【レガシー】ゾンバードメント:《秘密の備蓄品》採用、細かいシナジー満載のトークン+ゾンビデッキ

投稿日:2017年6月10日 更新日:

 

デッキリスト

ゾンバードメント by Nagakita Makoto

Creatures (8)
Deathrite Shaman
Bloodghast

Spells (31)
Cabal Therapy
Enlightened Tutor
Faithless Looting
Gitaxian Probe
Thoughtseize
Lingering Souls
Umezawa's Jitte
Grafted Wargear
Bitterblossom
Goblin Bombardment
Hidden Stockpile
Contamination
Grave Pact
Lands (21)
Badlands
Bayou
Bloodstained Mire
Marsh Flats
Phyrexian Tower
Plateau
Polluted Delta
Scrubland
Swamp
Undiscovered Paradise
Verdant Catacombs
Wasteland

Sideboard (15)
Contamination
Ensnaring Bridge
Gifted Aetherborn
Pithing Needle
Seal of Cleansing
Surgical Extraction
Thoughtseize
Urborg Justice
Wear // Tear

解説

   

 

Bloodghast / 恐血鬼 (黒)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) スピリット(Spirit)
恐血鬼ではブロックできない。
恐血鬼は、対戦相手1人のライフが10点以下であるかぎり速攻を持つ。
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはあなたの墓地にある恐血鬼を戦場に戻してもよい。
2/1

Goblin Bombardment / ゴブリンの砲撃 (1)(赤)
エンチャント
クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ゴブリンの砲撃はそれに1点のダメージを与える。

 

この「ゾンバードメント」は、トークン生成カードによって小粒のトークンをばらまいたり、墓地から蘇るゾンビ・クリーチャーを使い、《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment(TMP)》の能力を何度も使い回すデッキだ。ちなみに、デッキ名は「Zombie」+「Goblin Bombardment」を組み合わせた造語から成る。この「ゾンバードメント」はアメリカの強豪プレイヤー:Sam Black氏によるデザインで、今回紹介するリストは2017年向けにチューンされた最新バージョンだ。細かいシナジーが満載のこのデッキ、隅々まで見ていこう。

 

 

このデッキ、まずはクリーチャーをばらまかなければ始まらない。場持ちの良いゾンビ枠は、速攻を持ちクロックにもなり、上陸によって何度でも蘇る《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》を採用。そして、トークンをばらまくためのカードは《苦花/Bitterblossom(MOR)》《未練ある魂/Lingering Souls(MM3)》、そして霊気紛争のカードである《秘密の備蓄品/Hidden Stockpile(AER)》をセレクトしている。

 

Hidden Stockpile / 秘密の備蓄品 (白)(黒)
エンチャント
紛争 ― あなたの終了ステップの開始時に、このターンにあなたがコントロールするパーマネントが戦場を離れていた場合、無色の1/1の霊気装置(Servo)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
(1),クリーチャー1体を生け贄に捧げる:占術1を行う。

 

この《秘密の備蓄品/Hidden Stockpile(AER)》単体でも能力は完結しているのだが、トークンを《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment(TMP)》などで毎ターン飛ばすことで、《苦花/Bitterblossom(MOR)》のような恒久的なトークン生成エンジンとなる。まさに「ゾンバードメント」にメインギミックに合致したカードだ。

 

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さて、こうしてばらまいたクリーチャーをどのようにして活用するのか?
単体クロックとして見ると線がやや細いので、メインギミックである《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment(TMP)》や、他にも小粒のクリーチャー達を有効活用できるカードで脇を固めている。

 

Grafted Wargear / 融合する武具 (3)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+3/+2の修整を受ける。
融合する武具がパーマネントからはずされるたび、そのパーマネントを生け贄に捧げる。
装備(0)

Contamination / 汚染 (2)(黒)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたがクリーチャーを1体生け贄に捧げないかぎり、汚染を生け贄に捧げる。
土地がマナを引き出す目的でタップされた場合、それは他のいかなるタイプと量のマナの代わりに(黒)を生み出す。

Grave Pact / 墓穴までの契約 (1)(黒)(黒)(黒)
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーが死亡するたび、他の各プレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。

 

《陰謀団式療法/Cabal Therapy(EMA)》はトークンを大量に用意できるこのデッキにはうってつけで、同時に採用されている《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》と合わせ、コンボデッキに対して耐性をつける。また、クロックを早めるために、《梅澤の十手/Umezawa's Jitte(BOK)》《融合する武具/Grafted Wargear(5DN)》の2種類の装備品も採用。特に後者は修正値が大きく、装備コストが0という破格のコスト。一度出してしまえばテンポを失わずに強化でき、特に速攻を持つ《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》との相性は抜群だ。デメリットも持っているが、最終的には《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment(TMP)》で飛ばしてしまえばよいのでこのデッキにはあまり影響はない。

 

《汚染/Contamination(USG)》は土地から黒マナ1点しか生み出させなくしてしまう強力なエンチャント。その分維持するためのコストは厳しいが、《苦花/Bitterblossom(MOR)》と《秘密の備蓄品/Hidden Stockpile(AER)》という恒久的なトークン生成エンジンを持つこのデッキであれば、維持するのは容易い。黒の《血染めの月/Blood Moon(MMA)》のような役割を持ち、デッキによっては完全に封殺できるだろう。

 

更に、相手のクリーチャーデッキ対策として《墓穴までの契約/Grave Pact(8ED)》が採用されている。自分のクリーチャーが死亡すると相手のクリーチャーを巻き添えにするというエンチャントだが、クリーチャーデッキには劇的に刺さる。どんな強力なクリーチャーもこちらの1/1トークンと1:1交換ができ、こちらのトークンは恒久的に永遠と生成されるわけで…。相手からすればたまったものではないだろう。

 

一見、線の細いデッキに見えるが、回り始めると驚異の制圧力を誇るこのデッキ。デッキ全体がシナジーの塊のような構成をしており、その類のデッキが好きなプレイヤーにはおすすめだ!

 

参考

Instant Deck Tech: Zombardment (Legacy)
ゾンバードメント by Nagakita Makoto
https://www.mtggoldfish.com/articles/instant-deck-tech-zombardment-legacy

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