『モダンホライゾン』プレビュー:ファーストインプレッション
プレビューも9日目、終盤に差し掛かってきました。公開されるカードはバラエティ豊かで、毎日チェックするのが楽しいですね。特に今回公開された発掘持ちの《Shenanigans》の公開には驚きました。『モダンホライゾン』はアーティファクトに親を殺されでもしたのでしょうか。全体的にアーティファクトへの風当たりが強く、ファクトデッキは厳しい戦いを強いられそうです。それでは今回のプレビュー、いってみましょう!
《Hall of Heliod’s Generosity》
アンタップインで無色マナが出せ、白マナを含む2マナで(実質3マナ)で墓地のエンチャントをライブラリートップに戻すことができます。
モダンでは「白緑オーラ」で有用なオーラを戻したりするのに使われるかも。どちらかいえばレガシー向きで、「エンチャントレス」は強化されるはず。「土地単」に入れば割られた《踏査/Exploration(USG)》や《森の知恵/Sylvan Library(5ED)》辺りを回収できますが、能力起動に白マナを要求するので今の土地構成にそのまま入るかと言うと厳しいかもしれません。EDHの場合は悪いことをするエンチャントを回収できるので幅広いデッキに採用されそう。
《Shenanigans》
発掘持ちの2マナアーティファクト破壊!ナイスコモン!
なにせ毎ターンアーティファクト破壊のスペルを撃たれるようになるわけですから、このカードのせいでファクト中心のデッキにとっては厳しい風当たりになってきたと言わざるを得ません。様々なデッキのサイドボードに採用される可能性があります。
発掘は大抵悪さをするのでメカニズムとして再録するのは難しいのかなと思っていましたが、発掘の数値を控えめにすることで調整してきましたね。良いカードです。
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《Echo of Eons》
あのパワー9である《Timetwister》がリメイク。素のマナコストは重めに設定されてますが、フラッシュバックコストが本家同様の3マナ。非常に強力なドローソースとなるでしょう。いかにもなニールセン女史のイラストも素敵です。
パッと考えただけでも、レガシーやヴィンテージで非常に大きなインパクト。『灯争大戦』で登場し大活躍中の《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils(WAR)》と組めば、一方的な大量ハンデスのようなものです。決まってしまえばよほどのことがない限りリソース差を覆すことはできないでしょう。元々青にはルーティング手段には事欠かない色ですし、もうこれは実質《Timetwister》再録と言っても良いのでは...。また、《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond(MIR)》との相性も抜群。
トップレア待った無しのカードなので、これは複数枚揃えておきたいカードです。
《不確定な船乗り》
イラスト以外は100点な能力。なんだこのオッサンは…。
これまで「多相」はメリット能力であり「多相」クリーチャーはもれなくカードパワーは低めに調整されておりましたが、これまた随分強くなったものです。色が合っている「スピリット」なんかに入れてもいいですし、「人間」や「スリヴァー」など、色さえ合えばあらゆる部族デッキに投入される可能性があります。特にモダン環境における「スリヴァー」辺りは防御手段に乏しいので、お世話になることも多いのでは。
《過去の刈り取り》
内容は不確定ながら、墓地からX枚のカードを回収できるソーサリーです。大振りなアクションですし、フェッチランドを多用したデッキだと土地を多く回収してしまうという問題はありますが、カード・アドバンテージを獲得するのが苦手な赤緑でこれはなかなか。頃合いを見てサイドから投入した《大祖始の遺産/Relic of Progenitus(MMA)》や、「探査」持ちの呪文、《漁る軟泥/Scavenging Ooze(MM3)》辺りで墓地のカードを選別し、中身を濃くしておくとより美味しいです。
アドバンテージにはなるので、雑に全振りしてあらかた回収してしまっても強そう。個人的に色々と試してみたいカードの1つです。