ミステリーブースター(Mystery Booster)とは?
先日、マジック公式サイトにて2020年3月13日(金)に発売される新製品:『ミステリーブースター』が発表されました。
1694枚ものカードが再録・収録されており、様々なエキスパンションのパックを混ぜて遊ぶ「カオスドラフト」のような遊び方ができるパックです。また、写真のようにこのミステリーブースターには2種類のバリエーションがあり、マジックフェストなどの各種イベントで使用する「Convention edition(イベント用)」と、通常販売される「WPN version」では中身が異なる仕様です。
内訳や違いは以下の通り。
【Convention edition(イベント用)】
・1パック15枚入り
・1694種の再録カード:14枚
・121種のプレイテスト・カード(非Foil):1枚
【WPN version(通常販売分)】
・1パック15枚入り
・1694種の再録カード:14枚
・121種の再録カード(Foil):1枚
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1694種の再録カードから14枚が封入されているところまでは共通ですが、最後の1枠が異なります。「Convention edition」ではプレイテスト・カードが、「WPN version」ではまだ未発表の再録リストから1枚(Foil)で封入。(翻訳記事によると、WPN版の121種のFoilカードは統率者戦で人気のカードが多めとの情報あり)
したがって、セット全体で見れば1694種+121種+121種=1936種もの凄まじいバリエーションとなります。
また、パックのスロットは以下のように非常に細かく分けられています。
2枚:白のコモン or アンコモン
2枚:青のコモン or アンコモン
2枚:黒のコモン or アンコモン
2枚:赤のコモン or アンコモン
2枚:緑のコモン or アンコモン
1枚:多色のコモン or アンコモン
1枚:アーティファクトまたは土地のコモン or アンコモン
1枚:『基本セット2015』より前のカード(※)
1枚:『基本セット2015』以降のレアまたは神話レア
1枚:Convention版はプレイテスト・カード、WPN版はフォイル・カード
様々なセットからのごった煮再録とはいっても、1パックのカードスロットを明確に割り当てることで色の偏りを解消する仕組みが取り入れられているようです。また、「基本セット2015以前のカード」の多くはレアカードであるため、1パックから複数枚のレアカードを入手できる可能性が高いとのこと。WPN版は121種のFoil枠もあり、1パックで最大3枚のレアカードを入手できるチャンスが。
《大天使/Archangel》
《Recycla-bird》(プレイテストカード)
また、基本的に『ミステリーブースター』に収録されているカードは当時の枠・デザインをそのまま踏襲する形で印刷されます。1点異なるのは、カード枠の左下に小さなプレインズウォーカーシンボルのマークが印刷される点です。もちろん初出のカードの価値を守るための差別化でしょうが、つまるところバージョン違いでありコレクターとしては追いかけるのが非常に大変です。
また、プレイテストカードの例として《Recycla-bird》を挙げましたが、私のような部族コレクターにとってはこれまた試練となります。プレイテスト・カードは「Convention edition」のパックでしか入手できないため、コレクターから見れば大会限定プロモが増えたようなものです。
現状銀色の箔押しスタンプが押されている「プロモパック」のカードですら、特定のカードを見つけようとなると骨が折れます。またカードを探す旅が始まると思うと気が重いですね(笑)