銀枠セットの新作:『UNSANCTIONED(アンサンクションド)』
今月末、2020年2月28日には銀枠セット(公式に発売されるジョーク・セット)の最新作:『UNSANCTIONED(アンサンクションド)』が発売されます。『アングルード』『アンヒンジド』『アンステーブル』に続く第4の銀枠セットです。
通常どのフォーマットでも使用することはできませんが、その分面白おかしく「ぶっ壊れた」世界観を堪能することができます。今回は構築済みデッキ(セット)としての販売であり、新規カードは16枚。紙束MTGでは全5回に分けて、16枚のユニークな新規カードを意訳(日本語訳)し、レビューしていきたいと思います。(英語力が皆無なため、翻訳精度についてはご容赦を!)
第2回は「青」編です!
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『UNSANCTIONED』新規カード日本語訳&レビュー:「青編」
《Alexander Clamilton》
あなたが長ったらしい呪文を唱えるたび、占術2を行う。(ルール文章が4行以上のカードは長ったらしい)
(1)(赤),(T):あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。あなたのライブラリーの一番上のカードを公開し、ターン終了時まで《Alexander Clamilton》は+X/+0の修整を受ける。Xはこれにより公開されたカードのルール文章の行数に等しい。その後、対象のクリーチャーと《Alexander Clamilton》は格闘を行う。
「長ったらしい」呪文でデッキを固めることで真価を発揮するクリーチャー。
長ったらしい呪文を唱えれば占術エンジンとして機能しますが、それなりに構築段階で気を付けておかないとあまりうまみが無いです。「長ったらしい」とはキーワード能力の注釈文やフレーバー・テキストは含まないので、それなりに複雑なルールテキストを持つカードによる構築が求められます。
起動型能力には赤マナを要求されるので、自然と青赤デッキでの運用になるはず。青赤は色々と電波チックな怪しいカードが多いので、相性は良いですね。起動型能力は、青のカードでは非常に珍しい「格闘」。赤が混じっているとは言え、除去能力とは驚きです。不思議に思って調べてみると、名前の綴りからして恐らくこのカードの元ネタはアメリカの建国の父、「アレクサンダー・ハミルトン」でしょう。「マリア・レイノルズ事件」ののち、最終的には「アーロン・バー」に銃による決闘の末敗れた人物です。このカードは、その銃による決闘の部分を再現しているのかもしれません。
《B.O.B. (Bevy of Beebles)》
《B.O.B. (Bevy of Beebles)》が戦場に出たとき、1/1の青のビーブル・トークンを4体生成する。
《B.O.B. (Bevy of Beebles)》の忠誠度カウンターの数は、あなたのコントロールするビーブル・クリーチャーの数に等しい。
+1:最大X体のビーブルを対象とし、それらはこのターン、ブロックされない。Xはあなたの手札の枚数に等しい。
-1:カードを1枚引く。
あのビーブル達がなんとプレインズウォーカーとなって帰ってきました!
《活発なビーブル/Bouncing Beebles(ULG)》と言って思い出せる方は少なくとも、デュエルマスターズの黄昏ミミが最初の頃に使っていた可愛いカードと言えばピンとくる方は多いのではないでしょうか。能力は、戦場に出た際に大量にビーブルを生み出す能力、ビーブルがブロックされなくなる能力、ドロー能力の3つを合わせ持っており、忠誠度はビーブルの数により可変という珍しいタイプのプレインズウォーカーです。
戦場に出た際に少なくとも4体のビーブルが出せるので、何らかの手段で全体を強化すれば+1能力が生み出す打点は相当なものです。手札が4枚以上必要ですが、《タイタンの根本原理/Titanic Ultimatum(ALA)》と組み合わせれば24点で1キル。《踏み荒らし/Overrun(M12)》は16点で惜しいライン、感染を付与する《大軍の功績/Triumph of the Hordes(NPH)》は毒カウンター8個とこちらもあと一歩!色々夢が広がりますね。
《Rings a Bell》
《Rings a Bell》が戦場に出たとき、4文字以上の言葉を1つ選ぶ。
各ターン、あなたが選んだ言葉を最初に言った後、対戦相手は5秒以内にベルを鳴らしてもよい(もしくは鳴らす動作でもOK)。誰もそうしなかったなら、あなたはカードを1枚引く。
4文字以上の言葉を設定して、自分がその言葉を発した後に相手が気づかなければ1ドローできるカード。
「ウイングガンダム」「ミラノ風ドリア」といったマジックに全くないワードを設定してしまうとさすがに気づかれやすいので、相手が反応しづらいように「自然なワード」を設定しておくのがコツ。「アンタップ」「アップキープ」「コンバット」「スタック」辺りは普段のマジックでも頻繁に出てくるワードなのでお勧めです。自然なトーンで使っていけばかなりのアドバンテージを産むドローエンジンになりえます。
集中力の落ちる夜間、あるいは起き抜けのマジックで使うのをお勧めします!
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