妄言を形に
前回の記事、ふとした疑問から生まれた新たなデッキコンセプト、『コンパニオン・オーバーフロー』(以下コンパニオンOF)。
その正体は3マナ以上の偶数プレインズウォーカーをハイランダー形式で詰め込むことにより、8種類の相棒条件を同時に満たすという随分強引なクソデッキの種でした。幸か不幸か「コンセプト」は見えてきたので、せっかくですしもう少し真面目に考えてみることにします。乗りかかった船ですので、供養の意味も込めて…。
●まずはこちらから見てね
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MTG相棒探求記:実用性はさておき「相棒」を同時に限界まで積みまくりたい話
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まずは採用できるプレインズウォーカーのラインナップをしっかりと把握していく必要があります。
前記事で3マナ以上の偶数マナコストかつ、ダブルシンボルでないプレインズウォーカーの総数をざっくり出していましたが、数時間かけてしっかりと調べ直したところ以下の枚数であることがわかりました。4マナ、6マナ、8マナの3パターンの合計は55枚。《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad(IKO)》による制約上80枚デッキを組み上げなければなりませんが、《呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser(IKO)》によるハイランダー形式でもなんとかスロットを埋めることはできそうですね。
3マナ以上+同一ダブルシンボルでないPW(2020年5月現在)
・4マナ:37種
・6マナ:16種
・8マナ:2種
★合計:55種
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4マナPWのラインナップ(37種)
4マナのプレインズウォーカーは主流のマナ域なのでラインナップも豊富です。
ただし、《湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring(IKO)》による「ダブルシンボル不可」という制約により、強力な単色プレインズウォーカーが全く採用できないことがわかります。現時点では「ジェイス」は全滅です。「アジャニ」や「ソリン」は多色のカードが多いので枚数も多いですね。
6マナPWのラインナップ(16種)
6マナ域は約7割が「プレインズウォーカーデッキ」に封入されていたカードです。
調べ直しても、まったくテキストを覚えていないカードが大半でした。6マナ域はプレインズウォーカーデッキに支えられているといっても過言ではないですね。いつも「重くて弱い」と言われ続けるカード達ですが、ここまで彼らが必要とされている世界線はここだけだと思います。
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8マナPWのラインナップ(2種)
8マナ域は上記の2枚のみ。
まぁヘビー級のこのマナ域が大渋滞しても困りますし、ラインナップとしてはこんなもんでしょう。
ギリギリモダンでもいける可能性あり
当初プレインズウォーカーの頭数が足りないと思いレガシーフォーマットの範囲でカードを探していたのですが、いざ蓋を開けてみればレガシー準拠のカードは《幽霊暗殺者、ケイヤ/Kaya, Ghost Assassin(CN2)》《天智、サヒーリ/Saheeli, the Gifted(C18)》《屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant(C16)》《仮面使い、エストリッド/Estrid, the Masked(C18)》の4枚だけでした。いずれも4マナ域のカードでありここの選択肢が1割ほど減ってしまいますが、この4枚を排除すれば「モダン」フォーマット向けに組めてしまうことがわかりました。
80枚のバリバリ5色デッキになることは避けられないので、レガシー向けにチューンするとなると大量のデュアルランドが必要です。流石にそんな資金の余裕はないので、ここは無理なく「モダン向けに組む」という方針だけ決めました。したがって、最終的なプレインズウォーカーの選択肢は以下のようになりました。
【モダン】3マナ以上+同一ダブルシンボルでないPW(2020年5月現在)
・4マナ:33種
・6マナ:16種
・8マナ:2種
★合計:51種
フェッチのある環境での80枚デッキの土地枚数は…回していないので難しいですが恐らく30~32枚くらいかなと考えています。土地以外は全てプレインズウォーカーで組む必要があるので、投入するプレインズウォーカーの枚数は48~50枚。モダンフォーマットにおけるプレインズウォーカーのラインナップが51種類なので…
あ、これ不要なプレインズウォーカーを1~3枚セレクトすれば大体完成だな?
選択肢が少ないので「何を入れたいか」よりも「何が要らないか」を考えた方が早いです。あとはそこからマナベースを考えるのと、プレインズウォーカー+土地で勝ち筋に繋げられるコンボがあるかどうかを探さなくては!