偶数プレインズウォーカー総選挙
ハイパードチャクソ相棒デッキ(80枚PW単デッキ):『コンパニオン・オーバーフロー』(以下コンパニオンOF)の調整記録Part2です。
●Part1はこちら
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相棒条件8体同時達成+PW単デッキ:コンパニオン・オーバーフロー(OF)調整記録1
妄言を形に 前回の記事、ふとした疑問から生まれた新たなデッキコンセプト、『コンパニオン・オーバーフロー』(以下コンパニオンOF)。 その正体は3マナ以上の偶数プレインズウォ ...
3マナ以上の偶数プレインズウォーカーをハイランダー形式で詰め込むことにより、8種類の相棒条件を同時に満たすというクソデッキですが、まずは5/18の禁止改訂を乗り切り一安心しています。《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream Den(IKO)》はデッキの幅を持たせるために元々不採用でしたし、《黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker(IKO)》はレガシーのみでの禁止指定です。「コンパニオンOF」はモダン向けに考えているので、今回はなんとかノーダメージ。(今後どうなるかはかなり怪しいですが!)
さて、前回の記事で、「コンパニオンOF」は以下のような枚数配分になる…というかカードプールの異常な狭さから、「せざるを得ない」ということを書いていました。
カードタイプ | 枚数 |
プレインズウォーカー | 48~50 |
土地 | 30~32 |
合計 | 80 |
土地枚数がまだはっきりと決まっていないのでなんとも言えませんが、まずはプレインズウォーカー48枚、土地32枚のバランスで考えてみたいと思います。
モダンフォーマットにおける偶数プレインズウォーカーのラインナップは全51種なので、ここから最も不要な3枚のプレインズウォーカーを抜き出すことができればセレクト完了となります。基本的には序盤3ターンの間はほぼマグロ状態なので、4ターン目に出せて、トークン生成やクリーチャー除去が可能なプレインズウォーカーは必然的に優先度が高くなります。次点で6マナへ繋ぐためのマナ加速やライフゲインが行えるプレインズウォーカーかなと。
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リストラされるプレインズウォーカーは誰だ
全51種類のプレインズウォーカーにざっと目を通したところ、このデッキにおいて単体で機能しづらいカードは8枚ありました。4マナが3枚、6マナが5枚のラインナップです。順番に見ていきます。
《光輝の勇者、ファートリ/Huatli, Radiant Champion(RIX)》
全ての能力がクリーチャー依存のため、ノンクリーチャーデッキのこのカードでは能力を生かしづらいです。他のプレインズウォーカーでトークンを何体か出せていれば奥義への到達は比較的容易…なのですが、盤面に強く干渉できないのでやっぱり優先度は落ちますね。
《運命の手、ケイリクス/Calix, Destiny's Hand(THB)》
リストラ筆頭候補です。エンチャントシナジーを持つプレインズウォーカーですが、このデッキではエンチャントを一切採用しないので、プラス能力、マイナス能力共にこのデッキでは何の意味も持ちません。これはとても厳しい…。
《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》
このデッキではアーティファクトを採用しないのでプラス能力が全く意味を為さないのですが、小マイナスの「アーティファクトを5/5に変える能力」は工夫すれば明確な勝ち筋になり得ます。切り捨てるには少々勿体無いのと、アーティファクトを生成できる土地と組み合わせることで化けると信じ残留とします。
《金属の支配者、テゼレット/Tezzeret, Master of Metal(AER)》
《橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge(WAR)》
どちらも同じマナ域。上記の《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》を採用するとこちらも欲しくなってきてしまいます。
よくよく見ると《橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge(WAR)》のプラス能力は、《金属の支配者、テゼレット/Tezzeret, Master of Metal(AER)》のマイナス能力の強化版であることがわかります。奥義こそ全く意味を持ちませんが、プラス能力を連打できれば御の字です。土地経由でアーティファクトを上手くばらまくことができれば、常在型能力で後続のプレインズウォーカーをアシストできるのもグッド。したがって、《橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge(WAR)》のみ採用することにします。
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《勇敢な守護者、アジャニ/Ajani, Valiant Protector(AER)》
6マナと重く、プラス能力がクリーチャー主体のためこのデッキでは生かしづらいです。クリーチャーを手札に加える能力もこのデッキでは役に立たず、6マナ払った分の見返りはちょっと期待できないです。
《恐竜騎士、ファートリ/Huatli, Dinosaur Knight(XLN)》
こちらもクリーチャー主体の能力ですが、「恐竜」という厳しい縛りがあるお陰でこのデッキでは全く役に立ってくれません。小マイナス能力は「一方格闘」という優秀な除去能力なのですが、こちらも恐竜縛りがあるので噛み合わず。残念ながら、こちらも不採用です。
《トリックスター、オーコ/Oko, the Trickster(ELD)》
禁止にならなかった方のオーコです。プレインズウォーカーデッキに入っている6マナプレインズウォーカーが持ちがちなクリーチャー強化能力を持っています。0能力は他のクリーチャーのコピーになるというユニークなものですが、クリーチャー主体のデッキではないのでこちらもあまり活躍できなさそうです。奥義は強力ですが忠誠度の上昇スピードも遅めなので、できれば採用は避けたいところ。
検討結果
というわけで検討の末、採用・不採用のカードは以下となりました。
【①不採用確定】
《運命の手、ケイリクス/Calix, Destiny's Hand(THB)》
《金属の支配者、テゼレット/Tezzeret, Master of Metal(AER)》
《恐竜騎士、ファートリ/Huatli, Dinosaur Knight(XLN)》
【②できれば採用したくない】
《光輝の勇者、ファートリ/Huatli, Radiant Champion(RIX)》
《勇敢な守護者、アジャニ/Ajani, Valiant Protector(AER)》
《トリックスター、オーコ/Oko, the Trickster(ELD)》
【③採用!】
《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas(MBS)》
《橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge(WAR)》
早くも①の不採用確定枠で3枚のスロットを使い切ってしまったので、土地は32枚以上で確定です。また、現カードプールでは噛み合いの弱い②のカードを避けようとすると土地枚数を増やさねばならず、結果的にマナフラッドのリスクが高まるという問題も見えてきました。どうしましょうね、この時点で相当弱いです…。困った…!