今週の海外相場:2020/6/28
今週も『MTG 今週の海外相場」として海外市場で急な高騰/暴落したカードをピックアップしていきます!
日本と海外ではそもそも各フォーマットの分布が大きく異なっており、海外(特にアメリカ)ではカジュアル戦や統率者戦(EDH)に関するカードの販売は一大マーケットとなっています。そのため、トーナメントシーンではまず見かけることがないような意外なカードが高くなることも。日本とは異なる値動きがあるので、ウォッチしていて非常に面白いです。ざっと眺めて、需要の違いを感じて頂けたら幸いです。
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それでは行ってみましょう!今週のピックアップは5枚!
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今週の注目カード
《ヴォルラスの要塞/Volrath's Stronghold(STH)》
多くのブロックを跨ぐ形で作られた伝説の土地サイクル:「メガ・メガサイクル(MEGA-MEGA-CYCLE)」の1枚で、黒を担当するカードです。『ストロングホールド』に収録されていたカードで、再録禁止カードに指定されています。
色マナは出せませんが、3マナ相当で墓地のクリーチャーを回収しライブラリートップに戻すという厄介極まりない能力を持っています。主戦場はEDHですが、レガシーでも「ホガーク」などの墓地利用デッキに数枚採用されていたりします。最近一部の界隈では《人目を引く詮索者/Conspicuous Snoop(M21)》との相性に着目されていたり。
《航行長ハナ/Hanna, Ship's Navigator(A25)》
このカードを採用したデッキが結果を残した…というわけではなく、マジックにおける人気アーティスト:Terese Nielsen氏とウィザーズは今後仕事をせず、氏が手掛けるアートのカードは今後再販・再録されないことによるものです。このカードの他にも《意志の力/Force of Will》などの人気カードの需要が急速に高まり、高騰に至っています。
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《不明の下降/Gibbering Descent(FUT)》
自分と相手、両方に1ディスカード&1ライフルーズのデメリットを貸すエンチャント。
素のマナコストは6マナと重いため、他のカードと組み合わせてマッドネス・コストで設置したいところ。能力面でもマッドネスデッキとのシナジーはすこぶる良好です。他にも、手札0の状態であればアップキープ・ステップをスキップできるようになるので、そちらの能力を生かすと面白いデッキが組めます。
アップキープ・ステップを飛ばすと、エコーなどとは良好なシナジーが。他にも様々なコストの支払いがアップキープ・ステップの開始時だったりするので、いろいろ支払いを踏み倒せて面白いです。
《しつこい請願者/Persistent Petitioners(RNA)》
『基本セット2021』でライブラリーからカードを墓地に落とす能力は「切削」としてキーワード化されることとなりました。《テフェリーの後見/Teferi's Tutelage(M21)》などライブラリーアウト戦略を強化するカードが多数収録されていますが、このカードが注目されている理由は『基本セット2021』ではなく『Jumpstart』に収録が決定している新カード、《Bruilo the Grandiloquent》。
このカードを統率者とした新たなライブラリーアウトデッキが注目を浴びており、デッキに複数枚入れることのできるこのカードの需要が一気に高まりました。
《Didgeridoo(HML)》
『ホームランド』に収録されていた、3マナ払うことで手札のミノタウルス・クリーチャー1枚を(マナ・コストを踏み倒して)戦場に出せるカード。マイナー部族の「ミノタウルス」だからこそ許されている強力な能力であり、強いミノタウルス・クリーチャーが収録される度に(極々一部の界隈で)必ず話題に上るカードです。
今回上がった理由は、『Jumpstart』に5マナの新ミノタウルス、《Sethron, Hurloon General》が収録されることが決定したためです。
余談ですが、このカードから重量級のミノタウルスを叩きつけるアクションを(個人的に)「いきなりステーキ」と呼んでいます。