堂々とシングルやパックを買うためには
新型コロナウイルスの影響で様々なイベントは中止になり、現在多くの店舗も閉まっています。カレンダー上ではゴールデンウィークだというのに、例年より「大型連休感」に乏しく、天気が良いのに出かけられないというのは非常に残念。毎年決まって色々なところに出かけていたので、こんなにも家でじっとしているゴールデンウィークは私史上初の体験です。
ただし、文字通り「Stay Home」すれば大量の時間を手にすることができるわけで、「もしまとまった時間があれば…」と以前から計画を練っていたプロジェクトを実行に移すことにしました。その名も、「プロジェクト:ガリーナ」。
いきなりなんのこっちゃと戸惑った方も多いと思いますが…。
既婚者のMTGプレイヤーの方であれば共感して頂ける方もいるんじゃないかなと思っているのですが、マジックのカードを買う時、程度の差はあれど、肩身が狭い思いをしたことはないでしょうか。自分の給料、小遣い、へそくり…特に悪いことをしているわけではないのに、大量のBoxを開封したり、高額なシングルカードを購入した際は、家族の目を気にしてどことなく後ろめたくなってしまいます。
頻繁に届くカードショップからの封筒をばれないよう速やかにポストから回収したり、家族が確実に外出する時間を狙って荷物を受け取ったり、真綿で締め付けられるようなこのストレス。どうすればこのストレスを解消できるのかを真剣に考えた末、シンプルな結論に至りました。そう、同居している女帝ガリーナをこちら側の世界に引き込んでしまえばよいと。沼に突き落としてしまえば堂々とシングルカードが買えますし、あわよくば一緒にパック開封を楽しんだり、ゆくゆくは女帝と一緒にリミテッドで遊べたりするかもしれません。
Boxを開封しながら、誰も聞いていないのに「たまたまセールで安く買えてさぁ!(大声)」などと予防線を張る生活は、このゴールデンウィークで終わりにしてやるのです!
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マジックのイラスト怖すぎ問題
さて、女帝ガリーナを倒s…ではなくマジックの世界に引き込むことを決めたわけですが、沼に沈めるにあたり大きなハードルがあります。
それは、女帝はマジックの絵柄に強い拒否反応を示しているということ。マジックの世界観に慣れきってしまっている私たちにとっては何も感じませんが、マジックに出てくるクリーチャーは他のゲームと比べると少々タッチがリアルというか、怖いイラストが多いのが大きなネックとなっています。ポケモンならイーブイが好きと公言している女帝に対し、墓地から這い出たばかりのゾンビや異形のグールを初手でぶつけるわけにはいきませんし、マジックではたまに人間が出てきたと思ったら白目をむいている(or 目が発光)人物が多いので、確かにマジックの世界においては「キュートさやファンシーさ」は皆無です。いやなんでほんと目が光りがちなん??
↑お前ら怖すぎやろ筆頭
たとえば上記の《強欲な血喰い/Insatiable Hemophage(IKO)》《渡る大角/Migratory Greathorn(IKO)》辺りを出した日には卒倒必死です。
つまるところ、可能な限り綺麗だったり可愛いカードのみを使ってデッキを作成し、参入のハードルを一気に下げる必要があるということです。「こんな可愛いカードがあるのね、付き合ってあげようかしら!」的なムーブが理想。そんなカードあるのか…?マジックだぞ?と思う方も多いでしょうが、あのセットであれば可能です。そう、『イコリア:巨獣の棲処』なら!
燃え上がれ俺のKawaii力(ちから)
デッキ名:デストロイガリーナ
カワイイは作れる!(真理)
というわけで大量に余っている『イコリア:巨獣の棲処』のコモン・アンコモンの山から白青の40枚デッキを作成。こうしてデッキに含まれているカードを俯瞰で見ても、マジックとは思えないカラフルさです。
『イコリア:巨獣の棲処』にはこうしたカラフルで綺麗なイラストのカードが多いので、今回猫や鳥を中心にデッキを仕上げてみました。小粒のクリーチャーを並べて、相手の脅威を《平和な心/Pacifism(IKO)》でどけつつ、フライヤーで攻めるデッキです。なかなかのKawaii力(ちから)だと思うのですがどうでしょうか。
この後実際にゲームルールをティーチングすることになるので、イラストだけではなくテキストも極力短めでシンプルな能力を持つカードに絞っています。イラストとの都合上「変容」を持つ《狐インコ/Vulpikeet(IKO)》と《夢尾の鷺/Dreamtail Heron(IKO)》は外せなかったので、そこのルール説明だけは注意が必要です。イラストとルールのシンプルさのバランスを取りながら、なんとなくデッキとしての形を整えるのが難しいですね。
クリーチャーが貧弱なので除去が重要となりますが、《神聖なる矢/Divine Arrow(IKO)》は撃つタイミングが難しいので採用せず、《平和な心/Pacifism(IKO)》3枚と《刃による払拭/Blade Banish(IKO)》1枚の配分。ただし、「追放」という概念を最初に持ち込まないのであれば《平和な心/Pacifism(IKO)》4枚の方がわかりやすくて良いかもしれません。
とりあえずこのデッキを持ってマジックに勧誘してみますが、女帝にカウンターを握られて通らなかったら負けです。この企画はPart1で投了となりますのであしからず。