デッキリスト
カウンターレベル by Kamiel Cornelissen
Creatures (13) 4 Ramosian Sergeant 2 Defiant Falcon 2 Defiant Vanguard 2 Lin Sivvi, Defiant Hero 1 Rebel Informer 1 Ramosian Sky Marshal 1 Jhovall Queen Spells (21) 4 Brainstorm 4 Counterspell 1 Disenchant 4 Absorb 2 Dismantling Blow 2 Wrath of God 2 Fact or Fiction 1 Rout 1 Dominate | Lands (26) 10 Island 8 Plains 4 Adarkar Wastes 4 Coastal Tower Sideboard (15) 2 Mageta the Lion 2 Disenchant 2 Circle of Protection: Green 3 Prohibit 2 Fact or Fiction 1 Wrath of God 1 Rout 2 Dominate |
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解説
Lin Sivvi, Defiant Hero / 果敢な勇士リン・シヴィー (1)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) レベル(Rebel)
(X),(T):あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストがX点以下のレベル(Rebel)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
(3):あなたの墓地にあるレベル・カード1枚を対象とし、それをあなたのライブラリーの一番下に置く。
1/3
Absorb / 吸収 (白)(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。あなたは3点のライフを得る。
以前レベル・クリーチャーを主軸とした白ウィニーである「リベリオン」を紹介したが、今回のピックアップはその亜種である「カウンターレベル」!稀にレガシーでも結果を残しているデッキのため、聞き覚えのあるプレイヤーも多いかもしれない。(レガシー版のリストが気になるプレイヤー諸君は過去の記事を参照)
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【レガシー】カウンターレベル2018:メルカディアン・マスクス期における名デッキが復活
デッキリスト 解説 「カウンターレベル」は、『メルカディアン・マスクス』ブロックにおける白ウィニーデッキ:「リベリオン」に青を足し、コントロール要素をプラスしたデッ ...
この「カウンターレベル」は、「リベリオン」に「白青コントロール」を足したデッキ…と考えるとわかりやすい。《レイモス教の兵長/Ramosian Sergeant(MMQ)》や《果敢な隼/Defiant Falcon(NEM)》といった低コストのレベル・クリーチャーを戦場に出し、順々にマナコストの重い援軍をリクルートして展開。《果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero(NEM)》まで繋げ、殴り勝つ…というプランは「リベリオン」の動きとなんら変わらない。
では、どこが違うのか。
そもそも、レベル・クリーチャーはスリヴァーやマーフォークなどとは異なり、一度戦場に出たあと相互に強化しあうようなギミックは持ち合わせていない。つまり、リクルート能力こそが「レベル」の最大の強さであり、この能力さえ生きればデッキの大半を「レベル」で固める必要はないということだ。これに気づき、リクルートするための最低限のカードだけ残し、空いたスロットに青のドローソースとカウンター要素、白のボードコントロール要素を詰め込んだのがこの「カウンターレベル」である。
空いたスロットに採用されているのは、《対抗呪文/Counterspell(6ED)》や《吸収/Absorb(INV)》を筆頭としたカウンタースペルに、《渦まく知識/Brainstorm(MMQ)》や《嘘か真か/Fact or Fiction(INV)》などのドロースペル。そして、通してしまったパーマネントに対しては《神の怒り/Wrath of God(6ED)》や《総くずれ/Rout(INV)》などの全体除去や、《解体の一撃/Dismantling Blow(INV)》で対処する。もちろん全体除去は自軍も巻き込まれてしまうのだが、レベル・クリーチャーのリクルート能力により復帰能力も高い。
パーミッションデッキに強くビートダウンデッキにも一定の耐性を持つ「カウンターレベル」。しかし、「レベル」軍団に一定のスロットを割く都合上通常のコントロールデッキよりもスペルの枚数が少なくなっており、限られたカウンターや全除去の使いどころが難しいテクニカルなデッキと言えるだろう。総じてプレイングの難易度は非常に高いデッキと言えるが、腕に自信のあるプレイヤーは是非このデッキを握ってみてほしい。
さて、ミドルスクール環境における「カウンターレベル」を考えてみよう。
個人的に推したいのは、《行き詰まり/Standstill(ODY)》だ。ミドルスクールでは《渦まく知識/Brainstorm(MMQ)》が禁止カードに指定されている都合上、新たなドローソースとしての採用はもちろんのこと、こちらはレベル軍団のリクルート能力を使用してクリーチャーを展開するため、《行き詰まり/Standstill(ODY)》に引っかかりにくいという点が非常に良く噛み合っている。また、相手の行動をある程度縛ることもできるのが強み。相手の「3ドローを与えてでも唱えたい呪文」にカウンターを合わせればよいため、カウンタースペルの枚数が限られているこのデッキには見た目以上のアドバンテージをもたらしてくれる。
レベル・クリーチャーを大量に採用する都合上、《反逆者の密告人/Rebel Informer(PCY)》などのメタカードや、「ターボジョークル」でお馴染みの《抹消/Obliterate(INV)》などには滅法弱いという弱点があるため、《翻弄する魔道士/Meddling Mage(PLS)》を忍ばせるのも面白そうだ。
参考
カウンターレベル by Kamiel Cornelissen
プロツアー・シカゴ2000:準優勝