ミドルスクールは範囲の狭いレガシーなのか?
「フォーマット概要についてまとめた記事」において、「ミドルスクール」は「オールドスクール」と「モダン」の間を埋める独自フォーマットと述べた。カードプールの幅から、単純に「範囲の狭まったレガシー」なのではないか?という疑問を持ったプレイヤーも多いはずだ。結局のところ、レガシーを主戦場としているプレイヤーにしてみれば「ミドルスクール」は魅力のないフォーマットなのだろうか?
結論から言えば、それはノーだ。
その理由は、「禁止カードリスト」と見ればわかるように、レガシーでは禁止されているカードでも、この「ミドルスクール」では使用できる強力なカードが多々あるからだ。また、レガシーでは強力なアーキタイプの存在により日の目を見ないデッキでも、大きく異なったメタゲームによってのし上がれる可能性もある。
今回は、レガシーの禁止カードの中から「ミドルスクール」で使用できるカードをまとめた。(2019年2月現在)
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ミドルスクールで使用できるレガシーの禁止・制限カードまとめ
【ミドルスクールで使用できるレガシーの禁止カード一覧】
《大地の知識/Earthcraft》
《大あわての捜索/Frantic Search》
《噴出/Gush》
《隠遁ドルイド/Hermit Druid》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《ネクロポーテンス/Necropotence》
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》
《適者生存/Survival of the Fittest》
Earthcraft / 大地の知識 (1)(緑)
エンチャント
あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを1体タップする:基本土地1つを対象とし、それをアンタップする。
Frantic Search / 大あわての捜索 (2)(青)
インスタント
カードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる。土地を最大3つまでアンタップする。
《大地の知識/Earthcraft》はクラフト系デッキのキーカード。「メサクラフト」「カニクラフト」「ゴブリンクラフト」と、「ミドルスクール」においては相方に困らない。《大あわての捜索/Frantic Search》は手札が減ってしまうが、フリースペルであり素早くコンボパーツにアクセスできるカード。ディスカード能力が買われ、各種「補充デッキ」のキーカードとなる。中でも「パララクス補充」などが有名。
Gush / 噴出 (4)(青)
インスタント
あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたがコントロールする島(Island)を2つ、オーナーの手札に戻すことを選んでもよい。
カードを2枚引く。
Hermit Druid / 隠遁ドルイド (1)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) ドルイド(Druid)
(緑),(T):あなたのライブラリーを、基本土地カードが公開されるまで上から1枚ずつ公開する。そのカードをあなたの手札に加え、これにより公開された他のすべてのカードをあなたの墓地に置く。
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《噴出/Gush》は0マナで手札が3枚増えるピッチ・スペル。《島/Island》をバウンスするコストはメリットにもなり、「ステイシス」系のデッキにおいてはアンタップ状態の《島/Island》を用意するのにも一役買ってくれる。低コストで手札を増やせるため、オデッセイ・ブロック期では「ミラクルグロウ」や「激動サイカトグ」に採用されていたカード。
《隠遁ドルイド/Hermit Druid》は「アングリーハーミット2」のキーパーツとして有名。基本土地を絞ることでデッキの大半を墓地に落とし、《縫合グール/Sutured Ghoul》を釣り上げて相手を葬るデッキだ。
Mystical Tutor / 神秘の教示者 (青)
インスタント
あなたのライブラリーからインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を探し、そのカードを公開する。あなたのライブラリーを切り直す。その後そのカードをその一番上に置く。
Necropotence / ネクロポーテンス (黒)(黒)(黒)
エンチャント
あなたのドロー・ステップを飛ばす。
あなたがカードを捨てるたび、あなたの墓地にあるそのカードを追放する。
1点のライフを支払う:あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きのまま追放する。あなたの次の終了ステップの開始時に、そのカードをあなたの手札に加える。
《神秘の教示者/Mystical Tutor》は僅か1マナでインスタントあるいはソーサリーをライブラリートップに積み込むことができるカード。手札に加えられるわけではないためカード・アドバンテージは失うが、様々なコンボの成功率を跳ね上げてくれる。《ネクロポーテンス/Necropotence》は説明不要の凶悪ドローソース。「ネクロディスク」や「ネクロドネイト」など、多くのデッキで結果を残している。「ネクロの夏」を今再び。
Oath of Druids / ドルイドの誓い (1)(緑)
エンチャント
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分の対戦相手であるとともに、自分よりも多くのクリーチャーをコントロールしているプレイヤーを対象として選ぶ。前者のプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを、クリーチャー・カードが公開されるまで公開してもよい。前者のプレイヤーがそうしたなら、そのプレイヤーはそのカードを戦場に出し、これにより公開された他のすべてのカードを自分の墓地に置く。
Survival of the Fittest / 適者生存 (1)(緑)
エンチャント
(緑),クリーチャー・カードを1枚捨てる:あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探す。そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。
《ドルイドの誓い/Oath of Druids》は「スーサイドオース」や「カウンターオース」などをはじめとしたオース系デッキのキーパーツ。《ドルイドの誓い/Oath of Druids》と強力なクリーチャーだけで基本ギミックが完成するため、固定スロットが少なく自由度が高いのが魅力。
《適者生存/Survival of the Fittest》は「ナイトメアサバイバル」などを代表とするサバイバル系デッキの中心カード。《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》や《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》との組み合わせが非常に強力。
参考
ETERNAL CENTRAL