『モダンホライゾン』のフルスポイラーが公開:アーキタイプまとめ(後編)
プレリリースを6月8-9日に控え、6月14日発売の『モダンホライゾン』:フルスポイラーが公開された。
⇒『モダンホライゾン』:カードイメージギャラリー
今回はコモン・アンコモンのカードに着目し、色別にデザインされた各色のテーマを読み解いていく。そして、それらの色の組み合わせで成り立ついくつかのアーキタイプと、そのアーキタイプの核となるカードをピックアップ。学校や仕事でプレリリースの予習時間が十分に取れないプレイヤーにもおすすめだ。
『モダンホライゾン』のプレリリースはプレリリース・キットがないため、店舗によってフォーマットがドラフトかプレリリースのどちらかが選べるようだ。是非リミテッドでデッキを組む上での参考にしてほしい。
色の組み合わせは全部で10通り、数が多いので前編・後編の2回に分けてお送りする。今回は後編!
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白黒:「多相」
「白黒:多相」
白黒のアーキタイプは「多相」。白と黒には《変わり身ののけ者》や《変容の軍勢》といった多相・クリーチャーが7体存在。枚数さえ取れれば、《長槍スリヴァー》や《群れの王》といった特定の部族へのサポートカードも採用圏内となる。
面白いのは《勇敢な変わり身》とのコンボ。1体でもクリーチャーを多相・クリーチャーをコントロールしていれば2マナ3/3二段攻撃持ちと非常にハイスペックなクリーチャーと化し、上述した強化手段などで速やかに相手ライフを削り取ることができる。
《選ばれしものの食刻》はこのアーキタイプにうってつけなカード。マイナーなクリーチャー・タイプ…例えば「カマリッド」「カキ」辺りを宣言しておけば多相・クリーチャー以外にはまず当たることはないのでお勧め。
【各色の多相・クリーチャーの数】
白 | 3 |
青 | 0 |
黒 | 4 |
赤 | 0 |
緑 | 1 |
多色 | 1 |
無色 | 2 |
青赤:「2ドロー」
「青赤:2ドロー」
青赤のアーキタイプは「2ドロー」。「このターンに2枚以上のカードを引いている」とボーナスを受けられるカードを中心に構築する。自分のターンで考えれば、ドローフェイズに引いたカードがあるため何かしらのアクションで1ドローすれば条件を達成できる。
優先して取りたいのは《雷鳴のジン》。貴重なフライヤーであり、且つドローソースが疑似的な火力と化すため非常に優秀。そのほか、レアリティがコモンの《ミルカイト》や《多角ミノタウロス》などが実質的な主力クリーチャーとなるだろう。
肝心の「2ドロー」達成手段は《全可能性の究明》や《啓示の雨》などのドローソースで、比較的レアリティは低め。また、カードを引く機会が増えるため《夢吸いイカ》との相性が抜群。放っておくだけでも通常ドローで成長していく優秀なアタッカーで、このデッキにおける優先度は非常に高い。
黒緑:「墓地リソース」
「黒緑:墓地リソース」
黒緑のテーマは「墓地リソース」。墓地にカードを落としておくことでメリットを発揮するカードで固めて…と言いたいところだが、他の色と比べてテーマ性は薄め。
まず、その墓地のリソースを使う(参照する)カードが少なく、スレッショルドを持つ《敏捷なマングース/Nimble Mongoose(ODY)》や、墓地のクリーチャーカードを追放することで能力を発揮する《生臭い士官》や《腐後家蜘蛛の群れ》程度。
墓地にカードを落とす手段としては《研究室荒らし》や《紆余曲折》、超過で唱えた場合の《精神の掻き寄せ》などが考えられるが、前述した肝心の利用手段が弱めのため、デッキ全体でスロットを割いてまで狙いたい動きかというと少々疑問。
白赤:「スリヴァー」
「白赤:スリヴァー」
白赤のテーマはみんな大好き「スリヴァー」。
2~4マナ帯に優秀なスリヴァーが多くラインナップされており、レアリティもコモンのものが多いため組みやすい。性質上とにかく数を展開しないと始まらないのがネックだが、《長槍スリヴァー》と《肉裂きスリヴァー》が並ぶと一方的な戦闘が期待できるようになる。《持久スリヴァー》や《刀背スリヴァー》など、長期戦に強いスリヴァーもいるのがポイント。
また、白は多相・クリーチャーが多いので、スリヴァーカウントを水増ししやすい。
【各色のスリヴァー・クリーチャーの数】
白 | 3 |
青 | 1 |
黒 | 1 |
赤 | 4 |
緑 | 1 |
多色 | 3 |
無色 | 0 |
青緑:「氷雪」
「青緑:氷雪」
青緑のテーマは「氷雪」。
コントロールしている氷雪・パーマネントの数を参照してなんらかのメリット能力をもたらすカードを中心に組む。ただし、最も氷雪カウントを増やすのに手っ取り早い「基本氷雪土地」は他の基本土地とは異なりリミテッドでは支給されないため、ドラフトでは優先的にピックしていく必要がある点に注意(特に冠雪の島&森)。
全体的に生物のサイズが大きめで、綺麗に組みあがると非常にパワフルなデッキに仕上がる。また、最高クラスのドロー効率となり得る《氷河の啓示》が使えるのもこのデッキの強み。ただし、主力として使えそうなカードのレアリティがアンコモンと軒並み高い点がネックか。
【各色の氷雪パーマネントの数】
白 | 0 |
青 | 3 |
黒 | 0 |
赤 | 1 |
緑 | 4 |
多色 | 2 |
無色 | 2 |
参考
●公式:『モダンホライゾン』カードイメージギャラリー
https://magic.wizards.com/ja/products/modernhorizons/cards