Photoshopの新機能:「スーパー解像度」が凄い!
今日の記事ネタはマジックには直接的に関係ないものですが…!
Photoshopの新機能(正しくはCamera Rawの新機能ですが)として、「スーパー解像度」がリリースされていました。
この「スーパー解像度」とは、簡単に言ってしまえば「画質をキープしながら画像サイズを縦横2倍にできる」という驚くべき機能です。
WordなりPowerpointなりで画像を扱うときに経験のある方も多いんじゃないかと思いますが、小さな画像を無理に大きく引き伸ばしてしまうと、画像が荒れてしまいますよね。
趣味でデジタル写真を嗜んでいる兼ね合いもありちょっとだけ詳しい話をすると、これまでのPhotoshopでは、画像を大きくする場合は「バイキュービック法」などのピクセル補完方式を採用していました。これでもガッツリとディテールが失われて画質低下は起きてしまうので、Adobe社は何百万枚もの写真を使ってトレーニングした、「高度な機械学習モデル」を導入。こうして「スーパー解像度」という機能が誕生しました。
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それがマジックとどう関係あるのよ?という話ですが、マジックの高解像度の写真が欲しいなと思ったときはないでしょうか?
私もマジックのファンサイトを運営している以上、カードの画像は多用しますが、公式サイトで入手できる一般的なカードの画像サイズは223×311ピクセルです。これでテキストは読めますしカードの情報は問題なく把握できるため十分なのですが、もう少し大きい画像が欲しいなと思うときもあります。
というわけで、今回はCamera Rawの新機能:「スーパー解像度」を使って、マジックのカード画像を拡大してみたいと思います!
スーパー解像度を使ってMTGのカード画像を拡大
今回は《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》のカード画像を使って実験。
図のように、223×311ピクセルの画像を縦横2倍、面積にして4倍に拡大してみたいと思います。
まずこちらが、通常通り引き伸ばした画像です。
サイズは当然大きくできていますがテキストがぼんやりしていますし、カード下部の文字…アーティスト名はかなり滲んでしまっています。全体的にシャープさに欠け、ぱっと見るだけでも解像感の低い画像だなとわかってしまいますね。
そこで、「スーパー解像度」の出番です。
画像をCamera Rawで開いた後、右クリックでメニューを開き「強化」を選択。
「強化のプレビュー」ウインドウが開くので、「スーパー解像度」にチェックを入れ「強化」ボタンを押すだけです。
PCのスペックや画像サイズにもよるとは思いますが、マジックの223×311ピクセル程度のサイズであれば即座に終わりました。
そして、こちらが「スーパー解像度」で吐き出した2倍サイズの《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》。
かなりシャープに処理されていて、アーティスト名まで読み取れるようになりました。
2枚の画像を左右に並べて比較してみました。
左が通常通りの拡大、右がスーパー解像度を適用したものです。比較すると一目瞭然ですね。見違えるほど解像感が向上しています。
これまで解像感を維持したまま画像を拡大することはどうしても難しいと言われていたので、これは凄い…!
この「スーパー解像度」は現在Camera Raw 13.2のみでの提供ですが、LightroomとLightroom Classicにも近日中に提供されるそうです。
古いカードの高解像度画像はなかなか入手が難しいので、この機能は重宝するかも。なにせこれまでは自分で購入してスキャンしたりしないと入手できなかったわけですからね。技術の進歩には目を見張るばかりです。