デッキリスト
リベリオン by Kai Budde
Creatures (22) 4 Ramosian Sergeant 3 Longbow Archer 3 Steadfast Guard 2 Defiant Falcon 4 Lin Sivvi, Defiant Hero 2 Defiant Vanguard 1 Rebel Informer 1 Thermal Glider 2 Ramosian Sky Marshal Spells (12) 4 Chimeric Idol 4 Wax // Wane 4 Parallax Wave | Lands (26) 16 Plains 4 Brushland 4 Rishadan Port 2 Dust Bowl Sideboard (15) 1 Defiant Vanguard 1 Lightbringer 3 Mageta the Lion 3 Seal of Cleansing 4 Armageddon 3 Wrath of God |
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解説
Lin Sivvi, Defiant Hero / 果敢な勇士リン・シヴィー (1)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) レベル(Rebel)
(X),(T):あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストがX点以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
(3):あなたの墓地にあるレベル・カード1枚を対象とし、それをあなたのライブラリーの一番下に置く。
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Ramosian Sergeant / レイモス教の兵長 (白)
クリーチャー — 人間(Human) レベル(Rebel)
(3),(T):あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストが2以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
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今回ピックアップするデッキは「リベリオン」!「白ウィニー」系列の流れを汲むデッキで、マスクス・ブロックを使用できた当時のスタンダード環境で大暴れしたデッキの一つだ。掲載したリストはあのKai Budde氏のもので、見事プロツアー・シカゴ2000にて優勝していることからも、このデッキの強さがうかがえる。
この「リベリオン」は、マスクス・ブロックで登場したクリーチャー・タイプ、「レベル/Rebel」で固められた白単デッキ。白単デッキ、白単ウィニーというと小粒で軽量なクリーチャーを序盤から全力で叩きつけ、その「速度」で勝利をもぎ取るデッキをイメージしがちだが、この「リベリオン」は少々動きが異なる。
その秘密は、レベル・クリーチャーが有している、ライブラリーからクリーチャーを直接戦場へ引っ張ってくる能力…通称「リクルート」能力。この能力を最大限に使って、手札を消費することなく戦力を蓄えていくのだ。1マナのレベルは2マナのレベルを呼び出し、その2マナのレベルが3マナのレベルを呼び出し…。若干の時間はかかるものの、手札を消費せずにクリーチャーを次々と展開できる点、そしてインスタント・タイミングで呼び出せる点からカウンタースペル全般に強く、当時猛威を振るっていた青系統のデッキに対して非常に有効なデッキであった。
この「リベリオン」の動きは非常にシンプルで、レベル・クリーチャーのリクルート能力を起動して横に並べ、殴り勝つこと。そのために目指すべきはリーダーとなる《果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero(NEM)》を戦場に出すこと。このカードはマナさえあればデッキ内のほぼ全てのクリーチャー・カードをリクルートできるだけでなく、死んでしまった他のレベルたちをもれなくライブラリーに戻すことで再度戦線に復帰できるようにする能力を持つ。
この《果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero(NEM)》さえ出てしまえば、勝利は目前。プロテクション(赤)を持つ《熱風の滑空者/Thermal Glider(MMQ)》、白のカードの能力の対象にならない《反逆者の密告人/Rebel Informer(PCY)》など、あとは状況に応じたレベル・クリーチャー達を呼び出していくだけだ。障害となるカードは、《パララクスの波/Parallax Wave(NEM)》でどけてやろう。
リクルート能力により、ウィニー系デッキにありがちな「後半の息切れ」が無い点がこのデッキの大きな強みだ。白単ウィニーといえば大抵は土地を切り詰めた構成のものが多いが、リクルート能力の起動にマナがかかるため、むしろこの「リベリオン」では安定した土地供給が要求される。
ちなみに、緑のカードがほとんど採用されていないのにも関わらず《低木林地/Brushland(7ED)》が4枚採用されている理由は、《増進+衰退/Wax/Wane(INV)》の両方のモードを使うだけでなく、少しでも《野火/Flashfires(6ED)》による被害を食い止めるため。当時メタ・ゲームの一角を担っていたこの「リベリオン」に対抗するために、全ての《平地/Plains》を焼き払う《野火/Flashfires(6ED)》が使われていたのだ。
さて、ミドルスクール環境における「リベリオン」を考えてみよう。
まず、他のクリーチャーの選択肢として「オンスロート」で登場した《鞭縄使い/Whipcorder(ONS)》を挙げたい。タッパーとして強力なクリーチャーを寝かせ、小粒のレベル・クリーチャーのアタックを通すのに役立つはずだ。また、《果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero(NEM)》を守る手段として《ルーンの母/Mother of Runes(ULG)》も定番だろう。レベル・クリーチャーではないのがネックだが、一度出しておけば能力の起動にマナが掛からない点が素晴らしい。
スペル面では、白い除去の定番である《剣を鍬に/Swords to Plowshares(4ED)》を。そして、クリーチャーの大半のパワーが2以下であることをふまえて《弱者の石/Meekstone(7ED)》はどうだろうか。現在のリストでは《レイモス教の空の元帥/Ramosian Sky Marshal(MMQ)》が引っかかってしまうためその点に注意。
青を散らし、ウィニーとコントロールの中間的なデッキである「カウンターレベル」にしてしまうのもアリだ。
参考
リベリオン by Kai Budde
プロツアー・シカゴ2000:優勝