『Unstable』解説付き日本語訳カードリスト:緑/レア・神話レア編
マジック史上3番目となる銀枠(ジョーク)エキスパンションである「Unstable」。このセットに収録されているカードを色別・レアリティ別に分け、管理人:Landaの独断と偏見によって解説(と言えるほど高尚なものではないのだが!)していく。
今回は「緑・レア/神話レア編」だ。
肩の力を抜いて、このユーモアに満ちたセットを楽しもう!
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カードリスト
言い知れない祝福/Ineffable Blessing
エンチャント
[A]
言い知れない祝福が戦場に出るに際し、芳醇か淡白かを選ぶ。
芳醇 ― フレイバーテキストを持つクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
淡白 ― フレイバーテキストを持たないクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
[B]
言い知れない祝福が戦場に出るに際し、アーティスト1人を選ぶ。
選ばれたアーティストによるアートを持つクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
[C]
言い知れない祝福が戦場に出るに際し、白枠か銀枠かを選ぶ。
選ばれた枠を持つクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
[D]
言い知れない祝福が戦場に出るに際し、レアリティ1つを選ぶ。
選ばれたレアリティのクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
[E]
言い知れない祝福が戦場に出るに際し、偶数か奇数かを選ぶ。
選ばれた種類のコレクター番号を持つクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。
[F]
言い知れない祝福が戦場に出るに際し、数1つを選ぶ。
ちょうど選ばれた数の単語からなるカード名を持つクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、カードを1枚引く。(ハイフンで繋がった単語は1語である。)
6種類ものバリエーションを持つカード。
フレーバーテキストの有無、アーティスト、枠の色、レアリティ、コレクター番号、単語数のいずれかを選び、対応したクリーチャーが自分のコントロール下で戦場に出るとカードを1枚ドローできる。あらかじめデッキ構築の段階で寄せておく必要はあるものの、ドローが苦手な緑ではこの軽さは魅力。クリーチャーが戦場に出るとドローができる緑のカードといえば《収穫の魂/Soul of the Harvest(C14)》などが挙げられるが、こちらは非常に早い段階で設置できるため、大量のドローが見込める。同じカードでも白枠のバージョンや、フレーバーテキストが記載されているものを探し出してデッキに入れるなど、デッキ構築やカード集めがが楽しくなりそうなカードだ。
運良く/As Luck Would Have It
エンチャント
呪禁
あなたがサイコロを1個振るたび、運良くの上にその出目に等しい数の幸運カウンターを置く。その後、運良くの上に100個以上の幸運カウンターがあるなら、あなたはこのゲームに勝利する。(あなたがサイコロを振り直した場合、その両方を数える。)
「スーパーダイスロールデッキを組め!」というウィザーズからのお告げ。
ダイスを振るたびに幸運カウンターが置かれ、100個貯まれば勝ち。6面ダイスで最高値の「6」を出し続ければ、17回で条件を満たす。期待値の「3.5」で計算すると29回だ。ちなみに、幸運カウンターが乗る条件となるサイコロは、6面だけとは限らない。《<ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズの剣>/Sword of Dungeons & Dragons(UST)》で使用するd20(20面体)も、問題なく対象となる。こちらであれば、最高5回で条件を達成できるぞ!…もっとも、そんな豪運を持っていれば、《<ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズの剣>/Sword of Dungeons & Dragons(UST)》によるドラゴン・トークンでもう勝負はついているはずだが…。
蛇行性/Serpentine
クリーチャー ― ワーム
土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、
拡張(2), (緑),((2), (緑), あなたの手札からこのカードを公開する:宿主1つを対象とし、これをそれに結合させる。拡張はソーサリーとしてのみプレイできる。)
+3/+3
レアの拡張持ちクリーチャー。
「土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、」のテキストを付与する。さすがはレア、拡張コストが3マナとお手頃で、修正値も高い。軽量の宿主・クリーチャーに付けるだけで戦闘で活躍できる十分なサイズになるし、3,4ターン目に出すことができれば、宿主・クリーチャーの能力も複数回の誘発が見込める。誘発で基本土地・カードをサーチ可能な《<野生の||クロコダイル>/Wild Crocodile(UST)》と組み合わせれば、毎ターン土地を補充できるエンジンの完成だ。
ハイプードラ/Hydradoodle
クリーチャー ― ハイドラ・猟犬
ハイプードラが戦場に出るに際し6面体サイコロをX個振る。ハイプードラはそれらの出目の合計に等しい数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
到達、トランプル
0/0
ダイスを振って、出た目の数だけ+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出るハイドラ。
きちんとトランプルを持っているため、膨れ上がったパワーも無駄になりにくい。MAX値を考えると4マナで6/6、6マナで12/12、8マナで18/18。可能な限りX=2以上で狙いたいところ。《〈リス力計画〉/Squirrel-Powered Scheme(UST)》と組み合わせて出目を大きくしたり、《倍増の季節/Doubling Season(RAV)》で更なるサイズアップを狙おう。
リス伯爵/Earl of Squirrel
クリーチャー ― リス・アドバイザー
絆リス(このクリーチャーがダメージを与えると、さらにあなたはその点数に等しい数の緑の1/1のリス・クリーチャー・トークンを生成する。)
あなたがコントロールしているクリーチャー・トークンは、それらの他のクリーチャー・タイプに加えてリスである。
あなたがコントロールしている他のリスは+1/+1の修整を受ける。
4/4
全ての能力が見事に噛み合ったリスのロード。
全てのトークンをリス化するため、結果的にトークン全てのロードとも言える。絆魂ならぬ「絆リス」能力も持ち合わせており、単体で使っても十分に強力。点数分のリス・トークンをばらまき、それらのリスをロード能力で強化するため、ダメージを与える度に2/2相当のリスが4体も出てくることになる。言わずもがな、ほかの強化手段や格闘との相性は抜群で、いち部族のロードに留まらない活躍をしてくれる。