『モダンホライゾン』プレビュー:ファーストインプレッション
他サイト様のように最新のプレビューカードを速報として紹介していくのは(サラリーマンの都合上)難しいので、その日に公開されたカードの中で、個人的に注目しているカードをピックアップしてレビューしてきたいと思います。
《限りないもの、モロフォン》《永遠の大魔道師、ジョダー/Jodah, Archmage Eternal(DOM)》や《太陽の拳/Fist of Suns(5DN)》と組み合わせることで実質《全知/Omniscience(M19)》状態に持っていけます(代価コスト→コスト軽減の順に処理するため)。デザインとしては様々な部族に対するロードのような形。
「ロードが無いのでこの部族はデッキが組めない」という問題をある程度解消するカード...と言いたいところですが、マナコストが重すぎるため実質EDH向けのカードだと思います。『モダンホライゾン』と謳っておきながらEDHが主戦場のカードを神話枠で収録してくるのはちょっといかがなものかと…。一応、今後部族のロード的な役割を持つファッティが出てきた際、中途半端なデザインであれば「モロフォンでいいよね」と言われてしまいそう。以降の比較基準になるかもしれません。
ちなみに、レガシーだと《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey(USG)》経由で2ターン目に着地させることも。後続の色マナをガッツリ減らして展開力をサポートしつつ、ロードとしてしっかり強化できるので面白そうです。
BOX購入特典ではありますが、あの《狼狽の嵐/Flusterstorm(IMA)》もMO限定イラストを引っさげて再録。《運命のきずな/Nexus of Fate(M19)》で学んだのか、特典は非Foilであることを強調していますが、もう普通に収録して、絵違い版を特典にすればよいのでは...。その強さはレガシーで証明済みですが、《否定の力》といいモダンにおいて青系のデッキの台頭が予想されます。青が受ける恩恵すごい...
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まさかのサイクルであることが判明した「力」シリーズ。緑の力は《活性の力》で、2:2交換を狙えるエンチャントおよびアーティファクト破壊。話題の《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice(BBD)》と《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator(WAR)》によるロックを崩す一手にはならないので注意です(手札のカードが全て無色になるため代価コストを支払えない)。
緑濃い目の現行デッキで考えると、「タイタンシフト」のサイドボード辺りに居場所がありそう。「親和」のスピードに付いていきつつ2:2交換を狙ったり、《血染めの月/Blood Moon(MMA)》を割りにいけたりします。
《絶望の力》(1)(黒)(黒)
インスタント [R]
あなたのターンでないなら、あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札から黒のカード1枚を追放してもよい。
このターンに戦場に出たすべてのクリーチャーを破壊する。
黒の「力サイクル」はクリーチャー破壊。テキストを読んだ際、モダン向けに絶妙な調整を入れてきたなと感じました。手放しに4枚突っ込めるようなカードではないのですが、素撃ちもできる3マナであり、1対複数の交換が狙える良カードです。対象を取らないのもGOOD。同一ターンに複数のクリーチャーを展開するようなデッキ…《集合した中隊/Collected Company(DTK)》を中心としたデッキや、「親和」などによく刺さりそうです。
《稲妻の骨精霊》(黒)(赤)(赤)
クリーチャー – スケルトン・エレメンタル [R]
トランプル、速攻
Lightning Skelementalがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを2枚捨てる。
終了ステップの開始時に、Lightning Skelementalを生け贄に捧げる。
ラクドスカラーの《ボール・ライトニング/Ball Lightning(4ED)》系列のカードです。基本的には使い捨ての頭でっかちなクリーチャー…「歩く火力」です。2色になったことでダメージが通れば《精神腐敗/Mind Rot(M19)》のオマケが付くようになってます。
火力にべらぼうに弱いですが、ダメージが通れば非常に強力。どうせなら5マナある状態で走らせて《ティムールの激闘/Temur Battle Rage(FRF)》と組み合わせたいところ。誘発条件は「戦闘ダメージを与えるたび」なので二段攻撃を付与すれば12点ダメージ+4枚ディスカードです。ほら、夢があると思いませんか??