MTGの「緑単色ドラゴン」の歴史を振り返る話。新カード:《グリーン・ドラゴン》はMTG史上6枚目

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『フォーゴトン・レルム探訪』で新たな緑単色ドラゴンが登場

 

7月23日発売予定の新セット:『フォーゴトン・レルム探訪』のプレビューが始まっています。

本セットはテーブルトークRPG:「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のエッセンスを凝縮したセット、現時点で公開されているカードだけを見てもフレーバー感に溢れており、素晴らしいなと感じています。

 

モードの選択にちょっとしたフレーバーを持たせるなど、『運命再編』で登場した「カン」「龍」のメカニズムを発展させているというか、これまでのマジックで培ってきたノウハウを存分に生かしているなという印象です。

 

 

 

 

 

 

さて、そんな『フォーゴトン・レルム探訪』ですが、個人的に目を引いたのは、このカード。《グリーン・ドラゴン》です!

 

毒のブレスを吐くことによって、このターンにダメージを与えられた相手クリーチャーを破壊することができます。サイズは6マナ4/4のフライヤーで、お世辞にもスペックが高いとは言えないのですが…。

 

 

ここで注目すべきは、「緑単色」のドラゴンという点です!

マジックの歴史を振り返ると、実は緑単色のドラゴンは非常に数が少ないです。今回はそんな緑のドラゴンたちにスポットを当てていきます。

 

 

【余談】

実は今回ご紹介するほか、PCゲームの「マジック:ザ・ギャザリング オンラインプラス」だけに収録されたデータのみのカード:《Faerie Dragon》もあるのですが、今回は紙限定のカードを取り扱います。

 

 

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個性豊かな緑のドラゴンたち

《梢のドラゴン/Canopy Dragon(MIR)》

マジック史上初の緑単色のドラゴンは、『ミラージュ』で登場しました。

アートから察するに飛ぶことは苦手なのか、普段はトランプル持ちで、2マナ払うことでトランプルを失う代わりに飛行を得ることができます。現代のクリーチャーパワーではとても考えられませんが、『ミラージュ』のドラゴン・サイクルの1枚ということもあってレアリティはレア。

緑単色のドラゴンはサイクルでないとなかなか登場しない…という伝統?は、このカードから脈々と受け継がれています。

 

 

 

 

《昇る星、珠眼/Jugan, the Rising Star(CHK)》

『ミラージュ』から実に8年の時を経て、2枚目の緑単色のドラゴンが登場。『神河物語』のドラゴン・スピリット・サイクルの1枚としてこのカードが登場しました。有名なドラゴン・サイクルですし、近年では『アイコニックマスターズ』でも再録されていたので知っている方も多いのではないでしょうか。

死亡時に+1/+1カウンターを5個もばらまく能力を持っており、《倍増の季節/Doubling Season(RAV)》と雑に組み合わせて使いたいです。《梢のドラゴン》と比較すると大幅に強くなっているので、クリーチャーのカードパワーの向上を感じる1枚。

 

 

 

 

《破壊するドラゴン/Destructor Dragon(FRF)》

3枚目の緑のドラゴンは、『運命再編』で登場しました。2枚目の《昇る星、珠眼》から、なんと更に10年もの歳月が経っています。

こちらもやはりサイクルであり、『運命再編』のアンコモンのドラゴン・サイクルの中の1枚。6マナ4/4フライヤーという基本スペックに、死亡時にクリーチャーでないパーマネントを道連れにできる能力付き。アドバンテージに直結する能力なので、アンコモンとしては悪くない性能を誇るドラゴンでした。

 

 

 

 

《群追いドラゴン/Herdchaser Dragon(DTK)》

4枚目の緑のドラゴンは、『タルキール龍紀伝』での登場。もはや定番、こちらもサイクルです。

『タルキール龍紀伝』では「大変異」を持つアンコモンのドラゴン・サイクルが収録されていました。サイズ面でいえば6マナ3/3と小さめで、その代わりに2つの回避能力(飛行&トランプル)を備えています。

このカードが真価を発揮するには「大変異」を経由する必要があり、3マナ+7マナを払えば4/4にサイズアップ。更に他のドラゴンに+1/+1カウンターをばら撒く能力を持っています。流石に重すぎるので悠長な動きと言わざるを得ませんが、緑のドラゴンは存在することに意味があるので…と一応フォローしておくことにします。

 

 

 

 

《仇滅の執政/Foe-Razer Regent(DTK)》

『タルキール龍紀伝』にはもう1つのドラゴン・サイクルがあり、レアリティがレアの「執政サイクル」も収録されていました。流石はドラゴンをテーマとしたセットです。

ダブルシンボルを含む7マナで4/5フライヤーというサイズは、緑のフィニッシャーとしてはインパクトに欠けます。しかし、ETB能力で相手クリーチャーと格闘を行うことができるため、着地すれば即アドバンテージに繋がるクリーチャーです。格闘を行うたびに+1/+1カウンターが2個乗るため、適当な小粒のクリーチャーを対象にとることで終了ステップ時には6/7というサイズに。

個人的な話になりますが、『タルキール龍紀伝』のプレリリースでこのカードを2枚引けたので、格闘で無双できた思い出があります。思い出補正でリミテッド評価は高いです。

 

 

というわけで、今回の《グリーン・ドラゴン》は(紙でカウントすると)6枚目の「緑単色のドラゴン」となります。

決してスペック的に強いドラゴンではないですが、マジックの長い歴史を振り返ってみても「緑単色のドラゴン」はたったこれだけ。そう考えると、なんだか特別な存在に思えてくるのではないでしょうか?

 

 

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参考

●カードイメージギャラリー(通常)
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/huogotonrerumutan-fang
●カードイメージギャラリー(特殊)
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/adventures-forgotten-realms-variants

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