デッキリスト
サンドポイズ2017 by ToM
Creatures (0) Spells (39) 4 Enlightened Tutor 4 Swan Song 2 Armageddon 4 Rest in Peace 3 Energy Field 4 Equipoise 1 Zuran Orb 2 Lotus Petal 4 Mox Diamond 1 Pithing Needle 1 Winter Orb 4 Sands of Time 2 Helm of Obedience 2 Gideon of the Trials 1 Tezzeret the Seeker | Lands (21) 2 Plains 2 Island 4 Crystal Vein 3 Tundra 2 Undiscovered Paradise 4 Flooded Strand 3 Gemstone Mine 1 Oboro, Palace in the Clouds Sideboard (0) |
解説
Equipoise / 平衡 (2)(白)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールする土地が、あなたがコントロールする数を上回る1つにつき、そのプレイヤーがコントロールする土地を選ぶ。その後、選ばれたパーマネントはフェイズ・アウトする。この過程を、アーティファクトとクリーチャーについて繰り返す。(それらがフェイズ・アウトしている間、それはそれが存在しないかのように扱う。それらはそのプレイヤーの次のアンタップ・ステップの間でそのプレイヤーがアンタップする前にフェイズ・インする。)
アーティファクト
各プレイヤーは自分のアンタップ・ステップを飛ばす。
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは同時に、自分がコントロールするすべてのタップ状態のアーティファクト、クリーチャー、土地をアンタップし、自分がコントロールするすべてのアンタップ状態のアーティファクト、クリーチャー、土地をタップする。
古参プレイヤーであれば聞き覚えがあるかもしれないが、かつてミラージュブロックのカードが使えた時代、「サンドポイズ」というデッキが存在していた。このデッキは、自分より多い分のクリーチャー、土地、アーティファクトをフェイズ・アウトさせて足止めするエンチャント:《平衡/Equipoise(VIS)》と、アンタップ・ステップを飛ばす《時の砂/Sands of Time(VIS)》を組み合わせたロックデッキだ。
アンタップ・ステップが飛ばされると、フェイズ・アウトしているパーマネントは戦場に戻ってこなくなる。なんらかの手段で自分のパーマネント数を少なく保てば、相手の場のパーマネントは次元の彼方に吹き飛ばされ、ロック状態となるわけだ。そんな懐かしいデッキを、現代向けにアレンジしたのがこの「サンドポイズ2017」だ。往年の名デッキの新たな姿をご覧あれ!
さて、既にこれまでの説明でもわかるように、この「サンドポイズ」は《平衡/Equipoise(VIS)》と《時の砂/Sands of Time(VIS)》の組み合わせを利用したコンボ・デッキだ。《水蓮の花びら/Lotus Petal(TMP)》や《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》を設置して下準備を整えつつ、《悟りの教示者/Enlightened Tutor(EMA)》でコンボパーツを集め、上記のコンボを決めにいく。しかし、ここで課題が2つ。
Zuran Orb (0)
アーティファクト
土地を1つ生け贄に捧げる:あなたは2点のライフを得る。
1つ目は、「自分のパーマネント数をコントロールする必要がある」点だ。《平衡/Equipoise(VIS)》と《時の砂/Sands of Time(VIS)》を揃えられたとしても、相手をロックするためには自分のパーマネントを減らさなくてはならない。そのために、クリーチャーの採用を控え、常に自分の場のクリーチャー数を「0」に保つ。続いて、土地は《ハルマゲドン/Armageddon(6ED)》および《Zuran Orb(ICE)》で吹き飛ばし、任意のタイミングで「0」にする。特に《Zuran Orb(ICE)》はコンボ完成までに失ったライフをリカバーでき、相性がよい。
スポンサーリンク
Helm of Obedience (4)
アーティファクト
(X),(T):対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを、この方法でクリーチャー・カードかカードがX枚置かれるかするまで自分の墓地に置く。この方法によりクリーチャー・カードが墓地に置かれた場合、Helm of Obedienceを生け贄に捧げるとともにそのカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。Xは0にできない。
Tezzeret the Seeker / 求道者テゼレット (3)(青)(青)
プレインズウォーカー — テゼレット(Tezzeret)
[+1]:アーティファクトを最大2つまで対象とし、それらをアンタップする。
[-X]:あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストがX以下のアーティファクト・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
[-5]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするアーティファクトは基本のパワーとタフネスが5/5のアーティファクト・クリーチャーになる。
4
2つ目は、「別途勝ち手段を用意する必要がある」点だ。上記のコンボを決めて相手の場を壊滅させることができたとしても、それだけではゲームに勝利することはない。ロック状態からの勝ち手段といえば…そう、ライブラリーアウトだ。そのライブラリーアウトを加速させるのが、秘密兵器:《Helm of Obedience(ALL)》!マナが縛られた状況下でも、《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond(STH)》からのわずかなマナさえあれば起動ができる。相手のライブラリーをチマチマと削りつつ、クリーチャーがヒットした場合はそのまま奪い、貴重なクロック要因として配下に迎えることが可能。
サブプランとしては、《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker(MM2)》も。アーティファクトが多く採用されているデッキのため、数が並べば奥義によって一気に相手を沈められる。
Energy Field / エネルギー・フィールド (1)(青)
エンチャント
あなたがコントロールしていない発生源から、あなたに与えられるすべてのダメージを軽減する。
いずれかの領域からカードがあなたの墓地に置かれたとき、エネルギー・フィールドを生け贄に捧げる。
Winter Orb / 冬の宝珠 (2)
アーティファクト
冬の宝珠がアンタップ状態であるかぎり、プレイヤーは自分のアンタップ・ステップに土地を1つだけしかアンタップできない。
続いて、周囲を固めるパーツを見ていこう。《エネルギー・フィールド/Energy Field(USG)》はアグロデッキに対して有効なカードで、序盤に設置できれば十分な時間を稼いでくれる。黒を使ったデッキはハンデス手段があり、このカードとの相性が悪いため、サイドボーディングは考えよう。さらに、少しでも時間を稼ぐために《冬の宝珠/Winter Orb(EMA)》や《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》を採用。徹底的に相手のアクションを縛っていき、隙を見てコンボに繋げる。
Swan Song / 白鳥の歌 (青)
インスタント
エンチャント呪文1つかインスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。それのコントローラーは、飛行を持つ青の2/2の鳥(Bird)クリーチャー・トークンを1体生成する。
カウンターは軽さを意識してか、《白鳥の歌/Swan Song(THS)》が採用されている。1マナの確定カウンターであり非常に軽いが、通常であれば「相手の2/2の飛行クリーチャーを与える」というのはそれなりに大きいデメリット。しかしこのデッキでは、《平衡/Equipoise(VIS)》設置下であればトークンはフェイズ・アウトして消えていくため、デメリットをあまり気にせずに使用することができる。
ミラージュ・ブロックの名デッキを現代のカードで見事に復活させたこの「サンドポイズ2017」。現段階のリストではサイドボードが記載されていなかったが、是非実践を経て完成させてほしい。
参考
TeamY's
サンドポイズ by ToM
http://teamys.net/top/deckall.php/LEGACY/1/1334596/