デッキリスト
プロスブルーム(カダベラスドレイン) by Itaru Ishida
Creatures (0) Spells (38) 1 Drain Life 4 Infernal Contract 4 Natural Balance 3 Prosperity 2 Memory Lapse 3 Power Sink 4 Impulse 3 Vampiric Tutor 2 Abeyance 4 Meditate 4 Squandered Resources 4 Cadaverous Bloom | Lands (22) 4 Forest 5 Island 1 Plains 4 Swamp 4 City of Brass 4 Gemstone Mine Sideboard (15) 3 Chill 2 Elephant Grass 4 Pyroblast 2 Emerald Charm 2 Abeyance 2 Boil |
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解説
Squandered Resources / 資源の浪費 (黒)(緑)
エンチャント
土地を1つ生け贄に捧げる:生け贄に捧げられた土地が生み出すことのできる好きなタイプのマナ1点を加える。
Natural Balance / 自然の均衡 (2)(緑)(緑)
ソーサリー
土地を6つ以上コントロールしている各プレイヤーは、自分のコントロールしている土地を5つ選び、残りを生け贄に捧げる。土地を4つ以下しかコントロールしていない各プレイヤーは、自分のライブラリーから基本土地カードを最大X枚まで探し、それらを戦場に出してもよい。Xは5引くそのプレイヤーがコントロールする土地の数である。その後これにより自分のライブラリーを探した各プレイヤーは、自分のライブラリーを切り直す。
今回紹介するのはマジック初期におけるコンボデッキの傑作と名高い、「プロスブルーム」だ。デッキ名の由来は、《繁栄/Prosperity(VIS)》と《死体の花/Cadaverous Bloom(MIR)》から取られている。フィニッシュ手段の《生命吸収/Drain Life(MIR)》から取って、別名「カダべラスドレイン」と呼ばれることも。原案をデザインしたMike Long氏はその実力もさることながら、色々と黒い噂があり、リアル・バンデットキースのようなヒールイメージの強い存在だった。
さて、一見ごちゃごちゃとした色の散らばったデッキに見えてしまうものの、このデッキの動きは非常に練り込まれている。前述したように、このデッキの最終目的は《生命吸収/Drain Life(MIR)》を相手に撃つことなのだが、そこにたどり着くまでのプロセスは複雑難解。しかし、このデッキの魅力はそこにあり、今なお根強いファンが多い。
ざっくりとした動きはこうだ。
①《資源の浪費/Squandered Resources(VIS)》を設置する
②マナを全て引き出した後、自分の場の土地を《資源の浪費/Squandered Resources(VIS)》で生け贄に捧げる
③自分の場の土地が0枚になった状態で、《自然の均衡/Natural Balance(MIR)》をプレイし、5枚の土地を場に出す。
④《資源の浪費/Squandered Resources(VIS)》の能力で更にマナを引き出す(+10マナ)。
⑤十分なマナが溜まったら、《繁栄/Prosperity(VIS)》で大量ドロー
⑥《死体の花/Cadaverous Bloom(MIR)》をプレイし、大量の手札をマナに変える。このとき、手札に追加の《自然の均衡/Natural Balance(MIR)》があれば、更に②~④を繰り返す。
⑦大量のマナを全て《生命吸収/Drain Life(MIR)》に注ぎ込んで勝利!
Prosperity / 繁栄 (X)(青)
ソーサリー
各プレイヤーはカードをX枚引く。
Cadaverous Bloom / 死体の花 (3)(黒)(緑)
エンチャント
あなたの手札のカードを1枚追放する:(黒)(黒)か(緑)(緑)を加える。
サイクル型コンボと呼ばれるこの複雑な動きの原案が、カードプールが狭いはずのミラージュ・ブロック構築で生まれていたというのだから驚きだ。当時の環境は強力なカウンタースペルが少なかったことや、カウンターを阻害するようなカードも多かったことから、このデッキは猛威を振るった。コンボの始動はやや遅めながら、抜群の安定度を誇っていたのもこのデッキの大きな特徴だ。
ちなみに、第5版までは「ライフが0以下になってもフェイズ終了時までは敗北しない」という今思えばトンデモ・ルールがあったお陰で、《冥府の契約/Infernal Contract(MIR)》が撃ち放題だった。
さて、この「プロスブルーム」をミドルスクールで使うとなると、少々厳しいものになるに違いない。このデッキが環境を支配していた当時とは異なり、《意志の力/Force of Will》などの強力なカウンタースペルが多く、更にはコンボスピードがこのデッキよりも早いデッキが生まれてしまっているからだ。また、サイクルの途中で適宜欲しいパーツをサーチしていた《吸血の教示者/Vampiric Tutor(VIS)》がミドルスクールで禁止カードに指定されてしまっているのも非常に痛い。
加えて、《繁栄/Prosperity(VIS)》は相手に大量のカードを与えることにもなり、《意志の力/Force of Will》などでカウンターされるリスクを加速させてしまう。《中断/Abeyance(WTH)》や《孤独の都/City of Solitude(VIS)》による妨害や、いっそのこと《天才のひらめき/Stroke of Genius(USG)》に変えてしまうのも一つの手だ(2マナ重くなってしまうのがネックだが!)。
参考
プロスブルーム(カダべラスドレイン) by Itaru Ishida
MTG Wiki:アジア太平洋選手権98
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A998