地配分が30~36枚であると仮定すると、埋める必要があるスロットは44~50枚程度。ルーツリーによるハイランダー縛りを考慮すると、奇数プレインズウォーカーでは頭数が揃えられず厳しいので、必然的に偶数プレインズウォーカーで行くしかありません。前述したケルーガ+ジャイルーダパターンになるということですね。

プレインズウォーカーで固めてしまえばザーダの起動型能力問題にもばっちり適応できますし、相棒てんこ盛りデッキの条件は見えてきました。

 

 

 

結論:これが「コンパニオン・オーバーフロー」の条件だ

 

え、弱くない???

 

というわけで結論としては8枚まで相棒条件を満たすことは可能…ですが、「一応の形にできる」というだけで、壊滅的に弱そうです。相手の印象に合わせて8種類の相棒から自由に選択できるという柔軟さはあるものの、ただそれだけという印象。しかもこれ、レガシーのデッキにせざるを得ないですからね…。何もできずにすぐ死んでしまいそうなデッキです。「コンパニオン・オーバーフロー」っていうカッコいい名前を付けようとしたんだけどなぁ…。

 

もしかするとインスタントやソーサリー型にした方が強いんでしょうか?

うーん、取り急ぎ今後のセットで(ダブルシンボルでない)プレインズウォーカーのラインナップが増えることに期待しましょう。そのころまで相棒システムが生きていたら、のお話ですが。

 

 

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