今週の海外相場:2020/7/12
今週も『MTG 今週の海外相場」として海外市場で急な高騰/暴落したカードをピックアップしていきます!
日本と海外ではそもそも各フォーマットの分布が大きく異なっており、海外(特にアメリカ)ではカジュアル戦や統率者戦(EDH)に関するカードの販売は一大マーケットとなっています。そのため、トーナメントシーンではまず見かけることがないような意外なカードが高くなることも。日本とは異なる値動きがあるので、ウォッチしていて非常に面白いです。ざっと眺めて、需要の違いを感じて頂けたら幸いです。
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それでは行ってみましょう!今週のピックアップは5枚!
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今週の注目カード
《出産の殻/Birthing Pod(NPH)》
通称「ポッド」。7月13日にモダンを含むいくつかのフォーマットにおける禁止改訂の予定があるため、禁止解除を期待しての投機的な買いが多く入っていました。
禁止改訂前の一種の「賭け」、私も相当な枚数を持っているのですが毎度日の目を見ずに終わっています。
《狂暴化/Berserk(CN2)》
初出は『アンリミテッド』で、クリーチャー1体のパワーを2倍にした上、トランプルを付与するパワフルなカード。古より存在する一撃必殺系のカードであり、『コンスピラシー2』で再録されたバージョンが上がっています。
使えるフォーマットはレガシー以下ですが、「感染」デッキの切り札的な役割を担っており、デッキに2~3枚程度投入されることが多いです。
トレカ(マジックザギャザリング)【BOX】MTG ダブルマスターズ ブースターパック 日本語版
《セラの聖域/Serra's Sanctum(USG)》
急に高騰!…というよりは、コンスタントに上がり続けているカードです。主戦場はEDH、トーナメントシーンではレガシーの「エンチャントレス」でしか見かけないカードですが、「エンチャント」を主軸とするデッキにおいては鬼のような強さを発揮する伝説の土地。再録禁止カードということもあり、今後もじわじわと上がっていきそうです。
ちなみに、『ウルザズ・サーガ』の伝説の土地サイクルでは、黒の《ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower(USG)》と赤の《シヴの地溝/Shivan Gorge(USG)》の2枚は再録禁止カードに指定されていません。
《欠片の双子/Splinter Twin(ROE)》
こちらも《出産の殻/Birthing Pod(NPH)》の高騰と同じ理由で、禁止改訂を目前とした投機目的での買いが多く入っています。
《風見の本殿/Honden of Seeing Winds(EMA)》
初出は『神河物語』で、本殿サイクルとして収録されていたカードです。青の本殿はコントロールしている本殿の数だけ毎ターンドローできるという強力なもの。元値が安いカードでしたが、『エターナルマスターズ』で再録されたこのカードが一気に上がっています。
下環境で活躍したというわけではなく、5月にMTGアリーナ上でリリースされた「ヒストリックアンソロジー3」にこのカードを含む本殿サイクルが収録されたことにより注目度が高まったようです。「5C 本殿コントロール」といったデッキも登場しています。