『破滅の刻』の新メカニズムは2種類。「永遠」と「加虐」
7月14日発売の『破滅の刻』に採用されている新メカニズムが公開。今回の新メカニズムは「永遠」と「加虐」の2種類。強大なプレインズウォーカー:ニコル・ボーラスの凱旋をイメージして作られたこれらのメカニズムの概要をまとめ、解説する。
新メカニズム①:「永遠」
「永遠」(メカニズム意訳)
あなたの墓地からこのカードを追放する:マナ・コストと「永遠」を持たず、元のクリーチャー・タイプに加えてゾンビを持つ黒の4/4のコピートークンを1体生成する。「永遠」はソーサリー・タイミングでのみ起動できる。
記述がややわかりにくいが、『アモンケット』で登場した能力:「不朽」の亜種だと考えてよい。墓地から「永遠」を持つクリーチャー・カードを追放することで自身のコピー・トークン(ゾンビ持ち)を1体生成するところまでは「不朽」と同じだが、色が「黒」になり、パワーおよびタフネスは自身を参照するのではなく、4/4固定となった。
「永遠」を持つクリーチャーの多くは、パワーが大きくなると強力になる能力を持つようにデザインされている模様(大半は元のサイズが4/4未満ということだろうか?)。なお、「不朽」持ちクリーチャーと同様に、今回も「永遠」を持つクリーチャーに対応した専用のトークン・カードが収録される。『アモンケット』同様に、1セットに収録されるトークンの種類が増えそうだ。
ちなみに、今のところスタンダードのカードでパワー4以上を参照してメリットが得られるカードは少ない(《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable(AKH)》や《ラムホルトの平和主義者/Lambholt Pacifist(SOI)》程度)ので、『破滅の刻』で相性がよいカードが多く収録されるのではないかと推測。
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新メカニズム②:「加虐」
「加虐 X」
このクリーチャーがブロックされた状態になるたび、防御プレイヤーはX点のライフを失う。
こちらはややシンプルな能力。こちらのアタックがクリーチャーによってブロックされてしまっても、加虐のXの数値に応じた点数分のライフを相手に失わせることができる。上記2枚のカードを見ればわかるように、Xに当てがわれる数字はクリーチャーによって異なる。注意点としては、「加虐」によってライフを失わせる能力はブロックに参加したクリーチャーの数に影響されない。クリーチャー1体にブロックされようが、3体にブロックされようが、「加虐」の誘発は一度の戦闘で1回のみだ。
《野火の永遠衆》を見る限り、打点が低く、ブロックされなかった際のリターンが強力なカードが登場か?
現スタンダードでクリーチャーのアタックを通す手助けとなる候補は《街の鍵/Key to the City(KLD)》《裏工作/Behind the Scenes(SOI)》《ギラプールの案内人/Ghirapur Guide(KLD)》《破壊的細工/Destructive Tampering(AER)》《空間の擦り抜け/Slip Through Space(OGW)》などが挙げられる。
逆のパターンとして、『パワー1、加虐6』などの打点が低く、「加虐 X」の数値が著しく高いカードも登場する可能性もある。強制ブロックをさせる《天導+先導/Destined+Lead(AKH)》が活躍するデッキが出てくるかもしれない。
参考
『破滅の刻』のメカニズム
http://mtg-jp.com/reading/translated/0019038/