デッキリスト
エンジェルゲドン by プラズマ工務店
Creatures (20) 4 Llanowar Elves 4 Incubation Druid 4 Jadelight Ranger 2 Thrashing Brontodon 2 Knight of Autumn 2 Shalai, Voice of Plenty 2 Lyra Dawnbringer Spells (14) 2 Settle the Wreckage 4 Song of Freyalise 3 Conclave Tribunal 3 Fall of the Thran 1 Ajani, Adversary of Tyrants 1 Vivien Reid | Lands (26) 4 Plains 10 Forest 4 Sunpetal Grove 4 Temple Garden 4 Treasure Map Sideboard (15) 4 Reclamation Sage 1 Lyra Dawnbringer 3 Carnage Tyrant 3 Crushing Canopy 1 Settle the Wreckage 3 Ixalan's Binding |
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解説
Fall of the Thran / スランの崩落 (5)(白)
エンチャント — 英雄譚(Saga)
(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 土地をすべて破壊する。
II,III ― 各プレイヤーはそれぞれ、自分の墓地から土地カード2枚を戦場に戻す。
Lyra Dawnbringer / 黎明をもたらす者ライラ (3)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使(Angel)
飛行、先制攻撃、絆魂
あなたがコントロールしている他の天使(Angel)は、+1/+1の修整を受けるとともに絆魂を持つ。
5/5
かつてマジック黎明期において、「セラマゲドン(Serra-mageddon)」というデッキが活躍していた。このデッキの勝ち手段は、《魔力の櫃/Mana Vault》でマナ加速後、フィニッシャーである《セラの天使/Serra Angel》を叩きつけ、《ハルマゲドン/Armageddon》で相手のマナ基盤を封殺することで勝利するというもの。度々「大天使ゲドン」「セレニアゲドン」と形を変え、その後のトーナメントシーンで見られることもあった。
《ハルマゲドン/Armageddon》はその強力さもあり、第6版を最後に基本セットから外されている。以後、「土地の全てを破壊する」カードのデザインおよび調整は慎重に行われているのだが、現スタンダード環境を見渡してみると、最も近いのは《スランの崩落/Fall of the Thran(DOM)》。このカードを主軸として、往年の「セラマゲドン」を現代に蘇らせたデッキが存在する。それがこの「エンジェルゲドン」だ!
この「エンジェルゲドン」のキーカードは、前述した《スランの崩落/Fall of the Thran(DOM)》。戦場に出た際に全ての土地を破壊する英雄譚だが、素のマナコストが6マナと非常に重いため、序盤はマナ加速から動いていく。《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(M19)》や《培養ドルイド/Incubation Druid(RNA)》といったマナ・クリーチャーはもちろんのこと、小粒のクリーチャーを並べて《フレイアリーズの歌/Song of Freyalise(DOM)》で無理やりクリーチャーからマナをひねり出してもOKだ。
《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty(DOM)》や《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer(DOM)》、《賢明な助言者、アジャニ/Ajani, Wise Counselor(M19)》や《ビビアンのジャガー/Vivien's Jaguar(M19)》といった、「1枚で盤面を制圧できるような強力カード」を戦場に並べたら準備完了。いよいよ《スランの崩落/Fall of the Thran(DOM)》の出番だ。全ての土地を破壊することで、相手の動きを完全に封殺し、有利なボード・アドバンテージをそのまま維持する。もちろん自分の土地も失うことになるが、前述したようにマナクリーチャーを多く採用しているため、こちらの動きは阻害されにくい。
ただし、《スランの崩落/Fall of the Thran(DOM)》はターンが経過するごとにその効力が薄れてしまうため、戦場に出した直後に自ら破壊することを心掛けたい。そのために、《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon(RIX)》《秋の騎士/Knight of Autumn(GRN)》《ビビアン・リード/Vivien Reid(M19)》といった「エンチャント破壊手段」を多数盛り込んでいる。これにより、相手のリカバーを大幅に遅らせることができる。
ボード・アドバンテージの構築までに時間を要するため、序盤~中盤にかけて数で畳みかけるような速いデッキはやや苦手。そんなアグロデッキに対しては、《残骸の漂着/Settle the Wreckage(XLN)》が役に立つはずだ。追放した攻撃クリーチャーの数だけ相手の土地が伸びてしまうというデメリットを持つが、すぐ《スランの崩落/Fall of the Thran(DOM)》が撃てる状況であれば問題ない。むしろ相手の土地を引きずり出して多く破壊できていた方が、《スランの崩落/Fall of the Thran(DOM)》後の土地ドロー率が下がり、相手はリカバーに苦しむことになるだろう。
往年のデッキを見事、現代に復活させた「エンジェルゲドン」。新しいカードで固められつつも、どこか懐かしい動きを是非体験してほしい。
参考
エンジェルゲドン(白緑 ライラとシャライとハルマゲドン) by プラズマ工務店
http://teamys.net/top/deckall.php/STANDARD/1/1552773/
※敬称略