今週の海外相場:2020/7/20
今週も『MTG 今週の海外相場」として海外市場で急な高騰/暴落したカードをピックアップしていきます!
日本と海外ではそもそも各フォーマットの分布が大きく異なっており、海外(特にアメリカ)ではカジュアル戦や統率者戦(EDH)に関するカードの販売は一大マーケットとなっています。そのため、トーナメントシーンではまず見かけることがないような意外なカードが高くなることも。日本とは異なる値動きがあるので、ウォッチしていて非常に面白いです。ざっと眺めて、需要の違いを感じて頂けたら幸いです。
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それでは行ってみましょう!今週のピックアップは6枚!
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今週の注目カード
《ニッサの誓い/Oath of Nissa(OGW)》
わずか1マナで土地、クリーチャー、プレインズウォーカーを手札に引き込める強力なエンチャント。緑を絡めた様々なデッキに採用される汎用性の高さが売りですが、価格高騰の原因はもちろん「パイオニア」における禁止解除にあります。
禁止解除されたカードは、当面そのカードを使う予定が無くとも、「とりあえず買っておく」というプレイヤーが多いようです。そこに投機家の買い需要もプラスされたことで、大きく値上がりしました。このカードの禁止解除により、復権するアーキタイプも増えると思います。「ケシス・コンボ」「スゥルタイ・インバーター」「バント・ヨーリオン」「硬化した鱗」辺りには違和感なく採用されるのではないでしょうか。
《ヘルカイトの暴君/Hellkite Tyrant(C16)》
対戦相手にダメージを与えると、相手がコントロールしているアーティファクトを根こそぎ奪うという変わった能力を持ったドラゴン。一応、20個以上のアーティファクトをコントロールしていれば勝利という特殊勝利条件も兼ね備えています。初出は『ギルド門侵犯』ですが、『統率者2016』版が上がっています。
主戦場はEDHで、相手がばら撒いているマナファクトを奪うだけでも非常に強力。特殊勝利を狙うには、《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice(BBD)》辺りと組み合わせないと達成は難しいです。
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《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire(EMA)》
MTGアリーナの「ヒストリックアンソロジー3」にこのカードを含む本殿サイクルが収録されたことにより注目度が高まりました。先陣を切る形で先週、《風見の本殿/Honden of Seeing Winds(EMA)》が高騰していましたが、次点でなぜこのカードなのかは理由が全く分かりません。投機家が注目するにしては題材として弱いので、熱狂的なファンによる買い占めとの見方が強いです。
参考:「5C 本殿コントロール」
《恩義/Debt of Loyalty(WTH)》
『ウェザーライト』に収録されていたレア。白では珍しい、相手のクリーチャーを永続的に奪うスペルです。相手クリーチャーを奪うには一度相手クリーチャーの死亡を挟む必要がありますが、《支配魔法/Control Magic(EMA)》のようなオーラ系の奪取ではないため、一度コントロールを奪ってしまえば取り返されにくいという利点があります。
トーナメントシーンではほとんど見かけないカードですが、非常にユニークなのでこうしたカードを買い集めておきたいところ。
《魔の魅惑/Aluren(TMP)》
レガシーにおける「アルーレン」のキーカードのひとつです。「アルーレン」は根強いファンの多いアーキタイプですが、最近の環境では大きな大会で結果を残せていないように思えます。しかし、『基本セット2021」で《トレイリアの大魔導師、バリン/Barrin, Tolarian Archmage(M21)》と《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル/Jolrael, Mwonvuli Recluse(M21)》という2体の伝説のクリーチャーを得たことで、新たな形が模索されています。
《クァーサルの礫投げ/Qasali Slingers(C17)》
初出は『統率者2017』で、『Secret Lair: OMG KITTIES!』で一度再録されたのみです。今回は『統率者2017』版が大きく値上がりしています。
今回『基本セット2021』のリリースにより部族:猫が大幅に強化されました。それにより全体的に猫・クリーチャーは全体的に価格が底上げされたイメージですが、自軍の猫全てにアーティファクトorエンチャント破壊能力を付与するこのカードは非常にユニーク。マナコストはやや重めですが、並の火力で落ちにくいタフネスを持つ大型の猫ということもあり、EDHの猫デッキ用に注目を浴びているようです。