『モダンホライゾン』プレビュー:ファーストインプレッション
今回のプレビューカードのファーストインプレッションです。だいぶ神話レア枠の公開が進んできました。この記事を書いている時点で現在12枚、プレビューは大抵強いカードが先の方に公開され、後半になるほど尻すぼみになることが多いのですが、果たしてどうなるか。いずれにせよ楽しみです。(予約してるんで頼みますよ!!)
《Wrenn and Six》
《悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded(AVR)》の立場が無いと散々ネタにされていますが、ついに出ました新規の2マナプレインズウォーカー!プラス能力は墓地からの土地回収、小マイナスは好きな対象に1点のダメージ、奥義は「あなたの墓地にあるインスタントかソーサリーであるカードは回顧を持つ。」を持つ紋章の獲得です。スタンダードを経由しない、モダンへの直接投入だからこそのこの調整だと思います。2マナにしては中々器用。
※回顧とは?
(あなたはこのカードを、それの他のコストの支払いに加えて土地カードを1枚捨てることで、このカードをあなたの墓地から唱えてもよい。)
レガシーでは《不毛の大地/Wasteland(TMP)》を使いまわす動きが強力で、モダンにおいてもアドバンテージとしてはフェッチランドを使い回すだけで十分です。「ジャンド」系列のデッキか、赤緑を主軸とした「ポンザ」系などがうまくこのカードを扱えそう。
《金切るときの声》
再録!鳥!新絵!ありがとう!!
Pauperで人気があるカードなので、再録を喜ぶプレイヤーも多いのではないでしょうか。スペルであり「鳥・クリーチャー」ではないのですが、関係のあるカードとしてこれはFoilを集めねば…。
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《Unbound Flourishing》
マナコストに「X」を含むカードにボーナスを与える3マナエンチャントです。「パーマネントならXの値を2倍に、スペルならそれをコピーする」という、思わずデッキを組みたくなってしまうような面白いカード。《歩行バリスタ/Walking Ballista(AER)》や《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis(RNA)》などと組み合わせると凶悪です。
《Archmage’s Charm》
青単色のトリプルシンボルチャーム。
カウンター、2ドロー、1マナ以下のコントロール奪取と強力なモードが3つも搭載されています。地味ながら、インスタントでデメリットなしの3マナ2ドローは久々だったり。書いてあることはシンプルに強いのですが、如何せん色拘束がきつく現状モダンで上手に扱えそうなデッキは少なそうです。モダンリーガルにおける青濃いめのデッキでこのカードにスロットを割ける余裕があるかというと…? どちらかといえばレガシーやEDH向けのカードかなと考えています。
《Sword of Truth and Justice》
友好色の新たな剣!装備しているクリーチャーがプレイヤーにダメージを与えるたび、+1/+1カウンターを乗せつつ増殖を行うことができます。もちろんダメージが通ればモリモリ成長していくのですが、特筆すべきはプロテクション(白)とプロテクション(青)の付与でしょう。モダンのみならずレガシーにおいても居場所はありそうで、対「奇跡(ミラクル)」の秘密兵器として仕込むのも面白そうです。
《Sword of Sinew and Steel》
友好色の赤黒剣です。白青剣の公開直後、有効色の剣は『モダンホライゾン』に1種類だけ収録されるのかと思いきや、まさかの2本目が公開されました(モダンホライゾンでは全ての友好色が収録されないことが名言されています)。能力は装備しているクリーチャーがプレイヤーにダメージを与えるたび、プレインズウォーカー最大1体とアーティファクト最大1つを破壊することができます。どちらかというと現環境のスタンダードに欲しい能力かもしれません。
プロテクション(黒)とプロテクション(赤)の組み合わせが強く、大半の除去が効かなくなるのは大きなメリットです。モダン環境で考えれば、《流刑への道/Path to Exile(MM3)》ぐらいしか当たるものがなくなります。おまけ能力の方は、装備したクリーチャーでプレイヤーを殴ってダメージが通る状況であれば、そもそもPWを落とせてしまうのでは…とも考えられますが、プロテクションの組み合わせが優秀すぎるので調整の結果かな、と感じています。
真価を発揮するのはEDHでしょうか。盤面が手薄なプレイヤーを殴って、他のプレイヤーのプレインズウォーカーを処理。アーティファクトはマナファクトが溢れているので対象には困らないですし、色拘束も皆無なため幅広いデッキに採用されそうです。仕込んでおくだけで場を荒らし回れるカードなので、EDH用に1枚は押さえておいた方がよいカードだと思います。