『エルドレインの王権』のカードの印刷品質
今日は『エルドレインの王権』の印刷品質のお話を。
『エルドレインの王権』の「コレクター・ブースター」に封入されているカードは初期傷が多いと一部界隈で話題になっていましたが、よくよく調べてみると日本語版の通常のパックとコレクター・ブースターでは印刷している国が異なっていました。
例を挙げると…
日本語版通常パック | 日本印刷 |
日本語版コレクター・ブースター | アメリカ印刷 |
英語版通常パック | アメリカ印刷 |
英語版コレクター・ブースター | アメリカ印刷 |
少々ややこしいですが、このように日本語版は「日本で刷られたもの」と「アメリカで刷られたもの」があるわけです。そして、前者と後者ではいくつかの明確な違いがあります。今日はその辺りについて触れていこうと思います。
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特徴1:色味
まずは見た目で判断できる違いです。左が日本印刷(通常パック)の日本語版、右がアメリカ印刷(コレクター・ブースター)の日本語版のカードです。
アメリカ印刷の方が全体的に「黒が強い」色味なのがわかるでしょうか。シャドウが濃く、元々暗めのイラストだったりすると、ものによっては黒つぶれが起きているものもあります。この《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant(ELD)》を例にすると、巨人の足の裏あたりを見ていて頂けるとわかりやすいかと思います。よく見るとショーケース枠の赤色の色味も随分と異なっていますね。
どちらが良い/悪いは一概には言えませんが、カードによって「こちらの方がイラストが映える」というのはあるかもしれません。
特徴2:ブラックライトを当てた際の発光
続いての違いは、ブラックライトを当てた際の光り方です。こちらも左に日本印刷(通常パック)の日本語版、右にアメリカ印刷(コレクター・ブースター)の日本語版のカードを並べていますが 、アメリカ印刷の方が非常に強く光ることがわかります。
偽造カードの見分け方の1つに「ブラックライトを当てて光り方をチェックする」というものがありますが、今回の『エルドレインの王権」のカードに関しては印刷した国によってこれだけ発色が異なるので留意しておきましょう。
特徴3:Foilの光り方
Foilカードに関しても上記の特徴が見られます。ここに通常のパックから入手した《金のガチョウ/Gilded Goose(ELD)》と、コレクターズパックから入手した《金のガチョウ/Gilded Goose(ELD)》を用意しました。並びはこれまで同様、左が日本印刷(通常パック)の日本語版、右がアメリカ印刷(コレクター・ブースター)のものです。
まず見た目からですが、イラストを見ると一目瞭然、かなりシャドウが濃く、全体的に暗いです。特にイラストの左下の「木」を見ていただければわかりやすいはず。通常版(左)は木のディテールがはっきりしていますが、コレクター・ブースター版(右)はディテールが黒く潰れていてわかりにくくなっています。
また、ブラックライトを当てるとFoil特有の特徴が出てきます。コレクター・ブースター版(右)のFoilカードは、ブラックライトを当てるとカードの黒枠部分が緑色(っぽく)に光ります。Foilに限りますが、これは非常にわかりやすい特徴です。
このように、同じ日本語版であっても印刷された国によって明確な違いがあるので 、細かな仕様の違いを気にするコレクターを悩ませる一因になっているとかいないとか。他に細かい所ではインクの弾きやすさが異なったり(サインしやすさに関係しそう)、カード側面の色味が異なるなどの違いがあります。
かく言う私も気になるタチで、普段から集めている鳥Foilは両方のバージョンを集めなければなりません。既に写真をアップしているように《金のガチョウ/Gilded Goose(ELD)》は何とかなりましたが、当面の目標として《秘儀術師のフクロウ/Arcanist's Owl(ELD)》のコレクター・ブースター日本語版を探さねば...!
ショップ在庫では当然分けられてないので、シングル注文してもどちらが届くのかはわかりません。試しに某ショップで8枚の《秘儀術師のフクロウ/Arcanist's Owl(ELD)》日本語版Foilを注文しましたが、届いたのは全て通常パックから出るものでした。これは新手のガチャ...!
『エルドレインの王権』:2019年10月4日発売
●日本語版:
楽天 / あみあみ / 駿河屋
●英語版:
楽天 / あみあみ / 駿河屋
●コレクターズブースター:
楽天 / あみあみ / 駿河屋
●Brawl Deck:
楽天 / あみあみ / 駿河屋
●バンドル:
楽天 / あみあみ / 駿河屋