海外で人気の多人数戦カジュアルルール:「オースブレイカー(Oathbreaker)」ルール解説

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オースブレイカー(Oathbreaker)とは?

 

海外でじわじわと人気が出始めているカジュアルルール:「オースブレイカー(Oathbreaker)」

まだ日本ではそこまで知名度が高くないものの、今後人権を得てきそうなフォーマットなので、当サイトでも解説。

「オースブレイカー(Oathbreaker)」とは、ざっくり言うと「伝説のクリーチャー」の代わりに「プレインズウォーカー」を統率者として指定する統率者戦(EDH)のようなもの。基本地形を除く同名カードは1枚までしか入れられないハイランダー構築であることは共通で、①デッキは60枚ちょうどで構築、②初期ライフは20点、そして③「刻銘呪文」という概念が統率者戦とは大きく異なるポイントだ。

 

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「オースブレイカー」と「刻銘呪文」

 

オースブレイカー戦では、「オースブレイカー・カード」1枚と、「刻銘呪文」1枚、そしてその他のカード58枚合計60枚でデッキを構築する必要がある。

「オースブレイカー・カード」と「刻銘呪文」についてのルールは以下の通り。

 

【オースブレイカー・カード】

・プレインズウォーカー・カードを「オースブレイカー・カード」として指定してデッキを構築する。

・統率者戦と同じように、デッキに使用できるカードの色は「オースブレイカー・カード」の固有色に制限される。

・「オースブレイカー・カード」はゲーム開始時に統率領域に置かれ、統率者戦と同じルールを適用する。
(再度唱える場合には以前に唱えられた回数につき(2)の追加コストがかかる)

 

【刻銘呪文】

・「オースブレイカー・カード」が持つ固有色の範囲で、「インスタント」または「ソーサリー」カード1枚を「刻銘呪文」として指定する。

・「オースブレイカー・カード」と同じように、「刻銘呪文」はゲーム開始時に統率領域に置かれ、統率者と同様のルールを適用する。
(再度唱える場合には以前に唱えられた回数につき(2)の追加コストがかかる)

・「刻銘呪文」はあなたが「オースブレイカー・カード」を戦場でコントロールしている場合にのみ唱えられ、解決に際し統率領域に戻る。

 

 

その他のルール

【その他のルール】

・初期ライフは20点で、統率者ダメージは存在しない。

・「あなたの統率者」と書かれているカードの文章は、全て「あなたのオースブレイカー」と読み替える。

・「オースブレイカー・カードの固有色」とは、「そのカードのマナ・コストやルール文章に含まれるマナ・シンボルの色」と、「その特性定義能力や色指標によって定義される色」のことである。

・「刻銘呪文」が何らかの方法で統率領域でもスタックでもない領域に移動しようとするなら、かわりにそれを統率領域に置く。
(つまり、バイバックのような他の置換効果よりも優先されるため、バイバックの効果は消える)

 

 

禁止カード

 

最新の禁止カードリストはオースブレイカー公式サイトを参照。

 

オースブレイカー:禁止カードリスト【2019/7/24現在】

・カード・タイプが「策略」であるカード全般
・アンティに関連するカード全般
・銀枠カード全般

《むかつき/Ad Nauseam》
《Ancestral Recall》
《天秤/Balance》
《生命の律動/Biorhythm》
《Black Lotus》
《チャネル/Channel》
《Chaos Orb》
《最後の審判/Doomsday》
《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
《召し上げ/Expropriate》
《Falling Star》
《Fastbond》
《けちな贈り物/Gifts Ungiven》
《グリセルブランド/Griselbrand》
《High Tide》
《Library of Alexandria》
《限りある資源/Limited Resources》
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《マナ噴出/Mana Geyser》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《Mox Emerald》
《Mox Jet》
《Mox Pearl》
《Mox Ruby》
《Mox Sapphire》
《自然の秩序/Natural Order》
《絵描きの召使い/Painter's Servant》
《一望の鏡/Panoptic Mirror》
《原初のうねり/Primal Surge》
《原始のタイタン/Primeval Titan》
《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》
《天智、サヒーリ/Saheeli, the Gifted》
《Shahrazad》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《隔離するタイタン/Sundering Titan》
《星の揺らぎ/Sway of the Stars》
《森林の始源体/Sylvan Primordial》
《Time Vault》
《Time Walk》
《修繕/Tinker》
《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
《歯と爪/Tooth and Nail》
《企業秘密/Trade Secrets》
《激動/Upheaval》
《世界火/Worldfire》
《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain》

 

 

「オースブレイカー(Oathbreaker)」の魅力

 

以上が「オースブレイカー」の大まかなルールとなる。

ざっくり言ってしまえば、お気に入りのプレインズウォーカー1枚と、お気に入りのインスタントあるいはソーサリー1枚を統率者にして、60枚デッキを組むようなイメージ。まるで物語の主人公とその必殺技を選んでいるようで、なかなかこれは面白そうだ。

 

また、元より統率者戦(EDH)はカードプールの広いハイランダー構築のため、どんなパーツでも1枚だけ揃えればよく、参入しやすいフォーマットであった。そんなハイランダーデッキが100枚構築⇒60枚構築となれば、更に参入できる敷居が下がるので、より親しみやすいカジュアルフォーマットになるのではないかと期待している。

 

かくいう私も統率者戦向けに高価なカードを「1枚だけなら…!」と買い集めているうちにいつの間にか抵抗が無くなり、下環境の沼にズブズブと沈んでしまったクチ。この「オースブレイカー」は、MTGアリーナから始めたプレイヤーやスタンダードのみで遊ぶプレイヤーを沼に沈めるのに適したフォーマットなのではないだろうか(悪い微笑み)。

 

 

参考

オースブレイカー公式サイト
※海外サイト

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