全てのアクションがド派手!カジュアルルールEDH:『ヒュージ・リーダーズ』を遊びつくせ

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カジュアルルールEDH『ヒュージ・リーダーズ』とは

 

皆さんはカジュアルルールEDH:『ヒュージ・リーダーズ』をご存じでしょうか?

日々さまざまなカジュアルフォーマットが確立されるマジック業界ですが、今最も勢いのあるカジュアルフォーマットがこの『ヒュージ・リーダーズ』です。

簡単に言ってしまえば、3マナ以下のカードしか使えない『タイニー・リーダーズ』の真逆。「統率者を含む5マナ以上のカードしか使用できない』ハイランダーフォーマット(50枚構築)です。

 

デッキに入っているカードは5マナ以上の重量級のカードのみ。故に全てのアクションが大振りで派手なものになります。

通常のEDH(統率者戦)であれば、軽量のマナファクトをばらまき、ドローソースで手札を整え、ヘイトをコントロールしながら隙を見てコンボを決める…という流れが多いですが、小回りの利くカードがルール上入れられないこのフォーマットでは、パワーカードをいち早く「オラァ!」と叩きつけることが重要となります。

 

また、通常の競技フォーマットでは活躍しにくかった以外なカードが重要視されることも多いです。競技フォーマットではそのスピード感から「軽くて強い」カードが重宝され、「重くて強い」カードは後回しにされがち。故に「重いけど出たら強い」系のカードは価格面でも比較的リーズナブルなことが多いです。

最近は再録禁止カードはもう何でも高騰してしまう傾向にあるので、そういった意味でもお財布に優しいフォーマットでもあります。デッキ枚数も50枚かつハイランダー構築なので、集める枚数が少ないのもポイント。

 

今日はそんな『ヒュージ・リーダーズ』のルールについて解説していきます!

 

 

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『ヒュージ・リーダーズ』のデッキ構築ルール

 

『ヒュージ・リーダーズ』の基本構築ルールを簡潔にまとめると以下のようになります。

 

【デッキ構築ルール】

①デッキはハイランダー形式の50枚(統率者含む)

②デッキはすべて点数で見たマナ・コストが5以上のカード(統率者含む)か土地カードのみで構築

③両面カードは第一面のマナ・コストを参照する

④禁止カードは通常のEDH用のリストに加え、『ヒュージ・リーダーズ』独自のリストを追加適用

 

ここまでは前節で大枠を述べていたのでイメージしやすいと思います。

統率者も5マナ以上のものを採用しなければならず、「共闘」持ちのクリーチャーを2体ペアで採用する場合、双方がそれぞれ5マナ以上でなければなりません。また、両面カードは第一面のマナ・コストを参照するのでどちらかが第一面であるのかしっかり把握しておく必要があります。

 

 

 

『ヒュージ・リーダーズ』の禁止カード

 

『ヒュージ・リーダーズ』の禁止カードは以下の通り。(禁止カードリスト

 

【禁止カードリスト:2020年12月7日更新】

《時間のねじれ/Time Warp(TMP)》
《時間操作/Temporal Manipulation(P02)》
《荊州占拠/Capture of Jingzhou(PTK)》
《永劫での歩み/Walk the Aeons(TSP)》
《運命のきずな/Nexus of Fate(M19)》
《隔離/Sunder(USG)》
《ドリーム・ホール/Dream Halls(STH)》
《巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage(IKO)》
《流浪のドレイク/Peregrine Drake(USG)》
《不実/Treachery(UDS)》

★EDH(統率者戦)の禁止カードすべて
★土地を除く4マナ以下のカードすべて

 

禁止カードリストは通常のEDH(統率者戦)の禁止カードに加え、『ヒュージ・リーダーズ』独自のリストが適用されます。

 

 

ぱっと見の印象では、追加ターン系のスペル(特に解決後に追放されないもの)が軒並み追加で禁止されています。これは、一発のアクションが大きい本フォーマットにおいて、追加ターンがもたらす恩恵が通常のEDH(統率者戦)よりも大きいためです。

《不実/Treachery(UDS)》や《流浪のドレイク/Peregrine Drake(USG)》なども禁止されていますが、これは「続唱」デッキとの相性が良すぎるのが理由でしょう。パワーカードを叩きつけあうこのフォーマットでは、「続唱」というメカニズムの強力さは言わずもがな。唱えた上に土地をアンタップさせ、更なるパワーカードの起点にできるとあっては禁止も納得です。

 

 

 

『ヒュージ・リーダーズ』のゲームルール

 

【ゲームルール】

①プレイヤーのライフは25点。統率者ダメージのルールは適用しない。

②ゲーム開始時、各プレイヤーはゲーム外から《荒地/Wastes》4枚を統率者領域に置く。この4枚の《荒地/Wastes》は「拠点」として扱う。

③プレイヤーは統率者領域から土地をプレイしてもよい。再プレイ時の追加マナは不要。

④拠点である《荒地/Wastes》が状況起因処理チェック後に墓地または追放領域に置かれたとき、それを統率者領域に置いてもよい。

⑤拠点である《荒地/Wastes》がいずれかの領域から手札またはライブラリーの置かれるなら、代わりに統率者領域に置いてもよい。

 

この『ヒュージ・リーダーズ』の最大の特徴は、全員に最初から《荒地/Wastes》4枚が配られていること。

これらの土地は拠点として扱われ、統率者領域に置かれるのですが、イメージとしては「統率者」と同じような性質を持っていると覚えておけばOK。たとえ破壊されたりバウンスされても、置換能力でまた統率者領域に戻すことが可能です。

 

この《荒地/Wastes》4枚の存在によって、高確率で5マナ域のカードへのアクセスが可能となっています。デッキに入っているカードが全て5マナ以上なので、「土地が止まり何もできずに負け」というがっかりゲームの確率を極限まで下げてくれる救済システムです。ちなみに、この4枚の《荒地/Wastes》は50枚のデッキには含まれないため、デッキ内の土地バランスは一考の余地あり。

 

 

また、プレイヤーの初期ライフは25点と少なめ。5マナ以上の重量級呪文が飛び交う環境のため、比較的ゲームの時間が短めなのも遊びやすいポイントです。

通常のEDH(統率者戦)と比較すると、1ターンに2アクションを狙うのが難しい(かなりマナを伸ばす必要がある)ため、すぐターンも返ってきやすいです。少し遊んでみましたが、スピード感があると言いますか、ゲームのテンポは非常によいですね。

 

 

まさに「これぞカジュアル!」という感じで、お財布的にも、時間的にも非常にお手軽で面白いです。

まずはデッキをひとつ組んでみてはいかがでしょうか?

 

 

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おまけ:『ヒュージ・リーダーズ』での基本戦術

 

「ヒュージ・リーダーズ』は5マナ以上のカードしか入れられないため、4ターン目までは静かに土地を置くゲームなのかと思いきやそんなことはありません。

むしろ他のフォーマットに比べて「マナ加速」が非常に重要で、「いかに早く5マナ域にアクセスするか」がゲームのキモになってきます。

なぜなら一発のアクションが大きいため、1ターンでも早く撃った方が非常に有利だからです。中でもリセット呪文は本当に強力で、先行して土地を封じればかなりのアドバンテージを得ることができます。なにせまた5マナ貯まるまで相手は大きなアクションが起こせなくなるのですから。

 

というわけで、ここでは『ヒュージ・リーダーズ』の基本テクニックとしてマナ加速手段について書いておきます。

 

 

 

 

まずは《溺墓の寺院/Drownyard Temple(SOI)》から。『ヒュージ・リーダーズ』界隈では《太陽の指輪/Sol Ring》と称されるほどのマナ加速手段です。

基本中の基本の戦術ですが、序盤のドローによって手札を8枚にした後、統率者領域から拠点の《荒地/Wastes》をプレイ。ディスカード・フェイズでこのカードを墓地に送れば、3⇒5マナ域へのジャンプが可能になります。拠点ルールを生かした『ヒュージ・リーダーズ』ならではのテクニックであり、無色マナしか出せないながらもデッキの色を選ばないのが魅力。ほぼ必須といっても良いくらいです。

 

 

 

 

また、最速で5マナ域にアクセスするために「一時的なマナ加速が可能な土地」も重要となります。

『フォールン・エンパイア』『インベイジョン』『オデッセイ』には、生贄に捧げることで2マナ出すことができる「サクリファイスランド」が存在します。通常であればデメリットが目立つ土地ですが、序盤の動きが緩やかなためタップインがさほど問題にならないこと、そして生贄に捧げても先に5マナに到達するメリットの方が大きいことから十分採用圏内です。

 

 

 

 

今更語ることもないですが、《古えの墳墓/Ancient Tomb》などの代表的な2マナ土地はもちろん強力。他にも、《焦土/Scorched Ruins(WTH)》なども採用圏内と言えるでしょう。

ただし、この『ヒュージ・リーダーズ』は拠点を含め無色マナが余る傾向にあるので、デッキの色拘束とは要相談です。

 

 

 

 

他にも、色は選びますが普通に序盤に撃てるマナ加速呪文もいくつか存在します。

《開拓+精神/Spring+Mind(AKH)》は3マナですが、分割カードはスタック上にない場合、マナコストは両方を合計した値となるので構築条件をクリアします。

《豆の木の巨人/Beanstalk Giant(ELD)》は7マナのカードとしてデッキ構築条件を満たしつつ、出来事として唱えれば3マナのマナ加速として使うことができます。

《シェフェトのオオトカゲ/Shefet Monitor(AKH)》がサイクリングでマナ加速が可能。ただしこちらは多少重く、4⇒6マナへのジャンプアップなので評価は分かれそうです。

 

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参考

ヒュージ・リーダーズ難民キャンプ
https://sites.google.com/view/huge-leaders/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

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