今週の海外相場:2020/6/13
今週も『MTG 今週の海外相場」として海外市場で急な高騰/暴落したカードをピックアップしていきます!
日本と海外ではそもそも各フォーマットの分布が大きく異なっており、海外(特にアメリカ)ではカジュアル戦や統率者戦(EDH)に関するカードの販売は一大マーケットとなっています。そのため、トーナメントシーンではまず見かけることがないような意外なカードが高くなることも。日本とは異なる値動きがあるので、ウォッチしていて非常に面白いです。ざっと眺めて、需要の違いを感じて頂けたら幸いです。
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それでは行ってみましょう!今週のピックアップは5枚!
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今週の注目カード
《飢えたオオヤマネコ/Hungry Lynx(C17)》
『統率者2017』に収録されていた屈指の美猫カードです。
対戦相手に接死を持つネズミ・トークンを与えてしまうというデメリットはあるものの、戦場のネズミが死亡する度に自軍の猫全てを強化することができます。猫・クリーチャーの多くは回避能力を持っていないことが多く、このカードが除去されてしまうと劣勢に追い込まれるリスクはありますが、EDHではネズミを上手く使って敵同士で争ってもらうなど面白い使い方ができます。
なにより「ネズミを追いかける猫」というこのカードのデザインを、きっちり能力に落とし込めているのは非常に素敵です!
《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》
このカードは『神河物語』『モダンマスターズ』『アイコニックマスターズ』版といくつか種類がありますが、ほぼ全てのバリエーションで値上がりしています。原因は、もちろんEDHのルール改訂が予定されているからです。「統率者」は一度墓地や追放領域に置かれた後で、オーナーが統率領域に置くことを選ぶ…という挙動に変わるので、ルール改訂後はクリーチャーの死亡時に誘発する能力が使えるようになります。
《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》もともと人気のあるカードでしたが、「統率者」として更なる活躍が見込めるため一気に伸びています。
《アラーラの子/Child of Alara(CON)》
『コンフラックス』で登場した、死亡時に派手なリセット能力を持つ5色クリーチャー。
上記の《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》と同じく、EDHルールの改訂予定アナウンスにより上がりました。5色の固有色を持ちサイズも十分、死亡時には強力なリセットと、非常に優秀な統率者候補。5色デッキの定番ジェネラルとして、今後多くのデッキで見かけることになりそうです。
《ボガートの先触れ/Boggart Harbinger(LRW)》
『基本セット2021』のプレビューで公開された強力なゴブリン:《人目を引く詮索者》と組み合わせることで実質2枚コンボとなるルートが発見され、大きな話題となったカード。海外だけでなく既に国内でも人気が爆発し、在庫が一斉に消えました。3ターン目に決められるコンボデッキとして、モダンフォーマットでの活躍が期待されます。
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
上記の《ボガートの先触れ/Boggart Harbinger(LRW)》の項でも述べたように、3ターンキルのコンボパーツとして注目を浴びています。挙動がやや複雑ですが、コンボの主な動きは以下。
(1) 2ターン目に《人目を引く詮索者》をキャスト
(2) 《ボガートの先触れ》をキャスト、ライブラリーから《鏡割りのキキジキ》をトップに仕込む
(3) キキジキの能力を持った《人目を引く詮索者》をタップし、自身のコピーを1億体生成
(4) 適当なところでコピー対象を《ボガートの先触れ》に変更し、デッキトップに《モグの狂信者》を仕込む
(5) 《モグの狂信者》の能力を持った2億体のトークンの能力を起動し、相手に2億点のダメージ