デッキリスト
緑単ストンピィ by Mike Long
Creatures (26) 4 Pouncing Jaguar 4 Llanowar Elves 4 River Boa 4 Albino Troll 3 Elvish Lyrist 2 Uktabi Orangutan 3 Masticore 2 Hunted Wumpus Spells (11) 4 Giant Growth 4 Rancor 2 Crop Rotation 1 Creeping Mold | Lands (23) 11 Forest 3 Gaea's Cradle 4 Treetop Village 4 Rishadan Port 1 Dust Bowl Sideboard (15) 4 Wild Dogs 2 Acridian 2 Uktabi Orangutan 3 Cursed Totem 1 Creeping Mold 3 Forest |
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解説
Rancor / 怨恨 (緑)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+0の修整を受けるとともにトランプルを持つ。
怨恨が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、怨恨をオーナーの手札に戻す。
Pouncing Jaguar / 飛びかかるジャガー (緑)
クリーチャー — 猫(Cat)
エコー(緑)(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
2/2
今回のピックアップは「緑単ストンピィ(怨恨型)」。
マナレシオに優れる緑の軽量クリーチャーを次々と繰り出す「緑単ストンピィ」は古くから存在するが、そのパワーを一段階上のレベルに押し上げたのは「ウルザズ・レガシー」で登場した《怨恨/Rancor(ULG)》にある。今回は「第6版」+「ウルザブロック」+「マスクスブロック」期のスタンダードで活躍した「緑単ストンピィ(怨恨型)」を紹介。
このデッキの勝ち筋は、軽量かつパワフルなウィニークリーチャーを次々と展開し、強化しつつ殴るというシンプルなもの。《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(6ED)》《エルフの抒情詩人/Elvish Lyrist(USG)》《飛びかかるジャガー/Pouncing Jaguar(USG)》とった3種11枚の1マナクリーチャーを採用し、1ターン目からひたすら横展開して殴る。《怨恨/Rancor(ULG)》や《巨大化/Giant Growth(6ED)》で軽量クリーチャーを強化しながら、相手のライフを0にすることに極めて一直線なデッキと言えるだろう。
「怨恨型」と呼ばれるほど、このデッキにおける《怨恨/Rancor(ULG)》の影響度は高い。なにせ僅か1マナでクリーチャーにトランプルを与えた上にパワーを2も上げ、墓地に送られても手札に戻るエンチャントなのだから使わない手はない。アドバンテージを失いやすいオーラ型エンチャントのデメリットを完全に克服し、チャンプブロックをこじ開け相手のライフを詰められるこのカードは、間違いなくデッキのキーカードだ。
クリーチャー主体のためその他のスペルは少ないが、エコー・コストの支払い、マスティコアの能力起動に必要なマナを確保するために《輪作/Crop Rotation(ULG)》が採用されている点がポイント。これにより《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle(USG)》を確実に引っ張ってくることが可能だ。また、《輪作/Crop Rotation(ULG)》のコストに《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle(USG)》をあてがい、更に《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle(USG)》を持ってくることで一時的にマナを増やすテクニックも覚えておこう。その他、土地兼クリーチャーカウントとして《樹上の村/Treetop Village(ULG)》が採用されているため、そちらを引っ張ってくることも。
《狩り立てられたウンパス/Hunted Wumpus(MMQ)》は、Mike Long氏らしさを感じるギャンブルカードだ。読み違えればこちらが窮地に立たされかねないが、4マナ6/6というサイズは魅力的。
さて、ミドルスクール環境における「緑単ストンピィ」を考えてみよう。
まず、手札消費が激しいデッキであり、相手のライフを早急に詰める必要があるため、《呪われた巻物/Cursed Scroll(TMP)》との相性は良い。テンペスト・ブロックが落ちる前に採用されていた実績もあり、恒久的なダメージソースとして用いることができる。そのほか、唱えて3/3の象が1体、フラッシュバックでもう1体おかわりできる《獣群の呼び声/Call of the Herd(ONS)》や、数を並べた後のフィニッシュ手段として《踏み荒らし/Overrun(TMP)》なども無理なく採用できそうだ。
当時のスタンダード環境は単色デッキが多かったが、ミドルスクール環境では多色デッキの増加が見込まれる。フェッチランドやペインランドを筆頭とした特殊地形の採用率が高いため、思い切って《隠れたる獣群/Hidden Herd(USG)》なども面白い。条件付きではあるが、1マナ3/3はというサイズは現代でもなかなか見ないコスト・パフォーマンスだ。相手が単色デッキであれば即座にサイドへ。
参考
緑単ストンピィ(怨恨型) by Mike Long
インビテーショナル出場