『基本セット2020』プレリリース/リミテッド対策:色別アーキタイプまとめ(前編)

投稿日:2019年7月1日 更新日:

『基本セット2020』:アーキタイプまとめ(前編)

 

プレリリースを7月5-7日に控え、7月12日発売の『基本セット2020』:フルスポイラーが公開された。
『基本セット2020』:カードイメージギャラリー

 

今回はコモン・アンコモンのカードに着目し、色別にデザインされた各色のテーマを読み解いていく。そして、それらの色の組み合わせで成り立ついくつかのアーキタイプと、そのアーキタイプの核となるカードをピックアップ。学校や仕事でプレリリースの予習時間が十分に取れないプレイヤーにもおすすめだ

色の組み合わせは全部で10通り、数が多いので前編・後編の2回に分けてお送りする。今回は前編!

 

●後編はこちら

『基本セット2020』プレリリース/リミテッド対策:色別アーキタイプまとめ(後編)

『基本セット2020』:アーキタイプまとめ(後編)   プレリリースを7月5-7日に控え、7月12日発売の『基本セット2020』:フルスポイラーが公開された。 ⇒『基本セット2020』:カー ...

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白青:「フライヤー」

 

「白青:フライヤー(飛行)」

白青のテーマは「フライヤー(飛行)」。ひたすら空から攻めていくわかりやすいアーキタイプ。

飛行クリーチャーの質は全体的に青の方が高め。特に《雲族の予見者/Cloudkin Seer(M20)》は3マナ2/1というスペックに1ドローまで付いた破格のスペック。『基本セット2020』のフライヤーはパワー2のクリーチャーが多いため、《北方の精霊/Boreal Elemental(M20)》や《大気の精霊/Air Elemental(M20)》といった「タフネス3以上のフライヤー」の価値は相対的に高まる。

《イーヴォ島の管理人/Warden of Evos Isle(M20)》の存在により、《大気の精霊/Air Elemental(M20)》や《太陽の伝令/Herald of the Sun(M20)》などの重めのフライヤーも早い段階で着地させることができ、《翼ある言葉/Winged Words(M20)》などのドローサポートも充実。

 

 

青黒:「ETB能力使い回し」

 

「青黒:ETB能力使い回し」

青黒のテーマは「ETB」。…と言いたいところだが、デザインされたテーマとしてはやや弱め。

《ヤロクの沼潜み/Yarok's Fenlurker(M20)》《陰惨な鞭使い/Gruesome Scourger(M20)》など、黒のカードに優秀なETB能力持ちのカードが多い。青には《霜のオオヤマネコ/Frost Lynx(M20)》があるが、環境の早さによって価値は大きく変わりそう。ETB能力を使い回せるカードとしては、《聖域の門/Portal of Sanctuary(M20)》《不浄な証約/Unholy Indenture(M20)》《骨への血/Blood for Bones(M20)》の3枚が主力となるが、3枚中2枚がアンコモン。使い回したいETB持ちのクリーチャーのレアリティも高めで、他のテーマと比較するとやや構築難易度が高い。

 

【補足】

《骨への血/Blood for Bones(M20)》は追加コストとして生け贄に捧げたクリーチャーを蘇生対象として選択することが可能(リリースノート参照)。

 

 

黒赤:「アグロ」

 

「黒赤:アグロ」

黒赤のアーキタイプは「アグロ」。

ピックアップカードはより速めに寄せたい場合の構築例。キーカードとなるのは《立腹/Infuriate(M20)》《狂った怒り/Maniacal Rage(M20)》《放たれた怒り/Uncaged Fury(M20)》の3枚。これらのカードで軽量クリーチャーをバックアップし、より早いターンでの決着を急ぐことになる。《大胆な盗人/Audacious Thief(M20)》はアグロデッキの弱点である手札消費の激しさを補う優良カード。

 

 

赤緑:「エレメンタル」

 

「赤緑:エレメンタル」

赤緑のアーキタイプは「エレメンタル」。他のアーキタイプに比べてコモンのカードのみでも組みやすく、クリーチャーのサイズに優れるのが特徴。

《チャンドラの火炎猫/Chandra's Embercat(M20)》が序盤のアタッカー兼中盤以降のマナクリーチャーとして機能するのが優秀。《炎の精霊/Fire Elemental(M20)》や《貪爪/Vorstclaw(M20)》など大型エレメンタルも用意されており、これらのカードをマナ加速から叩きつけることが可能。

ピックアップカードには入れていないがエレメンタル・トークンを増やす《駆け回る物焦がし/Scampering Scorcher(M20)》などもあるので、エレメンタル・クリーチャーで上手くデッキを固めることができれば《溶岩族の喧嘩屋/Lavakin Brawler(M20)》は優秀なアタッカーとして運用できそうだ。

 

 

白緑:「トークン」

 

「白緑:トークン」

白緑のテーマは「トークン」。《急報/Raise the Alarm(M20)》《獰猛な仔狼/Ferocious Pup(M20)》《練達の接合者/Master Splicer(M20)》など、トークンの数を増やしてクリーチャーを横に並べる戦術に長ける。あっという間にサイズが膨れ上がるので、《森林の勇者/Woodland Champion(M20)》は序盤に是非着地させておきたいクリーチャー。

フィニッシュ手段は《鼓舞する突撃/Inspired Charge(M20)》と《超克/Overcome(M20)》の2枚。共に自軍のクリーチャー全てを強化するスペルだが、各色に似たような役割を持つスペルが1枚ずつ存在するのは頼もしい。また、ピックアップカードには含めていないが「クリーチャーの数だけ+1/+1修正を与える」1マナスペル:《大群の力/Might of the Masses(M20)》を最も上手く使えるのはこのデッキ。

 

 

参考

●公式:『基本セット2020』カードイメージギャラリー
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/core-set-2020

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