デッキリスト
ハンテッド・フェロキドン by フェロキドン
Creatures (4) 4 Hunted Phantasm Spells (34) 4 Opt 3 Inquisition of Kozilek 3 Darkness 1 Pongify 2 Rapid Hybridization 4 Trespasser's Curse 4 Rakdos Charm 4 Batwing Brume 2 Remand 2 Mission Briefing 1 Muddle the Mixture 3 Cryptic Command 1 Duress | Lands (22) 4 Forbidden Orchard 4 Polluted Delta 2 Scalding Tarn 1 Bloodstained Mire 3 Watery Grave 2 Steam Vents 1 Blood Crypt 1 Hallowed Fountain 1 Sunken Ruins 2 Island 1 Swamp Sideboard (15) 3 Leyline of Sanctity 1 Tale's End 1 Vendilion Clique 1 Nimble Obstructionist 3 Force of Negation 1 Fry 2 Rampaging Ferocidon 2 Collective Brutality 1 Dispel |
◆日本語リスト
【クリーチャー】
4:《狩り立てられた幻》
【スペル】
4:《選択》
3:《コジレックの審問》
3:《暗黒》
1:《猿術》
2:《急速混成》
4:《侵入者への呪い》
4:《ラクドスの魔除け》
4:《コウモリ翼の霞》
2:《差し戻し》
2:《任務説明》
1:《交錯の混乱》
3:《謎めいた命令》
1:《強迫》
【土地】
4:《禁忌の果樹園》
4:《汚染された三角州》
2:《沸騰する小湖》
1:《血染めのぬかるみ》
3:《湿った墓》
2:《蒸気孔》
1:《血の墓所》
1:《神聖なる泉》
1:《沈んだ廃墟》
2:《島》
1:《沼》
【サイドボード】
3:《神聖の力線》
1:《物語の終わり》
1:《ヴェンディリオン三人衆》
1:《敏捷な妨害術師》
3:《否定の力》
1:《丸焼き》
2:《暴れ回るフェロキドン》
2:《集団的蛮行》
1:《払拭》
スポンサーリンク
解説
Hunted Phantasm / 狩り立てられた幻 (1)(青)(青)
クリーチャー — スピリット(Spirit)
狩り立てられた幻はブロックされない。
狩り立てられた幻が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンを5体生成する。
4/6
Trespasser's Curse / 侵入者への呪い (1)(黒)
エンチャント — オーラ(Aura) 呪い(Curse)
エンチャント(プレイヤー)
クリーチャーが1体、エンチャントされているプレイヤーのコントロール下で戦場に出るたび、そのプレイヤーは1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。
マジックにおいて、「相手の盤面に多くのクリーチャーが並んでいる状況」というのは大変好ましくない。
理由はシンプルで、マジックは20点のライフを削り合うゲームであり、クリーチャーによる戦闘はそのライフを奪う手段として最も簡単なものだからだ。相手の盤面に大量のクリーチャーがいるということは、それだけ自分が死ぬリスクが高い状態を表す。こうならないために、通常であれば除去カードやカウンターを積み、相手にクリーチャーを並べさせない…というのがマジックの鉄則だ。
しかし、今回のピックアップデッキ、「ハンテッド・フェロキドン」は…?
あろうことか相手に「クリーチャーをプレゼントしてしまう」という、にわかには信じがたいギミックが搭載されている。しかもこのデッキ、ここ数か月で晴れる屋さんの大会で数回3-0していると言うのだから驚きだ。一体どんなデッキなのか、早速中身を見ていこう!
《狩り立てられた幻/Hunted Phantasm(RAV)》
《猿術/Pongify(PLC)》
《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard(CHK)》
まず目を引くのは、「相手の盤面にクリーチャーを与える」カードの多さ。《狩り立てられた幻/Hunted Phantasm(RAV)》《猿術/Pongify(PLC)》《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard(CHK)》と、実に4種類ものカードが採用されている。
中でもデッキ名にも採用されている《狩り立てられた幻/Hunted Phantasm(RAV)》はこのデッキの主力クリーチャー。相手に5体ものクリーチャーを与えることになるが、3ターン目に4/6のアンブロッカブルクリーチャーを出せるというのは魅力的だ。
《猿術/Pongify(PLC)》や《急速混成/Rapid Hybridization(GTC)》は1マナのクリーチャー除去。相手に「代わりのクリーチャー」を与えるデメリットはあるが、対象を選ばないインスタントタイミングの確定除去が役立つシーンは多いはず。
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard(CHK)》は相手にクリーチャーを与えるのと引き換えに、どんなマナも出せる万能土地。3色でまとめられたこのデッキのマナベースを安定させるのに一役買っている。
《侵入者への呪い/Trespasser's Curse(AKH)》
《ラクドスの魔除け/Rakdos Charm(RTR)》
《コウモリ翼の霞/Batwing Brume(EVE)》
「これだけのリターンのために、わざわざ相手にクリーチャーをプレゼントするというリスクを取るのか…?」と疑問に感じたプレイヤーも多いはずだ。
だが安心してほしい。これらのカードはきちんと勝利のピースとして機能する。「多数のクリーチャーをコントロールすることでデメリットを生じる」カードと組み合わせることで、相手にクリーチャーを与えるという行為が相手を苦しめる一手に変わるのだ!
採用されているスペルを見てみると、《侵入者への呪い/Trespasser's Curse(AKH)》《ラクドスの魔除け/Rakdos Charm(RTR)》《コウモリ翼の霞/Batwing Brume(EVE)》という怪しいスペルがフル投入。
《侵入者への呪い/Trespasser's Curse(AKH)》は対戦相手にエンチャントするオーラ。相手がクリーチャーを1体出すごとに1点ドレインが誘発するため、前述した《狩り立てられた幻/Hunted Phantasm(RAV)》を出すだけで5点ドレインに変わる。ドレインした上に《狩り立てられた幻/Hunted Phantasm(RAV)》によるブロックされないアタックが加わるため、ダメージレースが有利な状態に。
《ラクドスの魔除け/Rakdos Charm(RTR)》は(意訳すると)お互いのプレイヤーは自身がコントロールしているクリーチャーの分だけダメージを受けるカード。このデッキの場合、対峙した相手の方が多くのクリーチャーをコントロールしているはずなので、必然的に相手の方がより多くのダメージを受けることになる。
《コウモリ翼の霞/Batwing Brume(EVE)》は混成マナシンボルを持っており、白マナ/黒マナどちらで支払うかによって効果が変わるカード。このデッキでは専ら「黒マナ」で支払うことが多く、攻撃クリーチャーの数だけライフを失わせるモードを積極的に選択していく。
クリーチャーを戦場に出す度に相手を苦しめるさまは、さながら《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon(XLN)》のよう。ちゃっかり自身もサイドボードに採用されているのだが、その動きから「ハンテッド・フェロキドン」の名が与えられている。トリッキーな動きのデッキだが、性質上クリーチャーを横並べするようなデッキには有利に戦えそうであるし、ノンクリーチャーデッキであってもこちらが勝手にプレゼントするため隙が無い。
前述したように、既にいくつかの大会で結果を残していて、チューンされたリストであるという点も嬉しいね!
参考
Hunted Ferocidon by フェロキドン
https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/244854/show/