デッキリスト
12 Knights by Tom Chanpheng
Creatures (20) 4 Savannah Lions 4 White Knight 4 Order of Leitbur 4 Order of the White Shield 2 Serra Angel 2 Phyrexian War Beast Spells (16) 4 Swords to Plowshares 1 Reinforcements 1 Sleight of Mind 4 Disenchant 1 Reprisal 1 Balance 1 Armageddon 1 Land Tax 1 Zuran Orb 1 Lodestone Bauble | Lands (24) 11 Plains 4 Mishra's Factory 4 Strip Mine 4 Adarkar Wastes 1 Kjeldoran Outpost Sideboard (15) 1 Sleight of Mind 4 Divine Offering 1 Reprisal 1 Exile 1 Spirit Link 1 Energy Storm 2 Arenson's Aura 1 Black Vise 2 Serrated Arrows 1 Kjeldoran Outpost |
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解説
White Knight / 白騎士 (白)(白)
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
先制攻撃(このクリーチャーは、先制攻撃を持たないクリーチャーより先に戦闘ダメージを与える。)
プロテクション(黒)(このクリーチャーは黒のものに対して、ブロックされず、対象にならず、ダメージを与えられず、エンチャントされない。)
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Order of the White Shield / 白き盾の騎士団 (白)(白)
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
プロテクション(黒)
(白):白き盾の騎士団はターン終了時まで先制攻撃を得る。
(白)(白):白き盾の騎士団はターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
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「12 Knights」は、マジック黎明期に活躍したウィニーデッキである。その名の通り、3種12枚の騎士・クリーチャーを採用しており、序盤からクリーチャーを横展開して殴る戦術に特化している。
採用されているこれら3種の騎士・クリーチャーはもれなくプロテクション(黒)を持っており、黒いデッキを徹底的にメタった構成。というのも、このデッキが制した「世界選手権96」では、《ネクロポーテンス/Necropotence(ICE)》を採用した「ネクロディスク」がメタの最上位に位置していたためである。
「解呪」がメインから4枚フル投入されているのは、「ネクロディスク」の心臓部である《ネクロポーテンス/Necropotence(ICE)》を破壊するのはもちろん、このデッキの天敵である《ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk(4ED)》をタップ状態のうちに破壊するためだ。ある強力なデッキがメタゲームを支配すると、そのデッキに対するアンチデッキが現れる代表的な例である。
このプロテクションを有効活用するギミックとして、《臨機応変/Sleight of Mind(ICE)》が採用されているのも面白い。相手の色に合わせてプロテクションの色を書き換えることで、攻守に渡って柔軟に対応できるのだ。ちなみに、Tom Chanpheng氏のデッキは、リスト不備により《臨機応変/Sleight of Mind(ICE)》の青マナを生むために入れていた4枚の《アダーカー荒原/Adarkar Wastes(ICE)》が全て《平地/Plains》に差し変わるというミスが。文字通りの不要牌を抱えながらも勝ち進み、優勝しているという伝説を残している(本サイトの掲載リストは本来あるべき姿)。
この「12 Knights」には優秀な騎士・クリーチャーの他にも、1マナでパワー2を誇る《サバンナ・ライオン/Savannah Lions(4ED)》や、デメリット持ちながらも優秀なマナレシオである《Phyrexian War Beast(ALL)》などの「早くから殴れる軽量クリーチャー」が多数投入されている。なお、フィニッシャーは《セラの天使/Serra Angel(4ED)》。
他にも、相手のマナを否定できるコンボを搭載。このデッキは前のめりに序盤から攻め立てるため、クリーチャーを展開し終えたゲーム中盤以降は土地が不要なのである。相手方に土地が多く並べばそれだけ盤面を崩されるリスクが高まるため、「それならばいっそ全て壊してしまおう!」と《ハルマゲドン/Armageddon(4ED)》と《Zuran Orb(ICE)》といった定番のパッケージを取り入れている。
この「12 Knights」をミドルスクール用に調整するとなると、まずは騎士・クリーチャーの選定から始めなければならない。しかし、オンスロート・ブロックまで手を広げてみても、あまり騎士・クリーチャーは多くないのが現状だ。プロテクション(赤)を持つ《銀騎士/Silver Knight(SCG)》や、黒いデッキが環境に溢れれば驚異的なサイズに育つ《聖戦の騎士/Crusading Knight(INV)》辺りが及第点か。後者は重さが気になるが...。デッキ名が「12 Knights」なので、騎士・クリーチャーの枚数にはこだわりたいところだ。
それよりも、小粒の軽量クリーチャーの方が強化の余地がありそうだ。定番の《ルーンの母/Mother of Runes(ULG)》で除去からクリーチャーを守ったり、青をタッチする場合は《翻弄する魔道士/Meddling Mage(PLS)》を入れて特定のカードを封じてしまっても良い。他にも《真実の信仰者/True Believer(ONS)》でハンデスや火力から身を守るなんてことも。今ほどクリーチャーの質が高くないためマナレシオの高いクリーチャーは少ないが、嫌らしいカードの選択肢は多い。
他にも、黎明期と比べ横に並べたクリーチャーを強化する手段は増えている点に着目。《十字軍/Crusade(4ED)》《栄光の頌歌/Glorious Anthem(USG)》《聖餐式/Divine Sacrament(ODY)》などを積めば、「エイトクルセイド」型にも。お好みでどうぞ!
参考
12 Knights by Tom Chanpheng
マジック:ザ・ギャザリング デッキ大全集(p26-27)