今週の海外相場:2020/8/31
今週も『MTG 今週の海外相場」として海外市場で急な高騰/暴落したカードをピックアップしていきます!
日本と海外ではそもそも各フォーマットの分布が大きく異なっており、海外(特にアメリカ)ではカジュアル戦や統率者戦(EDH)に関するカードの販売は一大マーケットとなっています。そのため、トーナメントシーンではまず見かけることがないような意外なカードが高くなることも。日本とは異なる値動きがあるので、ウォッチしていて非常に面白いです。ざっと眺めて、需要の違いを感じて頂けたら幸いです。
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それでは行ってみましょう!今週のピックアップは5枚!
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今週の注目カード
デュアルランド各種
レガシーやヴィンテージを代表する超高額カードですが、国内と同じく海外でも価格がどんどん上がっていっています。ここ数週間に渡って再録禁止カードの買い占めや価格のつり上げなどが行われていますが、再録禁止カードの中でもデュアルランド全般は安全牌と言えるでしょう。青絡みの土地はもちろんのこと、他のデュアルランドも元気が良いです。
ただ、レガシー以下の下環境が盛り上がっているというよりかは、投資ゲームに巻き込まれている印象が強いのが残念。また、環境トップメタのデッキにおいてこれらデュアルランドが1枚も採用されていないデッキは非常に少なく、フォーマット参戦への弊害となっていることも確かです。そういった面では、レガシーのデッキのマナ基盤を支えるデュアルランドが高騰しすぎるのはあまり喜ばしいことではないのですが…。
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》
高額アーティファクトの代表格である《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》。状態にもよりますが、半年ほど前は2〜3万円程度で購入できたはず...ですが、今はもう遥か高みへ。最近では5万円クラスの超高額カードの仲間入りとなりました。
活躍の場としてはレガシーの「土地単」で4枚使うカードですが、使われているデッキの数とカード価格が釣り合っていないように思えます。これから「土地単」を組もうとしている方にとっては非常に大きな弊害に…。
トレカ(マジックザギャザリング)【BOX】MTG ダブルマスターズ ブースターパック 日本語版
《最後の賭け/Final Fortune(7ED)》
5月ごろから1段階飛んでいた《最後の賭け/Final Fortune(7ED)》。追加ターンを得られる代わりに、そのターン中に勝てなければ敗北してしまうというユニークなインスタントです。
海外ではカジュアル需要と統率者需要により、ここに来てもう1段階飛びました。特に『第7版』のものが人気となっていて、カジュアルカードとしては大出世です。10年ほど前はレガシーの「バーン」で使われていたこともありましたが、最近ではほとんど見かけないですね。
《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare(EXO)》
『エクソダス』で登場した黒のエンチャント。一世を風靡した極悪デッキ:「ナイトメア・サバイバル」で活躍したカードで、《適者生存/Survival of the Fittest(EXO)》との凶悪コンボはあまりにも有名です。
レガシーでは《適者生存/Survival of the Fittest(EXO)》が禁止のため上記のコンボは現代で再現できません。トーナメントシーンで見かけることは少ないものの、今なお人気のカードです。
トーナメントシーンで見かけなくとも、過去に功績を残した再録禁止カードはもうどうなるかわかりませんね...。もう最近の再録禁止カードの飛び方は異常と言わざるを得ません。
《平和の番人/Peacekeeper(WTH)》
『ウェザーライト』に収録されていたレアカード。しっかり再録禁止カードです。登場した当初、クリーチャー・タイプは「平和の番人」という固有名称でしたが、オラクル変更で今は「人間」になっています。
1/1とサイズは非常に貧弱ですが、毎ターン2マナの維持コストを払うことで、相手クリーチャーの攻撃を完全にシャットアウト。除去の少ないクリーチャー主体デッキの場合は完全に封殺できます。除去耐性は全くないので、《ルーンの母/Mother of Runes(ULG)》や《ルーンの与え手/Giver of Runes(MH1)》などで守ってあげたいところ。